ゴルフ焼けしたいい親父になった
今では大阪の営業所長さんだ

―僕らの音楽を理解してくれる人は
 この広島に一人か二人ってところだ
 だけど これだけは確実に言える
 僕らは凄いことを ....
何かが叶うことを
素朴に夢見て
人間は生きている
   一日一日を

地味に踏みしめてね

たった二百年も
生きれない人間なんて
太陽からみたら
それは ちっぽけだ

なんてね ....
あなたは積み上げる

与えられた積木を丹念に積み上げる

それが人生




親指と人差し指で作った輪の大きさぐらいな積木
いつも何かに苛立っていて

終りの無い議論を隣の積 ....
わたしは縄文の舟を漕いでいる
トチノキを刳り貫いた
粗末な舟だ
赤い犬をいっぴき乗せていた
これが最後の猟だと
わたしは思った


子どもたちは
夏の来なかった時代を知らない
もう ....
きみはいつも言葉をえんげきのようにつかうね、という言葉がとてもえんげきで、
わたしはそういう風に話すあなたのことばにこたえていたからそうなったんじゃないですかあと、い
言えなかったのたけれども、そ ....
この日は特別なのだ
人々は痛みと悲しみを共有し
信じる神を持たない人々も
祈りを捧げずにはいられなかった

この一年
多くのボランティアが汗を流し
沢山の これから が話し合われ
かつ ....
{引用=
その珈琲豆は挽かないほうがいいです その鉄のにおい
そのままでいてとてもわるい

この身には
どろみず色の牛乳紅茶が
湧きつづけていてとてもわるい

ひしめく指と指の間から
 ....
朝露が
葉先でゆれる

あなたに
出逢えて良かったと
別れを惜しむように
きらきら
ゆれている

またいつか、は
ないけれど
またいつか、と
ほほえんで
さいごの
さいごに ....
エイハブの 煮えたぎる執念はない
サンチャゴの 生業における死闘もない
ただほんの一瞬
銀色の飛沫 宙に身を躍らせた
美しい魚の姿
七色の光の欠片をまき散らし
碧き海原に滑り込んだ
海の ....
あいちゃんのおちゃわんは
ぷらすちっくでできています

あいちゃんは
とうとうみつからなかったけれど
このおちゃわんだけは
どろのなかから
みつかったと
おばあちゃんが
はなしてくれ ....
まるで自分が 他人みたいだ
マネキンみたいに 温もりがない四肢
片足でポーズをとり続けたせいか 右足首に亀裂が入っている
駅ビルの外向かいに面した デパートのショーウィンドーの中で

丸一日 ....
むかしあるところに不思議な植物があった
あるひとの ゆびのおとが ぱちんとなったとき
その植物は ビールになった
その不思議に人々は笑い 手をとりあって 酔いしれた

むかしあるとこ ....
{引用=数刻のとびらをひらく
  しろい手をたどる

まざりあう木々を
  まどろみをいくつものかわせみを

はね広げているね
  そこに降り立っているね

なみだに生まれてくるこず ....
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが

失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である

誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
月を{ルビ齧=かじ}る
空に凍てつく月光を
画鋲を摘み取るように
指の合間にひょいと挟んで
口の中に含む

すると世界が暗くなり
おまえの喉は冷たく燃える
噛み砕いた光は 食道を這い下 ....
よぞらのなかに
じぶんをさがした

みつけたのは
ひとりたくましくひかる
いっとうせいばかり

まるでわたしみたいに
つよがっている

このよぞらのなかに
すばるとい ....
 (朝の森)


トンネルを抜けると森に熱気球


十月の地に繋がれた熱気球


熱気球巨大坊主が起き上がる


熱気球深海クラゲの傘の色


熱気球プカリと浮かぶ朝 ....
 メカニズム(初級編)

眠れず瞑目している時
瞼の中で
「見開いている」
眼球を思い描く
瞼の中で
「直視している」
瞳を思い描く
と、眼球が痛くなる
膨らみ始めたかのように
 ....
赤い
擦り傷



