すべてのおすすめ
純白の雪舞い降りて新年は清らかに唯幸せよ降れ なぶられて大鼠の尾やはらかに冬の地を打つ死してなほ打つ



むざむざと引きずられゆく鼠の尾 師走の道をけものが渡る



人並みにもの{ルビ購=あがな}ひて心安し師走の街の世 ....
曇り空ストーブの上で鳴るやかんおはようを言う亀と私と   膨らんだ真っ赤な少女が綻べば真綿の雪に椿がぽとり

  体内で春を待ちきれずに芽吹く血潮に染まった椿のつぼみ

  花びらを散らさぬように雪の上そろりと歩くも染みが点々
 
  赤い紅 ....
冬の月中天にさしかかるとき人魚は難破船を{ルビ欲=ほ}りゐる

憎しみに冴えたるこころ煌々とはげましゐたり冬の満月

冬月が鉄橋の上に待ち伏せる窓にもたれる男の額




 ....
咳をしてママをふりむかせたんだね目が合えばにらみ返す少年

熱の{ルビ児=こ}を抱えた母の傍らで少年は嘘の咳くりかえす

さびしがる骨をかかえて咳をすればカラッポカラッポ胸が痛いよ ....
 


はりつめて切れそうだから目を閉じてあんまり空気を吸わないでいる



ひとりごと、白くかたまれ歌になれ風に飛ばずにここに留まれ


鍵盤にひとつぶ落ちる(きん、たたーん)か ....
{引用=ピッピだっけ?窓の隙間に北風がこぼれるような素敵な名前だ}


なんで今日は羽根が開かないって、ああ、マイナスだらけの最低気温

君の目で体透かせば黒い部分のたくさん出来る季節がきた ....
金魚らの赤い背びれを撫でてやる指先に滲む生ぬるい水 『癌と云う/漢字が書けるようになりました』/外科医に向かいて父が笑う


『お父さんの/腎臓を見たよ』と呟いて/遠くを見つめる母の背中


『治るよね?』/テレビを見つめて兄が聞く/誰 ....
並行す 横須賀線の窓に立つ 見初めし君は 我に気づかず


何ごとも 頼らるること無き肩に 頭のせたる 君を起こさじ


偶然に 人に会ひたき初帰郷 変はらぬ駅舎 一人背にして
大冬木細き枝より影となるむらさき凍りはじめる空に





          {引用=一九九七年一二月二六日}
自らを見ることできず我らみな二つの{ルビ眼=まなこ}湿らせてゐる

鏡面を流れ去る我この顔も明日にはきつと思ひ出せない





          {引用=一九九 ....
また会える理由を探し差し出したCD3枚「今度返してね」


唇にリップクリームをすり込ませ待ち伏せをする好きです、好きです


マフラーをぐるぐる巻いて捕まえた−4℃から始まる恋


 ....
寝て食べて
ちょっと甘えて
イヤなことスグに忘れる
猫の幸せ

好きなもの
陽だまり
うたた寝
マッサージ
カリカリ
ほら穴
トカゲのしっぽ

愛嬌をふりまきカリカリせしめた ....
なにもかも終わって空をみてるだけ胸のおくから寄せてくる波 森閑の紫陽花の露食み駆けほてる頬うずめた先一寸の冷めたほむら

果樹園の久しき灯り小屋の窓番人の影父を実らせ

知らぬとも海は胎を撫でまわし潮にふくらむ少女の麦藁帽

鼻照らす翳せし流灯そ ....
  夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷





                     吹きさらしお腹の弱い星たちが
                    ....
耳もとで小鳥さえずる曇天の
          空きよめたし唱題ととも




躓きの石をけるよう子供たち
         放課の午後に帰路は遠きか




日輪 ....
新しき季節の感覚詠むべきか
        春に入道秋は霞むぞ


月光が南の空を埋めつくし
        仄かに白い闇はてし無く


深き夜冷気のような月光は
   ....
善悪の徴(しるし)を見たし満月の
           澄清(ちょうせい)のそら雲ひとつなく


端々へ光が渡る天空に
       在って在るべき雲流れ行く


夕焼けがビル ....
トランプをあまりにも鮮やかにきったから彼は神様にマークされたの


洞窟のくずれる音が聞きたくてそうぞうじょうの空はももいろ



こころない歌がうまれた2秒後に全力失踪してく体 ....
おもしろくなきゃ死んだって構わない神もニーチェも死んだことだし


壊れてもとりあえずそこに置いといて夜中に急に光りだすかも


特撮のキューピー3分クッキング電子レンジが爆発するぜ! ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ




とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる




コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
 ....
「冬へ」
波の立つ浜で声を待っている 強くなる匂い 「わたしはここよ」



「神話 ?」
母眠る 零る血吸いし地下茎に 乙女は実りてそのときを待つ



「花を宿す」
管の中  ....
エンジンはフルに入ったこの身体(ボディ) 愛の火花が欲しいこの頃

メーターはとうの昔に振り切った 一目で惚れたあの夏の日に

アクセルとブレーキいつも間違える 恋の免許はいつ取れるのか
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月

死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由

黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
 ....
ぐうぜんがぐうぜんそこに立っていて「ぐうぜんだね」ときみは笑った


演技さえ出来ない、今日は。(嘘だけど)(どこから嘘かは言わないけれど)

しゅうまつを待つなんてことしないわよ。うちらが ....
さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい



鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人



誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と ....
風吹いて物音すれば日暮れなり身近な人の誰もあらねば
石瀬琳々さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
願い- 十六夜短歌406-12-29
師走の鼠- 渦巻二三 ...短歌406-12-28
静かな友だち- weed & s ...短歌3*06-12-21
【短歌祭】赤いつぼみ- 容子短歌1006-12-20
冬月- 渦巻二三 ...短歌706-12-18
- 渦巻二三 ...短歌406-12-18
【短歌祭】きん、たたーん- たたたろ ...短歌11*06-12-17
【短歌祭】シンビジウム・ホワイト・ラバー- ピッピ短歌1206-12-17
午後の庭- weed & s ...短歌2*06-12-17
家族- 吉田ぐん ...短歌1606-12-14
鉄道情歌- つむじま ...短歌2*06-12-13
大冬木- 渦巻二三 ...短歌606-12-13
- 渦巻二三 ...短歌206-12-13
−4℃- 眞山小桃 ...短歌6*06-12-12
猫うたフル- 三州生桑短歌8*06-12-11
夕暮れ- weed & s ...短歌5*06-12-11
凍て省- 土田短歌4*06-12-9
【短歌祭】雪の降るふるさと- ふるる短歌22*06-12-8
朝間のささやき- アハウ短歌2*06-12-8
月の夜- アハウ短歌3*06-12-7
天の動き- アハウ短歌5*06-12-5
うたいてR- たたたろ ...短歌10*06-12-4
全力失踪- たたたろ ...短歌11+*06-12-4
Line- まほし短歌21*06-12-3
ミゼット(17〜29)- ミゼット短歌5*06-12-2
恋は安全運転〜くるまにたとえて五七五- AKINONA短歌3*06-12-2
考えるのは生死について、そればっかり- 吉田ぐん ...短歌2406-12-1
しがりがりん- たたたろ ...短歌6*06-11-15
sayonara.com- たもつ短歌2406-11-13
十一月十三日- A-29短歌206-11-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11