寒いが 晴れている
 中野坂上で降りる

 昼は あんかけ焼きそばにした
 ベンチに腰掛け空とビルを見てた
 流されていく言葉は
 僕の中にあるのか世界の中にあるのか
 そうした問 ....
白いテーブルに散らばった、
古い痛みと哀しみが
碧色のガラスの欠片とともにある
陽の当たる部屋から外を覗く

破れた写真をページに挿んで
永く閉じている本の背表紙に触れる
想い出は、夢の ....
そろそろと人間が影絵になる頃
通い路の柳がそのうでを
わたしのほうへ
やさしくのばす
はらっても
はらっても
しなやかなそのうでは
あきらめることがない
からめとられたら
わたしも
 ....
草の根と息吹と
あなた、忘れていったね
飛行船の落とし物みたいに

剝がしたり叩いたり
転んだりしながら過ごした毎日を
何と呼べば良かったのだろう
丁寧だったり雑だったり
胡麻 ....
――外気温2℃。
深夜の阪和自動車道を
オートクルーズで突っ走る
後部座席には竿がある

目的は、磯釣りだ
前回の屈辱を晴らすべく
ウキをハリス側にセットした
これで仕掛けは撒き餌と同 ....
風、そして風の鼓動
空の欠片を集めると
それはいつも爪に似ていた
窓だけが知っているわたしの形
初雪が観測された朝
静かに紙で指を切って
独り言のように
痛いと思った


 ....
空から何かが落ちて来る
そう思って心配して
夜も眠れない男がいた
周りの人々は男に対してそんなことはない
それは杞憂に過ぎないと言うのだが
男は相も変らず空から何かがと言って脅えるばかりだっ ....
白く切り取られた窓枠を
鋭角の冷たさで打ちつける
無数の横顔が
冬の静脈に溶け込んでゆく

*

血の色をした道標を
ひとつ、ひとつ
指で辿りながら
埋葬した言葉を
ひとつ、ひと ....
緑をちぎって
すずしくわらってる

それなのに
きみの手は
熱いお菓子みたいな
においがする

なんにちも なんにちも
焦げついて
ただれるよ
AVでも
このタイトルでは
絶対NGなのに
立憲なんとか党のなんとかさん
なかなか言うねえって
感心してたのに
直ぐに撤回するんじゃないよ!
これさ
50歳が女で
14歳が男だったら ....
傷つき傷つけようが
あなたを 愛しているわ

惑い惑わせつつ
深みに入りこもうとも

そんな日は 雨降り
いみじくも 貫き

感じ合えなくても
響く鼓動信じ抜く


濡れ ....
降る やむ 咲く ちる
やって来て 去っていく
一日じゅう飽きもせず
寄せ返す波を数え
まばたきより多く
人を愛する

昇っては沈む
絶え間なく産まれては失われる
あらゆるものの ....
トイレットペ-パーの残りを
使いきり、ちんと鼻をかむ 

残った芯に
印刷された ありがとうございます
の文字に
僕も呟く ありがとう

最近は鼻づまりがひどくて
なかなか寝つけずし ....
とたんにきみはきみが綱のうえにいるのをしる
そういうのを
場面暗転というんだ

ヒマラヤのてっぺんに打ちつけられた杭があり
その杭からとおく伸びる綱の一閃
その綱はオリンポス山の頂に穿たれ ....
顔の半分隠したら
あたしも
十分イケてるわ
騙すつもりはないけれど
ご時世だもの
許してね