想い
漂う





乱痴気騒ぎのマセガキと
晩春気取りのマドムァゼルが
虎視眈眈と狙いまするは
サイケデリッククライシス

恋と呼ぶには ....
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ

約束は必ず果たされると信じて

ひたすら待つ
待ち続ける

そして見上げれば雲

春の雲

おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
眠りがフクロウのようにさらって行った
わたしの寝顔を照らすのは
月や星ではなく
まるで深海魚のよう
自らのいのちの灯にほかならない


闇の毛布に包まれた
記憶の中の光彩は
彗星のよ ....
コスモコンピュータの
ファンが回る、
ふあんふあん回る(ぴーかーぴーかー)
死ぬまで不安がると
報いと憂いが、
クレイモアに察知されて
どかーんしちゃう。

フリーフォー ....
上昇する シャボン シャボン 
水晶の シャボン シャボン
 
殻にこもった シャボン シャボン 
不安な シャボン シャボン
そこが あなたの玉に{ルビ瑕=きず} 

浮いている 揺れ ....
あと 一つ
それで完成

そう思った瞬間

倒してしまった!

しゃっくりみたいな声を一つ漏らして
あとは動けない からだがこわばって
ドミノは時間を遡り
駿馬のように駈け上る
 ....
心地よい揺れと
生ぬるい水温

波にさらわれたコンタクトレンズ
ぼやけた視界がとらえたものは
降り注ぐ優しいひかりの雨

身動きが、とれない
とりたくもない

堕落していく心
そ ....
あい変わらずぼくは
かなしみを知らなかったから
トーイチに会いにゴミ捨て場へ行った

夜中に網小屋まで降りて来て
悪さをする星どもなら知っとるがの
じゃが かなしみは知らん
カン女に ....
学園都市線の高架下
灰色の橋脚に二羽の鳩が仲睦まじく
寄り添ってはキスをして
激しく身をよじってはまたキスをして
やがては重なり 羽ばたきながら

気の早い春が固い雪を緩め
茶色く水っぽ ....
歩くのはいつも なまの義足
寄木細工のじん帯をか細い骨で震わせながら
足裏に
肌合いのわるい
なじめなさを押しつけても
二つのものが 交互に役割を担うから
どこか
と呼ばれるcell(セ ....
白魚にためらい傷がありました

スーツ着て会社に行かず凧あげる

君だけが友達でした藪椿

春淡し俺から会社辞めてやる

種芋になれずに腐り果てていく

ミシュランの調査員ぶり田螺 ....
灰泥軽茶さんのおすすめリスト(1083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
友人- 壮佑自由詩17*12-3-12
淡い- subaru★自由詩21*12-3-12
積むひと- 恋月 ぴ ...自由詩2312-3-12
縄文の犬- たま自由詩29*12-3-12
えんげきてきな、- 佐伯黒子自由詩612-3-12
石膏像は見せかけの黙祷をする- ただのみ ...自由詩11*12-3-11
春の温床- 佐藤真夏自由詩8*12-3-11
さよならのかわりに- そらの珊 ...自由詩1012-3-11
魚の群を追いかけて- ただのみ ...自由詩10*12-3-10
あいちゃんのおちゃわん- そらの珊 ...自由詩20*12-3-10
気楽- まーつん自由詩5*12-3-9
ゆびのおと- るるりら自由詩13*12-3-8
波紋- 理来自由詩9*12-3-8
失せもの出ず- 木原東子自由詩18*12-3-7
月をかじる男- まーつん自由詩9*12-3-7
すばる- 小川 葉自由詩612-3-7
熱気球試乗会_(俳句・習作3)- 壮佑俳句11*12-3-7
寝しなラボ- salco自由詩4*12-3-6
サイケデリッククライシス- faik自由詩9*12-3-6
Crosswind/Crossroad(契りのひと)- 恋月 ぴ ...自由詩29+*12-3-5
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5
深海魚は固いベッドで横になる- ただのみ ...自由詩12*12-3-5
リスポーンする- 小脳自由詩312-3-4
シャボン・・・- subaru★自由詩15*12-3-4
時間ドミノ- ただのみ ...自由詩16*12-3-4
水温- 三奈自由詩1512-3-3
かなしみを知らない- 壮佑自由詩26*12-3-2
鳩は人より情熱的だ- ただのみ ...自由詩16*12-3-1
ひと借り峠- 乾 加津 ...自由詩21*12-3-1
俳句2012_2月後半- 北大路京 ...俳句13*12-3-1

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