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動物がほとんどいなくて、すきっ歯な林だけがあるような
そんな植物だけが林立する場所にも、空き缶は捨てられていた
その缶を水が徹底的に錆び付かせ、風が土に埋葬した
泥に溺れそうな缶詰の、淵が顔を覗 ....
同じ図書館は二つとないね
どの図書館も違う

引っ越したあとも使っていた
利用者カードの期限が来て
今度は更新できない

一度別れてしまった恋人の手や髪や唇には
二度と触れられないよう ....
まだ名づけられていない、
連続する瞬間で構成された時間を
拾い集めつづけても 
綴じるためのすべを、忘れてしまった



わたしたちは、かわるがわるに
世界を四角く切り取ったり
はが ....
夕暮れの水位は
さざなみ
浅い胸に、さざなみ
空白で埋めたはずの
小さな画布が
素朴に満ちてゆく

海面に浮かぶ
危うい杭に
うずくまる鳥の
膨らませた羽から
零れる文字のやさし ....
今日はあの人に会う。1週間振りに会う。

どんな顔してたっけ?思い出そうとするけど上手くいかない。

でも、あの人のことを考えると心臓がいつもと違うリズムで動き出す。
あの人のことを考えると ....
シャボン玉のなかの、人気の無いシャッター通りを
くぐりながら、眠れない半分の顔は暗闇の書架を見上げた。
玩具の戦争が終わったら、地平線のうしろに隠してある
重油の山を売り払って、腹が裂け ....
深夜二時過ぎ 携帯のサイト覗いて
甘い言葉を書き連ねる 物語に吐き気がして
慌ててトイレに駆け込んだら 何処からか血の匂いがした
掻き消すように 狂ったカクテル喉焼けるまで飲み干して
動けなく ....
大きな光、強い光

夜に入るまで

どこでなにをしてた

いちばんぼーしいみいつけたあ

闇に包まれることで

見えてくるものがある

これをだれかに伝えなくちゃ


ど ....
              2001/02/02




宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠し ....
殺風景なガラス張りの待合室に覚える
独特な曖昧さを避けてみるのも一興と敢えて
乾いた風の吹き抜けるホームに佇んでみた

乗ろうとして乗らなかった準特急の走り去った先には
見覚えのある古い建物 ....
「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
一反木綿


ブランドって何でしょう
トレンドって何でしょう
ステータスって何でしょう
セレブリティって何でしょう
誰かの視線につながれた風船になるよりも
飾り羽が多すぎて飛べ ....
*
その声はとても高いところから来た
雲より発し、雨滴とともに地上へ降りてくる
その声にすこし遅れて雲が降りてくる
山肌を滑り降り、谷間を霧で充たす

立ちならぶ鉄塔が山肌を刺繍する
鉄 ....
オレンジ色の色鉛筆だけ
削るのはなんだか勿体無いから、
ピンクのコードとグリーンのヘドフォンを
水溶きしてキーボードに塗ろ(うそ)したら
バナナは皮だ、けみかるウォッシュの(ジーン)ズ
さか ....
こころ秘かにそう呼んでいた

――温泉宿ではなく海辺の一軒家を

灰褐色をした雑木林と
露出した山肌が囲み、
いつからか戻らなくなった主の代わりに
月に一度か二度、ぶらり現れては泊まって ....
君を見つめて
君に触れようとして 触れられなくて
君からあふれる
光に目を閉じて 瞼の裏に暖かいぬくもりを感じた

思わず閉じた瞼を開けると そこにはもう 君はいなくて
周りを見渡してみて ....
ランドスケープでみるゴーストに笑いかけてみる
歯茎が乾いてしまった


あたしは隆起した巨大なステージ
たとえばアリゾナをバックにスナップをとる
「もっと自然に!」
つきだしたピー ....
遠い 遠い 空の 空の 下
あなたはどうしているのでしょうか

ただ胸にポカリと開いた穴から
静かにトウトウと流れ出していくようで

酩酊して
街の片隅のコンクリートで忘れ去 ....
悲しんでいるの?笑っているの?
遠い目をした夢追い人よ
あなたは時計を止めたまま
何を思っているのかしら

愛に疲れ果てて心凍らせて
もう誰もその瞳には映らない

私の冷たい腕に抱かれ ....
真夜中に部屋の中で一人 
耳を澄ますと聞こえる心の音 

沈黙の中で奏でられるピアノ 
同じテンポ・同じ音階で 
人の心に迫り来る音がある 

写真立ての中に映る懐かしき人々が 
時を ....
薄暗い街灯を避けるように
Davidが
深夜の公園で立っている
ように見える
満面の笑みを浮かべて
いや
満面の笑みを浮かべている
ように見えて



 Davidは ....
見知らぬ男が映っている
頬杖をついて
眉を動かせばそれを真似る


雨が真横に流れていく
薄暗い壁紙の町
今は車内の方が明るい
どちらにせよ寒い


短慮な決着をつけてきた
悪 ....
 来なくてもいいのに勝手に来たあいつ
 まるで私をあざ笑うかのように


あの日あの時あの場所に
あいつらのもとに
現れなきゃ
見なくて済んだ
知らずに済んだ
どこか別のと ....
メリー、
それは細長い
木々の根元から枝の先までがちょうど、
ひかりだけ流れているようにみえた
夢みたいな夜


ぼくらは産み落とされて
地図だけを持たされていた
しずかに痛みな ....
「死んでしまいたい」が口癖な君に
「生きていれば良いことあるよ」
と言いかけて言い切ることができなかった

それを時代のせいにしたところで何になるのだろう

夢とか希望を持ち難いこんなとき ....
今夜の雨は悲劇に酔っている
私だけは違うといいながら
誰もが同じように濡れている
無邪気すぎるから
傷付けられたことさえ忘れて
私だけの痛みが欲しいと
傘を風にあずける

  焚き ....
美空に広がる燃える様な青、群青とひとはいう群青と人は呼ぶ群青は自分の名前がそれだとは知らないが確かに群がって青くなるビョークが叫ぶ、白い壁を青いペンキで塗るようにベティ・ブルーは笑うそのうちガーシュウ .... 王様の肩の上の蛇はいう
私の、滑らかな
燕尾を返してくださいと
わたしはいう
お葬式には型押しは
きまりで持ってゆけないよ
それでなくとも
たとえ鱗が無くたって
うなぎでいればいい ....
小学校に行ったよ
山奥の
廃校になった

なにもかも小さくて
洗面台なんかほんと低くて
でも何でも揃ってて
まだ、ひとの気配がした

あんまり陽あたりがよくて
運動場も広いから
 ....
ムーミン谷に不眠症はない
眠れなくても誰も困らないから

ムーミンママは
もし眠れなかったら台所の整理
夜出てくるトロールたちに
小さなお菓子をこさえてくれたり
あたたかい飲み物をくれた ....
《81》柴田望さんの自由詩おすすめリスト(606)
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