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『寝ながら学べる構造主義』というおもしろい本を書いた内田樹さんのサイトをのぞいたところ「内田樹の研究室: オリジナリティについての孔子の教え」(http://blog.tatsuru.com/arch .... 「まいやふ〜って曲があるじゃない? 」
「まいやひ〜だろ」
「違うのよ、まいやふ〜まいやひ〜まいやほ〜……」
「どうだっていいけど、それがどうしたの?」
「ん、なんかね。まいやふ〜っていいなと ....
 その一行が消息を絶って、もう十年が経とうとしている。
 彼らはシルクロードのオアシスの街で忽然とその姿を消した。一行を率いていたのは、私のかつての仕事仲間で、彼は日頃からいつ消えてもおかしくない雰 ....
 君は逃げようとした。だから僕は追いかけた。おにごっこがはじまったと思った。
 僕、いつの間にじゃんけんしたんだろう?じゃんけんに負けたんだろう?鬼になったんだろう?
「ねえ待って。僕、おにごっこ ....
ネットという媒体は、批評には不向きである。批評の形式の問題ではなく、この媒体の特殊性がそうさせるのである。匿名性が極めて高いこと、垂れ流し的になり易いこと、広く公開され、即座に反応出来るだけに、余計な ....  澤木耕太郎の『深夜特急』。

 昔、テレビで大沢たかおが実写でやっていた。アジア篇しか見ていない。でも、スゲー憧れた。一年前の僕は今頃、東南アジアにいるはずだった。貧乏で、ごちゃごちゃしてて、不 ....
ドーナツの真ん中の穴から友人のAさんが訪ねてきた
「どうもどうも」
いやなに ちょっと暇だったもんだから
Aさんはドーナツの真ん中の穴から
ずかずか部屋に上がってきた

時々こうやって突然 ....
【カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum Dahlst.)】

タンポポという名前はどこから来たのでしょう?

漢名の「蒲公英」の別名に「孛々丁菜」というのがあって、それ ....
 日本の現代詩の中で散文詩の占める割合は、無視出来ないほどに大きい。ある程度名のある詩人たちのうちの多くが、散文詩を書いている。散文詩とはいったい何か? ここのところ、個人的に頭の中が散文的になってし .... 私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 手詰まりにしてはさっさと続きが出てくる。そして手詰まりな時はいつもこの言葉が
私を支えてくれる。今回、話は脱線する。

  はばかることなくよい思念(おもひ)を
  私らは語ってよいのですって ....
「聖餐」 「最後の晩餐」に由来するキリスト教の儀式。とても簡単に説明するとみんなでパンを食べ、ワインを飲むこと。
実はこれを詳しく説明しようとすると、ここだけでは到底終わらない。
まずパンとワイン ....
 ホテルや旅館に泊まる時、部屋に入って、まず一番にぼくがすることは、壁に掛けてある額縁や鏡をめくって、その裏側を見ることだ。これは、出張でもプライベートでも、素面でも泥酔状態でも、必ず、やることにして ....  吉岡実が後続の詩人たちに与えた影響は大きい。七十年代以降の日本の現代詩は、吉岡実がいなかったらまったく違った姿になっていたのではないだろうか。
 ここでは吉岡実の『静物』『僧侶』の二つの詩集を中心 ....
ホトケさんは?
 これだ。
…、悪いが、無様だな。死因は?
 なんとも。外傷は見当たらん。
こりゃあ…。
 なんだ
ガスか、毒じゃないか?
 あり得るな。今、検死官が当たってる。
絶命 ....
ねぇ、奥さん奥さん、見て、あの窓際の席に座ってる男の人。さっきから独りで喋ってるのよ。「ごめんね、ヨーコ」とか、「おれが悪かった」とかなんとか……なんだか彼女に謝ってるみたいだけど……最初は携帯で喋っ .... このところ歳時記が愛読書になってしまった。いままで一顧だにしてこなかった定型詩の世界にはまってしまったのである。

定型詩を避けてきたのにはわけがある。もともと短歌・俳句に興味がなかったうえに、現 ....
 たもつさんの詩「メタファー」とそれについての原口昇平さんによる批評「不治の病 − たもつ『メタファー』」を読んで、一言コメントさせて頂きます。

 原口昇平さんによって、たもつさんの詩「メタファ ....
2005/05/19の朝日新聞夕刊社会面(東京第4版でp.15)にこんな記事が並んでいた。

・再犯招く心に迫る
・4歳児 虐待され死亡

 上の記事は、6月から性犯罪前歴者の出所情報を法務 ....
「すべての生命は海から生れてきた。じゃあ、星はどっから生れてきた?」
そう、宇宙だね。ぼくらの生命の、おおもとの、そのまたおおもと。
ぼくらが海に郷愁を感じるように、宇宙に郷愁を感じるのは、け ....
隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。

M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2. ....
 
