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宵の群青

まぁるい月に

控えめな 冬の星


薄い 雲は

氷の飛礫

凛とした

空気の冷たさは

春めく景色に

待ったをかけて

早咲きの花々を ....
ひとは指折り数える

その日の訪れを確かなものにしようと
指を折り
心に刻み込む
自らの身体に刻み込む

いつの日か死は必ず訪れることを知っている
それでも
死に往く日まで知ろうとす ....
るりいろが からみつく

くろいもの みつけた

こわしてる けしきから

しんきろう もやり

すべからく すべはなく

あまいもの なめなめ

ないものは ねだって

 ....
{引用=
2005.10/23





灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった

その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意 ....
「 2月14日あけておいてね 」

期待しちゃうじゃない チョコレートとか

平日で仕事も忙しいけど 有休取って会いに行くよ


引っ越しの手伝いなんて 聴かされたのは前々日

より ....
続くで終わるストーリーに。

涙腺に脈を打つ。

終点に向かう電車に。

バックすることは出来るのか。

日常という異常は、

明日も続くのだろうか。

あぁ、あぁ。

涙 ....
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた

普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で


   ....
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい

遠距離恋愛のつらさを知っても
           やっぱり会いたい

「会いたい」
って言ったらお前は ....
届きそうで 届かない


そっと でも ぎゅっと
抱きしめてね



夜の深さにあなたを探して


水の中で泣いてたの

蒼い時間に漂う 光


キラキラ


 ....
いつもと同じ場所から何ら変らずに
初日がひょいっと昇ってきただけなのに
「ありがたや」と皆で拝んだりする

昨日までの日の出とどっか違うのかな

江戸時代の「つけ」とかの借金って
支払期 ....
化石になりたいのです

焼かれるよりも美しい布でくるまれるよりも私は化石になりたい
何百年、何千年という気が遠くなるような時間を
暗く冷たい土の中で眠りつづけます


そしていつか、
 ....
冬の寒い、寒い。

空気が。

熱せられた僕を。

冷たくさます。

温かいものを、包んで。

誰も触れないくらい。

冷えてしまう。
北アメリカ航空宇宙防衛司令部の情報によると
サンタクロースは現在ネパール上空にいるそうだ

サンタは新幹線の約100倍スピードで世界中を飛び回ってるらしい
トナカイの速度はマッハ16ぐらい ....
私は壊れた人形
誰に思われるでもなく
忘れられて箱に仕舞われた

確か主人が名前をくれた筈
だけど思い出せない
螺子がくらくらと緩んでゆく

元々欠品だった私を
主人はそれでも構わな ....
{画像=071224181905.jpg}


      日が暮れる前の12月の空が好きだ。
       藍色が地平から薄くなって行く。
    夜に成るともっと濃くなる色がこの時だけ
 ....
わたしは夜を求める
濃紺の空と赤い星を求める

きみは夜を求める
藍の雲としろい月色を求める

ふたりが求めた夜の中で
風見鶏は廻ってゆく
流れ着く先を知らず
また
愛情、の何かも ....
君の仕事が終わるのをずっと待ってて
ふたりで買い物に出かけた

“今年のワインは美味しらしい”って
ボジョレーとチーズを探した

知識も教養も君が上だし
任せてしまってるけど
 ....
都会に住みはじめ一番変わったのは
靴が汚れなくなったこと
母に駅まで長靴持ってきてと頼んだのは
実家に帰った際の笑い話しとなったし
でこぼこ道に足をとられることもなくなった

色とりどりに ....
空はいつからか
うそをつくことを忘れたようだ






また 冬に近づいた







寄せ集めた言葉で
とりあえず冬を迎える準備をした






 ....
車を運転中に見える空は。

なんてキレイなんだろうか。

あなたに教えるために、

写真を撮ろうとしても。

やっぱり、難しくて。

出来なくて、もどかしくて。

僕だけが独占 ....
僕らが待ち合わせるのは

いつも駅前のCD屋で


僕が 君より早く着くと 

たいして好きでもないんだけど

難しそうな JAZZを視聴して待つ


 *

     ....
目には見えないけど、
耳には聞こえないけど、
手で触れることも出来ないけど、
何となく判って来たことがある。


死んだ人は何処にもいかない。
ずっと傍にいて、
こちらを見ている。 ....
赤と青の夢は
光を含んだ夜の町へ


門番は猫になり
月を三日月にするため
爪を研ぐ

削り取られた月の粉
赤と青を包み込み
夢は一層夢となり
あの人は見えなくなった

そし ....
産まれたのは透明な冬
冥王星のなまえをもらった



彼女は海に飛び込む
後姿は蝶の背骨
白い指で息を止めても
朝はきっと来ない
細い髪がやわらかくゆれる
スローモー ....
きんにくを やわらげるため
首をゆっくり 回す
伸びをして 深い息をついたら

本を読みつつ
心が弛緩して
魂が解放されてる

喫煙喫茶のいつもの席
音楽がたおやかに流れて
集う  ....
愛する男を傷つけることしかできない人

哀れな 癒せぬ女


困難なことから 逃げるだけなら簡単で

可愛いだけで 我が侭が通るのは若いうちだけで

年老いた社会は 理不尽なこと ....
敵の居場所は知っている

私の中の私自身


不細工な顔でこちらをみてる


敵の居場所は知っている

私の中の私自身


敵が憎い

敵が嫌い

敵は無力


 ....
森林の中
ひっそり潜む
小さな月


あさい眠りの
はざ間を泳ぐ
黒い魚影が


ゆらり と
身体をしならせ
ついばんでいく


冷たい魚の接吻に
吸いとられていく
 ....
恋がまだ私に生きていたころ
私は

夏の校舎を一周する
鼓笛隊のパレードだった


恋がまだ私に生きていたころ
私は

夕暮れを味方につけた
見えない星だった


恋がまだ ....
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