すべてのおすすめ
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない
くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。
水
どこまでも水。
ぼく ....
{引用=制作方法について:
2008年10月13日に秩父・ポエトリーカフェ武甲書店にて行った秩父お散歩ツアー&ポエトリーワークショップにて制作。
参加者がそれぞれ持参した写真2枚と今村知晃さんの朗 ....
立ち上る煙を見ると
その先に魂を探してしまう
人ひとり死んだのに
山は頬を染め始め
わたしは焼き芋を食らう
パチパチ、と鳴る
時を刻むより不規則で
ずっと我慢していた拍手を
本当は ....
{引用=
制作方法について:
2008年10月13日に秩父・ポエトリーカフェ武甲書店にて行った秩父お散歩ツアー&ポエトリーワークショップにて制作。
参加者がそれぞれ持参した写真2枚と今村知晃さん ....
おそらく
鱒たちが
お月さんの脇をくすぐる
ボクの足を
くすぐってはくれない
鱒たちは
ボクの投げる毛鉤の
届かない
はるか
はるか
彼方の水面直下で
輪を描いて踊り
....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね
金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた背中を映し出してくれるようで
ひとたび心離れてしまうと
あれほどに固く結ばれていた思いまで
....
川の終わる街、海の始まる街
埋め立て地の煙突は
今はもう消えた海水浴客の嬌声を響かせながら
夏の日にゆらめいている
コーンスターチのむせ返るような匂いは
街の健康的な精神の象徴として
寛容 ....
日曜日の鳩尾は
相変わらずキュウンとするけれど
月曜日の洗面器には
カラ元気をなみなみ張って
火曜日の鳩時計の中で
大人しくクルッポーを演じたら
水曜日の排水口に
息も絶 ....
見渡すかぎり牧場でした
穴がありました
さりさりと音をたてて
ショベルカーが掘っていました
人が幾人か落ちていきました
むかし近くにあって駅みたいでした
僕と僕の大切な人は
....
溜め息にはカタチがある
それは人のカタチをしている
それぞれの頭の裏には今日の日付と
製造番号が打ってあって
1日に何回溜め息をついたのか
分かるようになっている
そん ....
君はいつもありとあらゆる隙間という隙間にいて
ひっそりと身を潜め、何か考え事をしていた
今日も朝食のパンを食べていると、冷蔵庫の横にある僅かな隙間にひっそりと存在していた
「おはよう、朝ごはんは ....
石から人の想いを感じ取る
櫛に平和を思い浮べる
僕はそこに僕を見る
はっきりとした輪郭の
名の知れた詩人の詩に
美を感じる
店で流れる知らない曲に
耳を傾けている
....
きゅうりの抜けたかっぱ巻き
地面の上に口を開け
朝のひかりを吸いこみながら
しあわせそうに立っていた
ぼくもあんなふうに
哀しみなどには呆けたふりで
自らの中心を空にして ....
終わりは
すべて哀しいものだと
いつかあなたは
示したけれど
確かにわたしは
時刻をひとつなくしたけれど、
なくさなければ
始まることのなかった
時刻のなかで
わたし ....
音もなく
無窮の果ては闇に落ち
虚空の下で
{ルビ貪婪=どんらん}な渇きは癒えず
玲瓏たる
銀の雫に月は盈ち
秤の上で
静謐な{ルビ焔=ほむら}を煽る
....
山を歩かなくても
高山植物をいくつも
見つけることができた
お花畑だった
小さな草木が
つける大きな花
青い花が好きだった
眩しいくらい明るい
白や黄の花よりも
吸い込まれるくら ....
昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは山で光る竹に見とれるばかりで
芝刈りはしていなかった
お婆さんは川で流れる桃を見送るだけで
洗濯はしていなかった
そんな ....
僕の庭には不思議がいっぱい
黄昏の影の傾くところ
時間とともに変わってく
はてさて僕のいる場所は?
僕の庭には不思議がいっぱい
落ち葉の言葉を聞くかかと
踏んでも踏んでもぶつくさと
....
記憶にある顔は、少し老けたようだった。変わらないといえば変わらないのだろう。彼女は自分の子供を抱き上げる。夫と子供と3人で暮らしている、と彼女は言った。部屋は決して大きくはなった。むしろ3人では狭く感 ....
うっかりついてしまった
溜息の先端から
滑り落ちたマンボウが
午後3時17分の紙コップの
コーヒーの中に浮かんでいた
セクハラまがいの
丸い横っ腹を堂々と晒して
背びれと尻びれを ....
キッチンに立つ
あなたの姿
トントン
包丁が野菜を切る
まな板の音が
デクレッシェンド
わたしは心地よく
耳をそばだてる
ジュー
炒める音は
カレーの子守唄で
眠りにつく
好き ....
