28Y.6・30
木立 悟






肉が裂かれる予感がする。内蔵ではなく、表皮のすぐ下の肉がまっすぐに裂かれ、虹色の壁が刃に映る予感がする。薄暗い景色のなかに、さまざまな色だけが見え、どこからか来る強い光のために全体が薄くぼやけている。その内を虹が走った時、予感は現われた。









未詩・独白 28Y.6・30 Copyright 木立 悟 2006-04-21 23:36:49
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「吐晶」より