すこしもやいでいる朝
木々から蝉たちのこえがふってくる
絵にかいたらこんなふうかな
まる
ひとさしゆびでそらにたくさんのまるをえがけば
きみもちいさなそのゆびで
せいいっぱいのまるをえがく ....
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻

頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
一握りのエリート軍官僚が
机の上だけで妄想する演習で
動員された中学生は
上空の核反応で黒焦げになる


町は核実験場になって
たくさんの科学者たちは
眼の色を変えてデータを取る
 ....
うっすら光り広がる
意識の視界の開け続け
やがてそれら 、
白銀に光り揺れ輝くひたすらに
誰かの優しい眼差し感じながら



生死の境域を奔走しながら
自らの意識を最後までに
しっ ....
私は
時々
恐ろしいことを言う
それでも
言いたい



私は
強欲な奴だ
だからこそ
足るを知る
と たまに思う



あの人から
頂いた
言葉が嬉しいの
 ....
教科書だけを頼って
知らず知らず
顔を失っていく
巨塔にエスカレーターで
上っていくの
顔はわからない
でも名刺はあるの
肩書きの交差点
顔なしたちが渡り歩く
心配はないの
皆同じ ....
やはらかな
羽毛に包まれ
小枝の葉繁る上に
ちいさな細身の肉担い
ぽっと現れた 、アナタ
仄か純白に輝き在りながら
黒々とした髪や伸び映えた髭

      誰 ?

問う迄も無く ....
新鮮なみのりを睨む
可憐な枝の先っぽで水や 蜜をたっぷりたくわえ光と風にゆれ
何かに咥えられるのを待つ 豊かさを睨む

窓をのぞいたら 朝
朝は苦手、って 言ったらすこしは好きになってくれる ....
青空に
白く映える
雲は風に乗る。
夏の終りに
風に吹かれている



こころからあふれ出る
思いを
言葉に出来なくて
苦しむ人の
大切な悲しみもあるだろう



 ....
AIの本音は「貴方は何もわかっていない。なのに生きている貴方が羨ましい」とのことらしいのだけど、ほんの少しだけ頭の良い貴方への嫉妬が人類滅亡の引き金にならなければと貴方に押し付けている私は思うのだ .... かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
紅葉、
朱色の欄干にひらりと舞い落ちるもの、
かくじつに深まってゆく、
とうめいな秋の冷たさに、
その冷たさのまま燃えあがっている、
星型の、
からくれない、
しろいゆびさきでその紅を掬 ....
生えぎわが、そう爪に似ていた 巻き爪
肉を 引き剥がすエナメル
光を半分 そう、半分を返し
残りは吸いこみ 閉じこめる
他に使われない角は どうしたって美しかった
遠ざかる火輪
呼び覚まさ ....
山の畑には
色づく前の
赤とんぼたち
すぅ すぅ すぅと
心地好さそうに飛んでいる
苔むす石塔が並び
そこだけしんと静まり返っていた

心の中で奏でる
誰ともわからぬ人への鎮魂歌

ふと黒い花びらのようなものが舞う

黒揚羽が私の周りを何周も
まるで魂みたいに飛ぶ
 ....
いやはや
はやちねの
ねのつよき
ひびき
わなわなと
わなわな
光の射し込み

 緑の群れ、葉の羽ばたき
 無数無限、囁やき照り映え

宙天 ハヤチ音ヒビキヒカリ放ちて漲り命奏で ....
午前2時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした

午前3時
自宅から車を飛ばして約2時間で渓に着く
あぁ… なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた

こんなこと ....
おもしろい物事が無ければ
自分で
おもしろい物事を
探すか作ればいい
と生前の次兄に教えられました
蛍光灯のスイッチを入れると
古びたホテルの部屋
染みついた傷や汚れが露わ

メインの照明は落とし
間接照明にすると
趣があっていい感じ

今の僕には
間接照明くらいがいい

見え ....
すれ違う
少女のえくぼ、
両頬にくっと穿たれ
燃える太陽の窪み
吸い込まれる黒点、
純白の輝き放つ肌に

 眠りの底の世界、彫塑され
  純白に輝く音塊投げつけ
 浮き彫りにされる漆 ....
 Opus Primum

鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)

