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鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
僕は強いぞ!
僕の牙は鋭いぞ!
怖いものなんて何も無いんだ
失うものも守るものも何も無いんだ

自由気ままに生きるのさ
誰にもしっぽなんて振るもんか

がるるー、がるるー
噛みつくぞ ....
病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
ラムネのビー玉を
半分あげるの、と鳥かごに入れて
じっと様子をうかがっている
握り締めたもうひとつには
何が映っているの

+

冷蔵庫の隅に
食べちゃだめ
と念を押されたりんご飴 ....
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
銀色の
波に揺られて
揺れる
七色

ちらり
ちらり
降り積もる
銀色の
鱗の雪の下で
手を
伸ばしてみる
七色


銀色の
波の下に
静かに波打つ
七色

お ....
ねぇ神様
もしそこにいるのなら
罪深いあたしを
どうか許して
くださいな
アーメンザーメンチャーシューメン
統合不全
情緒不安定
不安障害
ヘンタイにヘンタイを重ねて今あるいびつな姿を獲得してきた。
あるときはドグマチール、あるときは女性神経、あるときは声の作用を蒙りながら。
元気になるには声を聴かなきゃ。声はどこからくるの?
生き ....
指輪を失くしたと
手を擦り
目が覚めた朝は
階段を慌しく降りる
冷たい空気を吸い込んで
駅へ急ぐ
人の波、人の波
わたしを忘れないように
改札機に名刺を入れて
こころだけしゃがみこむ ....
     一日まるまる泣き腫らしていた
空が 今日は朝からルンルンの上機嫌です

            季節のながれは 
     ひそかに映しだすのでしょうか
        そのひとの ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた

畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
そこはいつも
清潔な湿度と
せつないじゅうりょくの
香りにみちている

身ごもったおんなたち
髪を横に束ね
しずかにもたれている
雑誌をうつくしく取りだし
うつくしくめくる
とろと ....
わたしは たしかにそこにいるようなきがしました
探さなくてもよかった
わたしはそこにいたのです

きぼう
きぼうだ

明るい箱のなかで
宝石はきゃっと可愛く光る

ジリジリと電気の ....
落葉がそぞろに風にふかれ
雲は青く高い空をゆく

うらの{ルビ小径=こみち}の縁石に腰をかけて
杉といっしょにゆれている

夏の{ルビ遺言=いごん}は朽ちることなく
静かに実 ....
私の遺体は焼かないこと
埋葬の道中には子どもを3人付き添わせること

子らのつやつやした黒髪は、
青々した緑葉を飾ること
そして彼らの透き通る白い肌は、
漆黒の羽織で覆うこと
死の色の中 ....
SEXしたら捨ててやるつもりだったのに

それなのに

それなのにさ

君はあんな悲しい出来事ことに直面してるんだもの

好きなわけではないけどさ

助けずにはいられなくなっちゃた
大都会の空は工事中
世間と言うのはnarrowか早漏

窓ガラス越しの景色をかじってガリレオガリレイ

健康食品に三万円
厚生年金拒否

やさいじゅうすを冷凍し巨乳をガツガツ食べまして ....
もう誰も興味がねーなら 俺達にその台風貸してくれ
倒壊した三味線屋 その瓦礫の下で共鳴中

泣らそう 泣らそう ベベンベン ベベン
泣らそう 泣らそう ニャニャーン ワォーン 

その音は ....
ありとあらゆる 方法で お前を試したのに
生まれる餓鬼は 悪意に 飢え
ましてや! 福音を 
若き女の 嬌声に 変え
おれに いやなものを 押し付けようとしている

それは 一次元上の 快 ....
蚊に咬まれたとこを
ぽりぽりかくから
皮膚がぼろぼろと落ちてくる
勿体無いから
集めて、練り固めて
ちっちゃいあんたを作って
あたしのペットにする

ペットは飼い主に似る ....
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ

  (ううん
  (いちばん小さいのがいいの
  (だって
  (いちばん大きくなるでしょう?

