沈みゆく夕陽の
叫びにも似た紅緋色
世界を燃やし尽くすように染めていく

心の渇望は際限なく
乾いた土が水を欲しがるように
あなたの言葉に耳を傾ける

わたしの葛藤は……
ざわめく言 ....
ぴったり身を寄せ合った 納豆の一群れ
豆たちが落ち着くまで 箸でかき混ぜかき混ぜ
必ず偶数になるよう 持ち上げて口へ運ぶ
母子 母子
一組も 引き離されてはならないと
妙なことを思って 偶数 ....
窓のそば夢見る少女一人立つ
精神を病んだ少女の見る夢は
幸せな普通の家庭手に入れる
そんな子を心配そうに母は見る
社会から隔絶してでも守り抜く

歳月が立っても少女は少女のまま
苛立と焦 ....
悩んで
迷って
ぐるぐる ぐるぐる
でも結局なんにも捨てられない

なら
楽しんじゃえばいいじゃん

ぜんぶまぜちゃうジュースみたいに
そのうちきっと
お腹ん中で消化されるでしょ
 ....
微笑みの外骨格を
こじ開けて
嘘のガラス転移点を探り
じっと観察しながら
ビュレットから始める
とある愛の滴定

被験体は少し
怯えているようだ

手袋をはずして
華奢な頸椎をか ....
貴方の運命に在るだろうか

私の名前は

最後のスタッフロールに在るだろうか
 
  行ったね
  ふたりで
  いくつも話したね
  井の頭公園
  横浜の観覧車



  行ったね
  ふたりで
  名前もしらない
  とうめいな扉たちを
  な ....
ザアー ザアーッと
出しっぱなしのシャワーの音
激しい雨が 大地を撃ち付ける
街も木も人々も
礫のような雨の洗礼を受けている

この雨がどこまで続くのか分からないが
雨の空間に閉じ込めら ....
 
 
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派な大人になり
一人また一人と
遊びから抜けていきました
夜は水槽の魚に
言葉を教えて過ごしま ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる

洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
あんまり天気がいいので
かなしくなってしまう

あなたが
ここにいないのに
タイルの目まで
すべてただしい
高いところから
こぼれた水が
だんだんとぬくもりながら
流れおちていく
その
さいごのひとつぶが
目がしらに発見される

水は
いつもさみしがるから
海と
出会わなくちゃ
 ....
ヒグラシの虫かごを片付けながら
また来ますよ と夏が言ったので
私は わかってますよ と返した

入道雲と夕立も出ていくみたい


いつも 夏は勝手にやってきて
小さい 秋を残して ....
からだがかわいて
つかえなくなった

晴れた日があれば
わたしを日なたにつれていって
骨までちゃんと
腐らせてください
今朝は左足から玄関を出たので、帰りに雨が降ってしまった。

降り注ぐ水滴は国家予算を否決させ、太陽の寿命を2年縮めた。

おかげで地球裏の内紛はとりあえずの終結を見、駅前のパン屋は赤字になった ....
終末思想を唱える 壊れかけたラジオ
音速に達したカーチェイス 対向車をすり抜け
湾岸を突き抜けるハイウェイ 行き止まりまであと僅か
壁面を突き抜けてその先 海面へ命懸けダイブ
 
