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目の奥がずんずんして
とても眠かったが
夕方の電車に乗って
町に向かった
子供の頃
縁側に
本箱が置いてあった
陽がたっぷり差し込み
田んぼや
小川や
遠くには山も見えた
....
野には蜜酒が香り
冷蔵庫の中で
飲み残しのアルミ缶が
虹色の水蒸気を吐き出す
木漏れ日のタペストリー模様に
数学者が美しい定理を発見する
詩人は新しい詩を見いだす
空を行く雲が
....
薄い春を透かして
透明な雲雀は歌い
浅い海では大蛤が
長い舌を伸ばして
むせ返る蜃気楼を
吐きだしている
遠い空では
砕かれた者たちが
陽射しを照り返し
鋭く突き刺そうとする
郵便配達夫は飛ぶように歩いてきた
黒く醜い顔と
脚絆もはち切れそうな太い足で
その外見に似ずに
赤子のような掌で
おずおずと差し出したのは
石クレは
失った何か大事なもの?
遅 ....
白妙の開襟シャツを
風が吹き抜け
猪目山には
夏の雲が浮かぶ
ピンで留められた
7月のカレンダーは
はるかな尾瀬の
遠い空
固い凍土に覆われた裏庭で
キャチボールをしよう
....
さすらいのまーつんさんのまんぼう2さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
本箱
-
まんぼう ...
自由詩
6
11-10-19
春の断層
-
まんぼう ...
自由詩
6
11-10-15
祝祭
-
まんぼう ...
自由詩
3
11-10-15
海の怪物コロンブレ
-
まんぼう ...
自由詩
1+*
11-9-23
夏の思い出
-
まんぼう ...
自由詩
3
11-8-28
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