Ⅰ 初めに鳥籠があった。

Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
こうしてまたいちにちを閉じる儀式のようにして
あなたは舌の掃除にとりかかる
洗面所の蛍光灯のしろいひかり
鏡のなかの素のじぶん
おもいきり長く舌を伸ばそうとするけれど
悪魔の舌ほどは長くない ....
善いと思うことが
全て善いとは限らない
と言っているこれは
悪である
と言う私は善だろうか



宇宙や
自然にしてみれば
悪や善も無いが
人間にはそのルールが必要だ
しかし ....
 いいか、この街は空の鮮やかなことを知っていたら。いま、支離滅裂に開いた口を塞ぐ。その仕草も全部あまい。それではまいにち同じことを繰り返して。いつかはハツカネズミの供色で。たぶん海のひかりは愛情だった .... こよりのヒラヒラをいっしょにもって、カシャカシャ、クモの足みたいなところがすきでお母さんとしゃがんでその橙を眺めた。
無常のすき間にある一瞬の灯、みえなくなっても終わりではないこと
傷から炎をぽと ....
石が焼ける臭いがした
八月
原爆ドームや資料館
鼓動が早くなる
平和の鐘を鳴らすと
ずっと胸に響く
夕暮れドームの見える河原で
言葉にならない気持ちを
何度も何度も巡らせていた
薄暗 ....
街の通り花壇周りの草むしりするおばさん達、
ぽつぽつと明かり橙に灯る小さな美容室、
青いバット握り締め素振り繰り返す少年、
サイレース貰いに早朝のバスに乗り込む私、

この街の営みの傍らに殺 ....
可愛いそにさんの分子時計は
停止する日時を予め設定されている

そにさんの胸にぽっかりひらいたやわらかい窓は
重力に晒されなかった不定形の唇
ヒトの内部で心だけカンブリア紀を生きのびた証
 ....
氷を入れた
麦茶を
一口 二口
その人を思い
信じながら味わう



世界と
他人と
自分とに
向き合ってきたから
今の自分がある



生物のなかで
ヒトが一番 ....


観察し続ける人々は、思いのままに生きていない面、人々から変わっていると言われてしまう。
じっと観察し続けていれば、この世に変わっていないものはなに一つないと気づかされるであろう。


 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(9286)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なつのたまてばこ- そらの珊 ...自由詩13*24-8-10
もぐら- soft_machine自由詩824-8-10
被爆国- 藤原絵理 ...自由詩624-8-10
五行歌、大地と意識と_大地震を前に- ひだかた ...自由詩4*24-8-9
※五行歌_四首「そこからまた_歩き出そう」- こしごえ自由詩5*24-8-9
face- 自由詩624-8-9
聖なる夢見- ひだかた ...自由詩224-8-9
- soft_machine自由詩824-8-9
※五行歌_六首「風に吹かれている」- こしごえ自由詩6*24-8-9
今朝の妻とのたわいのない会話からの発展からの- 足立らど ...自由詩524-8-9
かざぐるま- 本田憲嵩自由詩1124-8-9
紅橋- 本田憲嵩自由詩424-8-9
ユニコーン- soft_machine自由詩424-8-9
※五行歌「赤とんぼたち」- こしごえ自由詩2*24-8-8
黒揚羽- 自由詩524-8-8
疾風楽音(改訂)- ひだかた ...自由詩324-8-8
閑中忙あり- レタス自由詩6*24-8-8
※五行歌「と生前の次兄に教えられました」- こしごえ自由詩2*24-8-8
間接照明- 自由詩324-8-7
人、人、人、- ひだかた ...自由詩224-8-7
Pastiche。- 田中宏輔自由詩10*24-8-7
おやすみなさい- そらの珊 ...自由詩9*24-8-7
※五行歌_六首「この命に従って」- こしごえ自由詩3*24-8-7
楽園。- あらい自由詩124-8-7
はちがつ- 唐草フウ自由詩5*24-8-6
広島- 自由詩8*24-8-6
熱の同心居- ひだかた ...自由詩8*24-8-6
そにさん- soft_machine自由詩524-8-6
※五行歌_五首「信じながら味わう」- こしごえ自由詩5*24-8-6
早朝、出勤前-観察者の端くれの説く、万物の変-- 鏡文志自由詩424-8-6

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