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夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
お布団の中、あと一分、、三分、、、
起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない
冬のまどろみは 快楽だ
羽根がはえたかと思ったんだ
ダウンジャケットのだったんだけどさ
けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ
凍えて帰れば、ぜんざい
ふー、ふー、熱いぜんざい
言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい
都会の夜にまたたく星は必要だ
手をのばしても届かない それ
わたしにも、必要だ
所変われば旨さも変わる
しかも賞味期限つきときたもんだ
あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ
メガネをはずそう
まわりがかすむよう
少しは自分が見えるかもしれない
髪を切りました、ばっさりと
決別です
春です、今日からわたしは
知らないほどに、人は愚かで
知るほどに、人は悪く
けっきょく救われヘンのやなぁ
北の海
冬のモノトーン
旅に出ます、なんちゃってさ
*平成22年3月 詩集「十二色入り」より
メールに添付されてきたのは大粒の涙
メールの香りがそれを証明してる
僕は不安をひたかくしにして、返信する
名残の夕立に
消えていく
あなたが消え去っていく
肌をなぞってください、つーっと、
電気がはしるまで
そしたら、きっと忘れてあげるから
ウソやないけど
ホンマでもない
アタイの 後ろ髪
アカシアの雨がやむときをききながら
雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる
月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、
*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
知らん間にこわがりになってもうてたわ
しゃぁないやんって、言うてぇや
なぁ、なぁ、言うてぇや
混沌とした水が透けるとき
言葉を釣り上げる喜びといったら
あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ
体がうごくとき、心もうごくだろうか?
心がうごくとき、体もうごくだろうか?
あなたに、うごくだろうか?
あかん日もある
そんな日もある
けど、そやない日もある
限りなく明日に近づけば
今になる
だから、僕らは夢をみるの
晴れた日にうたう歌がある
雨の日ににうたう歌がある
僕には、歌がある
あんたの「いつか」は
あたいの「いつか」ぐらい
「いつか」だよね
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります
未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります
そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります
イヨマンテの夜をききながら
体をたぎらせ、心をたぎらせ、
床の中で小さく雄叫びをあげる
*YouTube イヨマンテの夜(伊藤久男)
http://www ....
愛染夜曲をききながら
たいして飲めやしないお酒をちびりちびり
いつの間にやら夜が更ける
*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ....
世界平和なんて願わなくていい
家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい
目を見開き、そして願え!
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し
コタツに老婆がひとり
印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪
そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!
たまには向きおうてもええんちゃうん?
こっちゃむいて、ほい!
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ
壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中
そしてその静寂がわたしにまとわりつく
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