  *黒猫と少年


  黒猫のいなくなった部屋で、少年は揺り椅子に腰かけてぼんやりしていた。
  がたん、と二番目の窓が音を立てて、
  黒猫が顔を出した。
 「どこに行っていたの ....
  *手紙


  古びた手紙の束を、抽斗の片隅に見つけた。
  色褪せた切手の上の消印から、
  少年は手紙を受け取った日のことをぼんやりと思い出す。
  その日は朝から雨が降っ ....
  
  *バレリーナ


  古びたオルゴールの蓋を開けると、バレリーナがくるくると踊りだす。
  それから、名前を思い出せない曲がゆっくりと流れ出した。
  黒猫は、もう随分前からくも ....
 
 *三番目

  三番目の窓を開けると、その先には夕暮れの森が広がっている。
  それから机の三番目の抽斗を開けると、
  昨日の夜に見かけることのなかった月が眠っていたりする。
   ....
  
  *鉱石ラジオ


  暇をもてあました少年が、ふと思いついて鉱石ラジオを作った。
  黒猫はそのかたわらで目を細めてその様子を見守っていたが、
  いくらたっても何も聴こえてこな ....
  *三日月


  三日月の晩に、少年がふっと部屋から出て行くことを黒猫は知っている。
  塔の螺旋階段に響く足音が、とん、とん、とん、と続いて、
  てっぺんの窓を開ける音が聞こえて ....
 
  *蝶


  黒猫の気だるい微笑みは、いともたやすく蝶を虜にする。
  その静かに差し出された手の上に、青い翅の蝶がとまる様子を、
  少年は頬杖をついたまま眺めていた。
 「可 ....
 *夜半過ぎに


  夜半過ぎになって、その悲しい報せはもたらされた。
  そっと肩を寄せてきた黒猫が、
 「それは悲しいことだわ」
  と、うわごとのように何度か繰り返した。
  少 ....
 詩誌「荒地」に所属していた詩人たちの中でも、北村太郎の存在は一種特異である。鮎川信夫のように出発時に先頭に立つこともなければ、田村隆一のように低空飛行しながら生き延びることもない。最初期にはいかにも ....
佐々宝砂さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(202)
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オリジナリティの範囲---片岡直子さんをダシにして- 藤原 実散文(批評 ...1305-12-28
明日のアタシはどんな色- たにがわ ...散文(批評 ...5+*05-10-25
西域に消える- MOJO散文(批評 ...6+*05-10-20
かくれんぼ続行中- 神音散文(批評 ...405-7-31
『批評は誰のためのモノか?』- 窪ワタル散文(批評 ...16*05-7-26
『ROCKS』- mana散文(批評 ...3*05-7-20
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たんぽぽ考- たりぽん ...散文(批評 ...7*05-7-17
散文詩に梱包されて- 岡部淳太 ...散文(批評 ...18*05-7-16
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いっしょに食べませんか?- クリ散文(批評 ...9*05-7-7
ありえざるもの- 大覚アキ ...散文(批評 ...805-7-7
吉岡実(奇怪な絵画)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...9+*05-6-25
寓話_温室で発見された死体- クリ散文(批評 ...3*05-6-24
そして誰もいなかった- 大覚アキ ...散文(批評 ...7*05-6-23
【わが短歌・俳句入門】<歳時記を読みながら>- 藤原 実散文(批評 ...305-6-2
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防げなかった加害についておもうこと- 白糸雅樹散文(批評 ...6*05-5-30
佐々宝砂『星涯哀歌_1』によせて- 角田寿星散文(批評 ...305-5-11
隠喩と論理形式- 葉leaf散文(批評 ...19*05-4-26
黒猫と少年(8)- 嘉野千尋散文(批評 ...6*05-4-21
黒猫と少年(7)- 嘉野千尋散文(批評 ...4*05-4-21
黒猫と少年(6)- 嘉野千尋散文(批評 ...7*05-4-20
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黒猫と少年(4)- 嘉野千尋散文(批評 ...7*05-4-19
黒猫と少年(3)- 嘉野千尋散文(批評 ...5*05-4-19
黒猫と少年(2)- 嘉野千尋散文(批評 ...8*05-4-18
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北村太郎(その詩と死)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...12*05-4-17

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