儚い夢と
分かりつつ
賭けてみたいの
不織布に
取って散るなら
それでいい
一人 ....
ほのぼのとのほほんとした本を読む



蝶のように喋り 蜂のように出逢う



夕焼けの下で朝陽を待っている



他人事みたいに春の傘を差す
六畳の寝室
手を伸ばせば届くはずなのに
銀河の端と端ほど
離れてしまったかのようだ

そうなると手を伸ばすことも億劫で
無言の背中を眺めるだけ

産まれた意味だとか生きる意味だとか
 ....
手塩にかけた
年代物の可能性は腐った

絶望の底には
サンタクロースの死骸の山が

未来の椅子には
代わりにごみが置かれた

苦しみは忘れられ
空白にただ生が浮いていた

残っ ....
簡単に物に戻ってしまうからささやき続けないといけない 白熱のweb会議 

ふと韜晦してみたら

はじき音

ああ 雨が降っている

雨粒が 私の体を 肉と神経にこびりついた排泄物を

たたき洗い流していく

醜悪な汚物で詰まって ....
夜の僕は昔社用車で
走っていた でも ブレーキも忘れて
踏みこんでいた 金曜日の夜のアクセルを 
黄色い光の側道の 高速道路を
MP3圧縮の音楽を鳴らしながら
僕は立ち止まっていたのだろうか ....
世界は夢
夢のなか
さ迷っていた
あてどなく
銀輪は廻り
戻って来る
何度も何度も
同じ場所
途方に暮れた
やじろべえ
帰り道を喪失し
戦慄狂気
均衡保ち
銀輪はひたすらに
 ....
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ....
かつてこの星には100万の
小世界があった

1億の集落と1千の都市国家
黄金の旗がなびくここちよい風が

すべてのサーガがいまでも生きている
きみは英雄でもなくパーティーもなく
大河 ....
チューニングを合わせる
なるほど、地元密着NAC〇5のフランクさは心地よく
しかしいささか気取ったJ-WA〇Eの上品さも捨てがたい

いろいろ他にも合わせる周波数はあり
これらを気分によって ....
やさしい君が
手をひいて
あるかせてくれる
外を

そして
大丈夫
大丈夫だという
見て ほら
あの橋をわたろう
細いけれども
大丈夫
という
笑っている

でもわた ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
 草心 1

{引用=
その薄さだけで
大気にさらされ
風に嬲られる

大気という
混沌の暴力のなかに
その薄さだけで


 草心 2

{引用=
折れるほどの細さに
 ....
春の約束
永遠に叶わない約束
散るときを知って
失墜しながらそれでも
対の自分をさがす
さがし逢えたら手を繋ぐよ
ひとのまばたきより短い時間を使って

もしも一対になれたら
空へはば ....
  犬


朝の静けさの中で
犬が吠えている
すべてに届くように

昼のざわめきの中で
犬が吠えている
君だけに届くように

夜のささやきの中で
犬が吠えている
すべてを打ち ....
橘あまねさんのおすすめリスト(1805)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宙吊り(2024.11.04)- 草野春心自由詩324-12-4
碧の欠片- atsuchan69自由詩19*24-12-4
かよいじ- そらの珊 ...自由詩15*24-12-1
知らんぷり- たもつ自由詩14*24-12-1
ボウズ街道- atsuchan69自由詩11*24-1-28
独り言- たもつ自由詩724-1-14
空から何かが- 岡部淳太 ...自由詩523-3-12
冬の雨/夜- ちぇりこ ...自由詩1322-1-27
お菓子- はるな自由詩321-6-10
50歳と14歳- 花形新次自由詩121-6-8
燃えるような日々よ- 花林自由詩321-6-8
人を愛する- はるな自由詩721-6-7
ありがたや- 服部 剛自由詩521-6-7
気が付いたら綱渡りをしていたことを思いだした、ひとりで- 道草次郎自由詩921-6-7
1/2のブルース- 花形新次自由詩221-6-7
いつか仄かな灰になる- 水宮うみ川柳3*21-6-7
ディスタンス- たいら自由詩221-6-7
にんにく- ◇レキ自由詩2*21-6-7
_- いる短歌121-6-6
在宅勤務- 短角牛自由詩221-5-21
Night_and_weekend- 番田 自由詩221-5-14
叫び- ひだかた ...自由詩621-5-13
花の午後- はるな自由詩1121-5-13
サーガ- 梅昆布茶自由詩1021-4-25
周波数- りゅうさ ...自由詩221-4-25
やさしい君- はるな自由詩321-4-21
うた- 梅昆布茶自由詩1521-4-20
小詩集・草心(そうしん)- 岡部淳太 ...自由詩821-4-18
対の羽- そらの珊 ...自由詩15*21-4-17
デッサン- 空丸自由詩1821-3-25

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61