美しい音楽が流れた時、私の過去は蘇った
私の脳裡を揺さぶり私の心をも揺さぶった

蘇る過去を追いかけて遠い遠い記憶を探す
私は現から翻り遠い記憶を辿り追いかける

記憶の世界はとても淡い色 ....
今年も届いた母からの小包

まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた 
チェックのワンピースやミニスカート

その下には
ハロ ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて

どうしようかと
喉元まで逆流してきた

雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう

口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
ひと手間加えて食べにくくなった 【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】


なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする

その「なにか」が なんなのかを
知 ....
 
メールに添付されてきたのは大粒の涙

メールの香りがそれを証明してる

僕は不安をひたかくしにして、返信する



 
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく

やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍

たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし

あけてみると請求書だ
項目として

笑った時 ....
心空なり
空蝉は

言葉忘れて
ことば吐く

家は遠くに
あるけれど

我が身をおける
術はなく

故に
心空なり
空蝉は

言葉忘れて
ことば吐く
限りなく美しい荒野に立ち
私はただ貴方を待っている
南から流れる風の知らせは
温かく私の身体に溶け込み
もうじき逢える希望に満ち
耐えがたき苦難も消え去る

果てしない荒野に煌く太陽 ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている

きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち

てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする

 ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
子らに混じって落ち葉踏む勇気はない


嬉々として踏んづけた葉すでに爆ぜていた


替わるものかと押し入れの晩夏


食えない顔でも秋刀魚は秋刀魚


ひゅるり秋風みつけたぞ焼 ....
きな臭く悲観肥ゆる秋


乱視が活字を嘲笑う


打算誤算で心が消散


なーんだ怠惰まだ居たもんだ


傷にならずに済んだ夢


チュールがシュールに揺れる脚

 ....
   ……ぼん、ぼん、ぼん、ぼん



ぼんしゅかぼんしゅか
手取りが済めば
ここはだだらな島国だから
打出の小槌を担いで一興
採掘現場に行きましょう


手と手で掴 ....
「ねえ、これは骨?」

チキンナゲットを食べ慣れているお前達に
フライドチキンを与えたら
飢えたライオンの子供のようにそれを貪りながら
何かを思い出したように下の娘が訊く

「そうだよ。 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
イメージを擱き 元の次元に身を置き
現実の嗜みを施すことにする

 「タイトル不在」

久しぶり娑婆に出たような暑さも無事に蒸発し
秋語を植え ダイナミックに開花を話し出す

初めての ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように

ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
空の遥かに
光る雲あり

積乱雲の崩れたあたり

擦れて浮かぶ記憶を尻目に

遠くから呼ぶ
声があり

夕立ちの切れ間に
キノコ雲の翳が崩れて

大上段に正しいことだけを言お ....
 
名残の夕立に

消えていく

あなたが消え去っていく



 
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから

陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい

心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
死を拾う 空に斧振り上げたまま腹見せて転がっている

詩を拾う 弔いもなく涙なく乾いて虫の命逝く夏
 鳥と   誤謬
眼の無い 朔に咲く
 花師   項の

 謎紫   白く
八日とも 病み世に
 想い   魅せ


啞啞あなた彼方此方


    が

  揚 羽 が
 ....
それぞれの屋根は真昼の太陽に辟易し白々と病んでいる。
こんな日は思い切って外に出てアカシヤの路でも歩いてみたい。
しかし結局我が倦怠がある魅力を持って私に寄り添い、テラスに出て庭の草花を
見 ....
見てみて
聞いて
嗅ぎ
舐め
さわる

テトテト
歩いて
来て
去り
かえる

みるみる
満ちて
勝ち
咲き
ほこる

手と手と
合わせ
実は
落ち
 ....
高く登った太陽が
より濃く写す真夏の影
それは微睡む、眩む昼下がり

汗ばんだ首をそっと撫でる風
窓際の儚く揺れる竹簾
それは蝉時雨の白昼夢


向かいの酒屋で風鈴鳴れば
土佐錦、 ....
灰泥軽茶さんのおすすめリスト(1083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
過去への扉・・・- tamami自由詩1113-12-30
味噌漬けと詩集- 夏美かを ...自由詩31*13-12-27
えむ- subaru★自由詩12*13-12-20
ひと手間加えて食べにくくなった- 北大路京 ...自由詩813-12-20
ふうてん_とばそ- るるりら自由詩19*13-12-18
返信する- 殿上 童自由詩21*13-12-16
誰に教わらずとも- ただのみ ...自由詩25*13-12-15
ひょうたん島移住計画- 梅昆布茶自由詩23*13-12-14
心空なり- ichirou自由詩7*13-12-13
風になろう・・・- tamami自由詩17+13-12-10
【_どんぐり_】- 泡沫恋歌自由詩22*13-12-6
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩32*13-11-27
ひとかき_ひとけり- 夏美かを ...自由詩34*13-10-28
「明日は夏かいそれとも秋かいな」自由律十篇- faik俳句513-10-22
「きな臭く悲観肥ゆる秋」自由律十篇- faik俳句6*13-10-18
奴半丁、葱一片- faik自由詩9*13-10-18
食卓- 夏美かを ...自由詩26*13-10-10
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩29*13-9-17
ある日のデータ- 朝焼彩茜 ...自由詩513-8-29
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール- 北大路京 ...自由詩1113-8-29
水槽という宇宙の中で- そらの珊 ...自由詩24*13-8-28
8月の青い空_- Lucy自由詩8*13-8-27
夕立- 殿上 童自由詩17*13-8-26
拡散する- 梅昆布茶自由詩1813-8-25
蟷螂- そらの珊 ...短歌17*13-8-24
とりとめのない- ただのみ ...自由詩16*13-8-21
真昼の気晴らし- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-21
- シホ.N自由詩313-8-19
真夏の影- キダタカ ...自由詩413-8-17

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