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詩は


誰にでも届かないところで
誰にでも触れられない距離で
詩は やわらかい
詩は 傷ついている


詩は
誰にでもからだをゆだねて
詩は おとなしく それでも ....
胸の中 小さな小さな思いが産声を上げました

一週間前の今日、心は空をたゆとう雲のように軽く
重力も引力もありとあらゆる法則を無視して ただ一直線に
飛んでいきいました 舞い散る花びらの間を縫 ....
列車から見える世界は代わる代わる。

見ず知らずの街でも、そこにはそれぞれの「当たり前」の世界が流れて。

どこか不安な、けれど、どっか落ち着くような気持ちが流れた。

世界は代わる代わる ....
きみのベロの上のうそは
いったいどんな いろをしている?
かなしみをつつんだオブラート、
とけないあいだに のみこんで
からだのなかで 消化しちゃえば
こわいもんなんてなんもない
 ....
シャツはばっちりと糊のかかったものしか着ない
髪を梳かしかかったりもしない
そんな行為自体がない
なんて、
ファンタジーの行き止まり
青あか黄みどり紫いろのころも
散ばった
のだ、
夏 ....
.
苦しいんだと思う
辛いんだと思う
悲しいんだと思う
それを本物と認識できないのは
わたしが足りていないから なのだろう
だって
確かに涙は出ているのだ

.
無理やりに引っ張り ....
湖の中を泳ぐ
水面から顔を出す
岸に腕をのばし
力を強く込め

二本の腕の力だけで
ずるりと這い出す
うろこで覆われた
下半身を引っ張って

ここから
もっと
這っていったら
 ....
晴れて
水平線のまるみが遠い
海岸通りに迫る波は
テトラポッドに砕かれて
泡ばかりたてている
その水は
まだ冷たかろ
けれど青、
翡翠いろならば
思わず爪先で冒したくなる
散らばっ ....
誰かと話しただけで幸せな気持ちになれる程

心が敏感な日の後には

必ず、誰とも話したくなくなる程

心が敏感な日が訪れる



だからアタシは

生き心地が悪いと感 ....
生まれる数十年昔の、
日用品の、
生活の、
ごく普通の、
静かな生活の、
影に、
それに
出会いたい







 ....
Doubt

君が言ってることは、嘘だ。

だってほら、口元が緩んでるよ。

Doubt

だからさ、そろそろ本当のことを言ってよ。

絶対に怒ったりしないからさ。

Do ....
「息を継ぐ」


分からないまま
首を縦に振る
流れにまかせて泳ぐ
そして時々溺れる
深い海の底で
深呼吸するような
青い空気に染まっていく
太陽と共に
嘘が暮れて
夜と共 ....
引力が、

 ある

きみと、ぼく

 地球と 月

  引力がある

 ひきあう

すべては ひきあう

  きみに ぼくはひかれる

 きみも ぼくに 月に
 ....
あなたは、耳を塞いでますか?

両耳ぴったりに、埋め込んで。

風の音も聴こえないくらいに、音量を上げて。

仕舞いには、目まで瞑って。

あなたの耳に流れ込むオトは、世界を創ってます ....
「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
冬のノラをつきつめていくと死んでしまいそうだ

なぜノラなのか
なぜノラのままでいるのか
なぜ独りなのか
なぜそうして自販機の陰にうずくまっているのか
なぜ震えながら動かないのか
なぜ耐 ....
貴方なんて嫌い

嫌い

嫌い

嫌い

何度言っても 言い足りない

そう
こんな風に

本当に『嫌い』になれれば

こんな独りよがりな苦しみ

知らなくて済んだの ....
飼い猫が餌を食べませんでした。
おばあさまが朝食を2度食べました。
酒屋さんがコンビ二エンスストアになりました。

地下鉄の駅で年寄りが若者に殴られました。
子供が行方不明になりました。 ....
したたる、したたり、

侵食しはじめた月夜に
手足はどこまでも深く伸びている

やさしく影を包み込むようにして
月は、静かにあたたかい

当たり前のようにそこにいて
闇が照らすはずも ....
僕の声は届いているのでしょうか。

愛や夢や希望を、いくら声に出しても。

どこにもカタチはなくて。

空気中を浮揚して。

どこにも収まらず、何事もなかったかのように。

消えて ....
虫がとび、手を打つ手を打つ。三つ目を打つと拍手。聞かなかった旋律を賞賛するようで眉をひそめ。 赤い唇 乱れた吐息
離れないで まだ淋しいから
色づいた頬 潤ませた瞳
動けなくなる 今が狂おしい
愛しい傷跡に舌を沿わせて
艶めいた声に身を投げ出そう
このまま傍で熱を感じて
揺らぐ水 ....
あなたの頭はいつだって
テレビに、あるいは紙束に
あるいは口をつぐんだきりの封筒へ向けられていた
あなたは僕が
あるいは僕らが
とても嫌いで、忌避していた
冬の
割れるような ....
ほとんど水平に近い角度で
やっとその星をとらえたことがありました
あと三日で見えなくなるという百武彗星
あれはアトランタオリンピックの年でした
宇宙にいくつも弧を描きながら
あなたの天体望遠 ....
夜空を見上げていたんだ

真っ黒な夜だよ

幾千の明かりが灯った
クリスマスツリーの上
巨大なビルとビルの間の
ちっぽけで 真っ黒な夜空だ

星が一つだけ瞬いていた
明るい星だ
 ....
  錐のように
  喚く、
  夜の生きもの。



  空気の上に
  声の先を、
  突き立てる。



  黒いアパートが
  整列して、
  街。


 ....
 
水色の目で見つめられると
溺れそうになる

その海を
器用に泳ぐことが出来たのに
今は浮き輪と
シュノーケルが手放せない

また振り向いて
見つめてる
なにか用事があるの
 ....
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
額縁に収まるその絵は 
四角い顔のあぱーとの 
二つの小窓が黒目のように 
展示のガラスの前に立つ 
私をじっと見つめます  

隙間無く 
{ルビ犇=ひし}めき合って 
 ....
グラマラスバタフライ
僕を狂わす炎

美しい人よ
その魅惑的な瞳で
僕を誘惑しておくれ

今宵僕らは二匹の蝶となって
真夜中へと堕ちて行く
二人の体は絡み合ったまま
二度と離れられ ....
緋月 衣瑠香さんの自由詩おすすめリスト(549)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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真夜中の世の中- ゆうと自由詩2*09-4-11
モノクロとメザイク- aidanico自由詩6*09-4-11
理解/解体- 笹子ゆら自由詩509-4-11
通奏低音- とうどう ...自由詩8*09-4-2
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不眠症の朝- グレコ自由詩109-3-6
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DOUBT。- 狠志自由詩209-2-19
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ぐるぐる- 北大路京 ...自由詩21*09-2-9
イヤホン。- 狠志自由詩109-2-3
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冬のノラ- 長元坊自由詩1*09-1-23
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ゆめ_〜月と海〜- さくら自由詩20*09-1-11
Voice。- 狠志自由詩309-1-9
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2008/12/23- 鎖骨自由詩508-12-23
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月の輪郭、風の影- たりぽん ...自由詩19*08-12-22
待ちびと- 服部 剛自由詩408-12-21
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