ひそやかに草を食む
動物のそばを歩く
季節は夕方にちなんで
風が瞼に
暗やみをしまう
欲しかったものは
ひとつになる
もつれた言葉をほどく紐
ぜんぶじゃなくなる
いま ....
先生と呼ぶ女の声が
先生と呼ばれる男の肩を振り向かせ
女の顔は無邪気なノッペラ坊であった
男は女の顔を描いてやろうと創作へ向かう
女は先生お手伝いしましょうかと歌い出し
男は ....
生の感情を引き出せないかと
密かに手書き用のメモ帳を
鞄の中に忍ばせることにした
言葉が降って(笑)きたら
すぐに取り出して書き込めるように
手を動かすことで感情が零れるように
そ ....
仲良しで
大好きな
仔猫が
亡くなりました。
座る者の居なくなった
お気に入りの
クッションは
今でも 陽だまりに
置いてあるので
あったかいままです。
感じたふりしてゴメンね
と君に言われ
皆の前でパンツ脱がされたトラウマが蘇る
アナタのってまんまラッキョだわ
それでも人はすべからくラッキョの前に跪き
日々の祈りを捧げる
ラッ ....
まよう
微熱の手があつい
触ったらもっとあつい
空のひかり
せなかを刺す
紙袋の、持ち手の、こより
くたびれあって
よれてよりそっている
細くてがんじょうな
線を
ただ、じっと ....
・
消費者金融の無人審査機の前で
背筋をこころもち曲げている女
どういう顔をしていたらいいか
分からないのだろう
真っ二つに分けた前髪の間からは
かきまぜたコーヒーに入れたミルク
みたい ....
獣たちがさわいでる
奪われたものを奪うため
あの山なみの
とても深いところで
秋の次には冬がきて
春はかならずやってきて
めぐりめぐって谷底を
ながれる夏の
水はもうなかった ....
歌声
【神々】は自然のために歌う
【神々】は人間が嫌いだ
が 自然は好きである
【神々】は自然のために歌う
雨
赤茶けた
ぬくもりの大地に
無言の歓声を喚げる
....
《81》柴田望さんの自由詩おすすめリスト
(606)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波
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石田 圭 ...
自由詩
35
08-10-14
ロックと無表情な猫から始まったイメージ〜ワークショップin武 ...
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落合朱美
自由詩
7
08-10-14
焚き火
-
小原あき
自由詩
20*
08-10-14
今村知晃・木のうろ・カフェの内装からなるコンポジション(20 ...
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イダヅカ ...
自由詩
8
08-10-14
夕暮れにて立ち込む釣り師
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北村 守 ...
自由詩
7+
08-10-14
十月のひと
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恋月 ぴ ...
自由詩
28*
08-10-13
河口
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HTNYSHR
自由詩
7
08-10-13
merry-go-round
-
nonya
自由詩
10*
08-10-13
牧場
-
たもつ
自由詩
15
08-10-13
悩めば、溜め息
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桜 葉一
自由詩
2
08-10-13
4
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カフカ
自由詩
2+*
08-10-12
生きる
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高橋魚
自由詩
3
08-10-12
かっぱ巻き_
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服部 剛
自由詩
3*
08-10-12
意味調べ
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千波 一 ...
自由詩
21*
08-10-12
ヘルメスの月
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朱雀
自由詩
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08-10-11
ソーラーパネル
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
08-10-11
アリとキリギリス
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皆月 零 ...
自由詩
14
08-10-11
僕の庭には不思議がいっぱい
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未有花
自由詩
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08-10-11
彼女はそうは思わない
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ブライア ...
自由詩
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08-10-11
マンボウ
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nonya
自由詩
12*
08-10-11
翌朝のカレー
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かんな
自由詩
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08-10-10
紐と輪
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あすくれ ...
自由詩
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08-10-10
作家願望日和
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ヨルノテ ...
自由詩
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08-10-10
アナログ/デジタル
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kauz ...
自由詩
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08-10-9
「ぬくもり」
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Lucy.M.千 ...
自由詩
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08-10-9
Billion_Dollar_Babies_2nd_Step
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恋月 ぴ ...
自由詩
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08-10-9
まよう
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唐草フウ
自由詩
6*
08-10-9
すかんぴん(大変貧しく、無一文で身に何もないさま)
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吉田ぐん ...
自由詩
30+
08-10-9
世界山脈
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小川 葉
自由詩
4
08-10-8
連作『人のいる風景』
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角田寿星
自由詩
2*
08-10-8
1
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3
4
5
6
7
8
9
10
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