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いつ果てるかわからない
通学路の行きつく先について考えていた
履きなれない道で靴擦れを起こして泣いた
あの時頬を叩いたのは母だった
空を水色で塗りたくれば正しいと
押しつけられたような気 ....
学生のあの頃
異様な夜のさびしさに駆られて
親しい友人の家に遊びに行った
そんなことは珍しくなくて
ふたり
ベランダで煙草を吸い
きみはギターを弾いて
わたしはその歌を口ず ....
ひき肉を買った
何だか退屈な日常を少し変えたくて
冬のわりには暖かく
スーパーは少し込んでいる時間帯で
特売ってわけでもなかったけれど
料理レシピのサイトでふいに思い立ち
ひき肉
....
キッチンに立つ
あなたの姿
トントン
包丁が野菜を切る
まな板の音が
デクレッシェンド
わたしは心地よく
耳をそばだてる
ジュー
炒める音は
カレーの子守唄で
眠りにつく
好き ....
落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
住んでいる町は田舎で
電車は一時間に一本あればよいくらいで
待合室があるのが不思議なくらいで
今日は一冊の小説を携えていて
外は雨が降っていたので
回数券を買った
駅の待合室で
携え ....
テレビの電源を
オフにする
それだけでは
現実と私は切り離せない
と知ると
カーテンを開け放って
現在と対峙する
朝焼けも
夕暮れも
物悲しく過ぎた日の
言葉を吐くことを
一 ....
捧ぐというような
意味ではなく
夕べからのほんのりとした思考
秋だなあ
などと思う午後の真ん中
自転車の補助輪
外れたね
ひとりでも乗れる帰り道
足にかかる草
払いのけてはすすむ ....
《81》柴田望さんのかんなさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
こどものころ
-
かんな
自由詩
6*
10-6-16
紅茶が冷めるまで
-
かんな
自由詩
8+*
10-6-10
ひき肉
-
かんな
自由詩
17*
09-2-18
翌朝のカレー
-
かんな
自由詩
6*
08-10-10
触れる
-
かんな
自由詩
31*
08-9-28
駅と本
-
かんな
自由詩
9*
08-9-24
もの言わぬ人
-
かんな
自由詩
11*
08-9-11
ささぐ
-
かんな
自由詩
10+*
08-9-4
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