わがま ....
箱の中の砂嵐

無気力な夢

紙の上の世界

我儘な幻想

憂鬱な歌

強張った精神

邪な欲望

不確かな真実

絶望的な憧れ

断絶している意 ....
友達から葉書が来た
「マイナーチェンジしました。これからもよろしく。」
とあった

その友達に街で偶然会った
以前は、にこにこしていてよく喋る友達だったのに
妙に暗い
そっちのマイナーか ....
帰り着いて、パソコンを開き、眺め、水を飲む。
明日に残らないよう、ぐいぐい飲む。
窓ぎわにぴたっと頬をあて、熱を吸い取られる感触に浸りながら、街灯をぼんやり眺める。

一人の侍が、
街灯の下 ....
山の下小さな家があるのね
またその下清い小川があって
周りには白い石が転がって。
流れる水音は空に歌になって
私の胸に染みるのね。
そこに私がいるのね、私の国に。

眩しい朝日ざしを鳥が ....
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ

当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ....
あんたが欲しがるもんは
全部あげた
せやろ?
欲しいもんは
全部あげた

あんたが欲しがるもんを全部あげたら
あんたはもう何にも欲しがらんようになった
あたしが何を聞いて ....
よく覚えていないが
知り合いの知り合いが盲いたそうだ

その機には親族が集い
里芋や菊の花を毟ったものを
軽々しくさっくりと揚げた

盲いた知り合いは油モノは苦手だったが
その日だけは ....
小さい頃からお世話になっていた診療所には
セイコさんがいた

しなびた手のお年寄りで
診療所の奥で薬の調合をしたり
患者がいなくて暇な時は掃除をしたりしていた

小さい頃はよく風邪をひい ....
A-29さんの自由詩おすすめリスト(118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の輪郭、風の影- たりぽん ...自由詩19*08-12-22
孤高- 光井 新自由詩5*08-12-20
うどんこ病- 佐野権太自由詩32*08-8-27
夏の残り火- 佐野権太自由詩18*08-8-19
余熱- るか自由詩24*08-8-1
アオリ烏賊- 北村 守 ...自由詩5*08-6-21
ねぇ神様- 攝津正自由詩107-12-21
nutty_queer_associationist- 攝津正自由詩407-12-16
白く見えた空- よしおか ...自由詩2*07-11-29
光跡(五)- 信天翁自由詩107-10-31
なんでもない一週間- 小原あき自由詩36*07-10-26
働くってことは- 恋月 ぴ ...自由詩28+*07-10-10
にんぷ専用車両- 佐野権太自由詩14*07-10-4
ポケット- 鴎田あき自由詩1*07-9-22
きもの- こしごえ自由詩18*07-9-15
埋葬について- ケンディ自由詩607-8-17
ちぇ、めんどくちゃい- こはた自由詩107-7-25
片栗粉- 舌打ちし ...自由詩107-7-24
犬の膨らみ_猫の窪み_- サールー ...自由詩207-7-17
きゃ〜つよぽん5しゃいばい♪_たくしーでおうち帰るとこでしゅ ...- 奥津 強自由詩607-5-9
あいのうた- なかがわ ...自由詩2*07-5-9
春金魚- 佐野権太自由詩29*07-5-8
春の新月- ジム・プ ...自由詩107-5-6
マイナーチェンジ- ふるる自由詩18*07-5-2
割と自堕落な二十代後半の俺の精一杯のふるまいの一端を垣間見た ...- ひろっち自由詩8*07-5-2
23._私の国_-_narahana- naranuri自由詩107-5-1
サナギ一年分- ふるる自由詩21*07-5-1
最後のお願い- なかがわ ...自由詩2*07-5-1
陽が沈むころ- 錯春自由詩407-4-30
セイコさん- ふるる自由詩13*07-4-29

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