加速度的に ....
生まれて初めて
合コンというものに行った

どうやら
男が童貞であるか、そうでないかは
話の内容や、話し方ではなく
第一印象でわかるらしい

居酒屋の座敷で俺はまるで
金魚鉢に入れら ....
時の器に
夜がすこしづつ満たされていく

眠りついた月の横顔

埋もれた砂時計の砂丘は、はだしのぬくもり
天よりふる砂を見つめては
閉塞されたガラスにふれる



砂の音はや ....
「いつかきっと」は、
この世に存在しない。

「いつか」は
とても便利なことばだ。

いつか、また会おう。
いつか、夢は叶うよ。
いつか、いい事あるさ。
いつか、良くなる。

「 ....
おれたちは 平行線
つかず はなれず まじわらず
でもそれゆえに わかたれず

たとえばこんな かなしい夜には
手をつなぐくらい いいのかな

おれたちは 平行線
遠い昔の幼い目に ....
秋晴れてんたかく、
静止した窓のむこう
水たまりを揺らすような声が
こだまする

静止した窓の向こう。

つらなる洗濯物の束の白(いたい)
枕にうもれた
寝顔のただしさよ

 ....
郵便配達夫は飛ぶように歩いてきた
黒く醜い顔と
脚絆もはち切れそうな太い足で

その外見に似ずに
赤子のような掌で
おずおずと差し出したのは
石クレは
失った何か大事なもの?

遅 ....
うそでも
すきだと
いわなかったことが
わたしのおおきな
足かせになり
あなたは
いまや
かるがると
海のうえをとんでいる
せかいがもう
徹底的に
やさしくなっちゃって

きみを
守りたかったぼくは

傷つけるとこから
はじめた
きのうは愛してたけど
きょうは愛してない
あさってはちょっとだけ
愛してるかも

そんなていどで
生きてるから
手首に線路がおろろろろ

わたしはしってる
じぶんできめる
す ....
開け放し砂漠のようなせまい部屋 砂糖の雰囲気を探してる

二人して抱き合うふりして寄り添って あつめたものはばらばらの穴
空きびんのそこに
ひかりをいれるやりかた

まくらについたにおい
夜のしみついた

空きびんのそこにある
ひかりみたいに
安っぽく
安らかで

失われやすい
性質だったな
 ....
  猫よ
  おまえは邪魔だから
  どこまでも流れていってしまえ
  そう言うと僕は
  ギャアギャアとあばれる君の飼い猫を
  便器に放りこんで
  「大」のレバーを回したのだ ....
みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった

溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた

場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ....
からだがなかなか
かわかないので

手当たりしだいに
夜をあつめ
からからのからだを
あたためている

あたためている
そのうちに
いままで使った
うそや悲しみが

いっ ....
さすらいのまーつんさんのおすすめリスト(392)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_紅緋色_】- 泡沫恋歌自由詩8*11-9-29
納豆- つむ自由詩2*11-9-29
「夢見る少女」- あやとり自由詩2*11-9-29
ミックス- 朧月自由詩211-9-29
やさしさの化学実験- つむ自由詩8*11-9-28
「片隅にでも」と祈るばかりの日々- 徘徊メガ ...自由詩411-9-28
たのしかった- 草野春心自由詩411-9-28
【_母体回帰_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-27
童話(鬼ごっこ)- たもつ自由詩811-9-27
洗濯機_チャンネル_ストロー- Seia自由詩5*11-9-27
タイル- はるな自由詩211-9-27
海へ- はるな自由詩511-9-26
夏のさりぎわ- Seia自由詩1311-9-26
日なた- はるな自由詩311-9-26
世界観- D-drive自由詩5*11-9-26
カーチェイス- あやとり自由詩211-9-26
私は、ただ、苦しむ人として、そこにいた- 一 二自由詩611-9-26
時の砂丘- 月乃助自由詩22*11-9-25
いつか- そよ風自由詩5*11-9-25
H- D-drive自由詩211-9-24
てんたかく- はるな自由詩411-9-23
海の怪物コロンブレ- まんぼう ...自由詩1+*11-9-23
かせ- はるな自由詩311-9-21
やさしさ- はるな自由詩311-9-20
自分できめる- はるな自由詩311-9-20
ばらばらの穴- はるな短歌311-9-18
性質- はるな自由詩511-9-18
君の猫- 草野春心自由詩8*11-9-16
かまわなかったけど- はるな短歌6+11-9-15
かわかないからだ- はるな自由詩611-9-10

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