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息が詰まるほど死にたくなる。

死にたい死にたい死にたい

そんな呟きが酸素の海を漂い、見ず知らずの人間の酸素として息づく

可笑しなところ、ここは、この世界は本当に可笑しなところ

 ....
彼女は盲目でした。


{引用=ラプンツェル}



元来、周りに関心がなかったのか
そういう性格なのかは分かりませんが

彼女はいつも、独り。
歌っていました。
 ....
私欲で手にいれて私腹を肥やして
要らなくなったものは?
赤の他人にプレゼント

街のほんの片隅でも
すぐに見つかってしまうのだから

人間の汚いとこ

世界に溢れていても仕方ないのかもしれない
無性に淋しい夜。
ぼくは泣きながら、送るあてのない手紙を書く。

ベッドの一番近く。
小さなランプを点けて。

真っ白な画用紙、使いなれたペン。

カーテンは開け放し。月の光、こんばんは。

本当は言 ....
生きてるだけでえぇよ

あんたの存在価値は

そこで未来見て
幸せに笑って
ちゃんと生きてることにある
背中に感じるあなたの熱

あなたが優しい武骨な手で
そっと抱きしめる

頭ひとつぶん
旋毛にかかる吐息

{引用=まだまだ
傍にいてね?}

あなたの膝の中も
少し筋肉質な腕も

まだまだ
わたしのも ....
体の歯車が歪んで噛み合った

満腹中枢もぶっ壊れ
喰い漁る その手
まだ まだ まだ
足りない 満たされない

そして

余計なカロリーを摂取し
醜い自分に戻るのを恐れ
なかったことにしようと して
 ....
好きで

好きで

好きで

でも会えなくて

ずっと欲しくて

満たされなくて

それでもやっぱり好きで

好きで好きすぎて

想う度に
溺れるように泣いてしまう
 ....
今日は

風が強くて
冷たくて

自転車で転びかけて

体育のバトミントン
ペアの子が休みで
試合も何も出来なくて

工芸の実技授業
軽く火傷して

昼休み
話し相手が見つからなくて

先生に当てられ ....
焦る必要はないと誰かが言った

疲れたら休め

立ち止まらず歩けばいいと

空を見上げ

吐息をこぼし

泣く前にまず

自身の存在と
置かれている場所の尊さを見つめ直せと

せっかくぼくらがいるのに ....
紺碧の黄昏に

ごぽ、ごぽ。ごぽごぽ。
溺れる、わたし。

気持ちいいの。
落ちてく感じが、気持ちいいの。

優しく粘つくような夕刻に
ゆっくり引きずり込まれる

揺らぐ瞳の前で ....
「頑張らなくていいよ」

君はいつもそう言った

「頑張れ」「頑張れ」「頑張れ」と 応援している人に雑じって
「頑張らなくていいよ」「頑張らなくていいよ」「頑張らなくていいよ」
一際大きな ....
着慣れない浴衣と 履き慣れない下駄

からころ からころ
音をたてて
夜を見据えて歩く
ただ ひとりで

ぼんやり 浮かびあがる
一夜の幻

真っ赤なりんごあめ
甘いかき氷
撃 ....
夢を見ている

あたしは綺麗で
まるで勇者みたいなお姫様

幻想的な世界に立ち尽くす
一人ぼっちで

傍らには 手懐けた獣達

愛らしさなんて欠片もない
獰猛な爪牙をちらつかせ
 ....
唇の上で小さく呟く

『好き』

困ったように{ルビ苦笑=わら}う

『ありがとう』

何度 こんな言葉を掛け合っただろう
ね 一言言っていいかな?

優しい君に 温かな君に 愛 ....
きっと気づいてない
君は 優しいから

そして 分かってもいない

曖昧な境界が どれだけ
僕を不安にさせてるのか

空と海
夜と朝
鏡に映る 紛い物

君は僕を好きだと言う
 ....
わたしの中は

内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて

海 が広がってるんだと思う



わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ

本を読んでは泣き
曲を聞い ....
ゆるゆると祭りは終わり
その喧騒はとろとろと
静かな夜と同化する

瞼をおろしても 突き刺さる灯りを
残像を残す為に
目を見開き 睨みつけ

華やかな祭りのラストを 密かに飾る
切ないざわめきの中
此 ....
言葉の羅列に侵されてく
そんな瞬間の私

怯えるように痛みの先を舐めて
舌の先に灯った芳香に焦がれた
貴方の瞳が夜明け色なら
私の瞳は最果てを映してた

言わないで口を紡いでて
綺麗 ....
青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色

分かってるよ

頭でも心でも

簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる

でも
ワガママかもしれないけど

この青空 ....
空だけが高い 世界の隅っこ

風が通ることも難しいくらい
君の息遣いが近い

呼吸と伴に薫る 林檎ジュースとカレーの匂い

あれ?

ねぇ君
昼休みに食べたの?

不安な顔はしないで
別に気持ち悪くな ....
貴方なんて嫌い

嫌い

嫌い

嫌い

何度言っても 言い足りない

そう
こんな風に

本当に『嫌い』になれれば

こんな独りよがりな苦しみ

知らなくて済んだの ....
空を溶かしたような

この海が

わたしの心の奥の奥を

綺麗に洗ってくれた気がしました

空と海が重なる此処なら

泣いても

全て飲み込んでくれそうで

心の雨もどしゃ降りに

降らせてみれば

 ....
こんなにも

心が翻弄されるのは

貴方の言葉だから
赤い唇 乱れた吐息
離れないで まだ淋しいから
色づいた頬 潤ませた瞳
動けなくなる 今が狂おしい
愛しい傷跡に舌を沿わせて
艶めいた声に身を投げ出そう
このまま傍で熱を感じて
揺らぐ水 ....
君は太陽なんだ

煌々輝いて
世界を光に染めて
命を育んでくれる

僕は影だ

黒々と形を作り
何も見えないように
形だけの存在


君は眩むくらい輝いていて

僕は其の分
色濃く形を残すから


君 ....
どうしよう

あたし今

無性に貴方に逢いたい
全てを優しい
橙色に染めよう

暖かな彩のなか
胎児のように微笑んで欲しい

頬ずりをした風の唇に
掠めるようなキスをあげよう

今日の夕暮れのメロディは
秋の旋律と冬の第一楽章

子守歌を
髪の先に ....
冬へと向かう足音は

あまりにも

確かで



冷たい冬の
【心臓】


手のひらの上に

浮かべてみた



それは明るく輝いていながら

とても凛とした

冷たさを持っていて

裸足の指先が凍 ....
これを歩いてけば

あなたの住む

あの町に

行けるかな?



無理だよ



って 笑うけどさ





会いたいんよ





ものすごく
 ....
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