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僕はまだひとりぼっちを探してる夕暮れ帰る道の途中で

一番星ジャングルジムのてっぺんで見上げた空はなんて大きい

懐かしいあの日のメロディくちずさむ二人の影が夕日に揺れて

黄昏はいつでも ....
彼らにも自由はあってないのだろう 高層ビルの窓を拭く人

観覧車がいつか頭上に落ちてくる不安ではなく希望を抱く
この街はひとつの詩篇しずやかに置手紙のような息を吐くひと


光さす野をひたすらにゆくがいい、君、セルリアンブルーの尾びれ


湯豆腐を崩さぬようにくずしつつ星の底までゆきたいと言う

 ....
(雨に濡れた明朝体のようなてのひらで羽だったあたりをなぜてください)

水のない水底で背びれをあらいあう僕らは人にも魚にもなれずに

「この鱗あなたにあげる。ともしびをわすれた夜のともしびとし ....
どこまでも果てしないブルー憧れは波の彼方に今も揺られて

水平線沈む夕日を背に受けて終わった恋を海に葬る

悲しみは寄せては返す波のよう真珠の涙{ルビ零=こぼ}れたままで

今もなお忘れら ....
わたしたちは時間をうまくやり繰りして乳清だらけのヨーグルトになる

触感がどうだとうではないのです(生き物なのね)あたたかい罠

皮膚擦れて 二階の角部屋は朝日に焼かれ まな板の上で震える枕
 ....
青侘びた外葉の白菜持ち重るサナギの中で誰の子眠る
ストーブの火見つめ猫がもの思う人は卓にて白菜を剥ぐ
北風を歩く麦の穂影こぼし月なき夜の炭水化物
ふくろうは鳴かぬか檻に閉ざされし脳という名の北辺の森

キリストは冬の季語なりあお黒く風にはためき電線ゆらす
きらきらと何処から降る雲母の粉乱視の眼 ....
表札の少年院という文字の金の輝き傍は森かも 「牡羊座」

恋したら猪突猛進どこまでもちょっと待ったは無しの恋なの

「牡牛座」

石橋を叩いて渡るこの恋をゆっくりそっと見守っていて

「双子座」

あの人も好きだけどこの人も ....
梅雨明ける片側に傾いているしかないんだね朝のシーソー

野球帽はすに被ってきみは行く夏炎天の田んぼの道を

風多き場所より早く秋が来てまだ夏の日の街をかなしむ

水門はただ待っている秋の日 ....
{引用=(横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として)}

電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜

私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発する

恋人か友人 ....
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す

夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい{ルビ時間=とき}をしばし楽しむ

つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?

かくれ ....
 夕焼けが夕焼けとしてあるためにポプラを植える人達の列

 初めから数えて22本目はジョシュアと名付けた貴方のポプラ

 夕焼けが空を焦がしてしまうので明日の日傘を準備してあげよう

「ね ....
その前に決められていた雨上がり言葉をひとつ少女は知った

ひそやかに水は逆流していると富を嫌った国語教師は

ペンギンと乗れば寂しい 24時25分に出る終電車

いましがた呼び合いました。 ....
窓ガラス滴る雫数えては不実な愛を嘆き悲しむ

雨の中傘もささずに飛び出せば君に出会えるそんな気がした

レインボウ追いかけて行くよどこまでもいつか君にたどり着くまで

紫陽花の冷たい青は君 ....
模造紙を押さふる指のかはりなり『ニシノユキヒコの恋と冒険』


取り合へず触れてみる癖おそらくは核爆弾の制御室でも

          エンター
「えい」てふごと押すEnter Keyの ....
六月の招待状にマルをつけ刈られて強く匂いたつ緑



噛みついた腕から甘い草いきれ雨も恵みにちがいなかった



二人だけの秘密だよってからまった翌朝 夏草ぐんぐん伸びる



 ....
打ち間違えたこころ読み返し間違えた指先をふかづめの刑。

閉じて仕舞ったこころの暗証番号ことばの端々に織り交ぜて。

心臓から遠く離れたこころで手をつなごう(ま ....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ


月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影


切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひ ....
ここにいる。知らないけれどそのわけを水が一滴流れるように


ここにいるなんだかんだでここにいる。さくらの花ことしも白いだろうか
手のひらに触れると消える雪の華はかなくもろい命を思う

冬の森雪の女王の馬車は行く白い軌跡を空に残して

降る雪に消えずに残る埋み火は今もこの胸熱く燃えてる

窓を開けて一面白の雪景色足跡 ....
踊っている天使のなかに私はいない私はいない私はいない


いつまでも滑り落ち続ける光ふと鳥の声双子が消える


(網の目のように重ねられる)キス((すり抜けていく私


冷凍用トラッ ....
亀の行列が通りすぎるまでぼくの口はいつも開いている。

また押し入れの中の牛が泣いている眠れない明日は街に行く。



沼に沈めた家から真っ先に逃げ出してき ....
すれ違う車の色は深紅にてハンドルにぎる手のみ見へけり Qとゆう文字が好きだよ寝転んでひととき青い果てをむさぼる



チェックメィッ(ト)まもなくぼくははがされる壁の写真のように真死角



球体を抱きしめながら沈む沼ちょうどあな ....
年号は覚えやすいねにせんはち年におこった(できごと)ならば



蛙の降る梅雨も終わって空蝉の降る夏の瀬も埋葬されて



上階に行けば行くほど高くなるベランダに立つ柵の高さは

 ....
青空に舞い散る飛沫きらきらとプールに飛び込む少年の夏

呼んでいる遠い記憶の夏の声駆けて行きたいいつかの森へ

朝顔の花が咲いたよきれいだな笑顔も満開夏の絵日記

水平線の彼方に浮かぶ蜃気 ....
さくさくと枯れ草を踏むかたわらに寝ぼけまなこの緑やわらか



晴天をながれる雲の端っこをそっと匂わせたんぽぽ揺れる




ぷらぷらと散歩日和のさかなたち
言葉は気泡、刃 ....
真っ白きタイルの床に落したる黒きメガネのこちらを向きぬ
石瀬琳々さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄昏遊戯Ⅲ- 未有花短歌9*11-2-3
大人の事情- きらく短歌110-10-7
風紋/夏- 萩野なつ ...短歌1110-8-23
東京人魚- 萩野なつ ...短歌610-8-6
海の夢- 未有花短歌8*10-7-1
(ほのかに腐った匂いにときめく根ナシ草が見るゆめ)- 佐藤真夏短歌6*10-3-28
みぞれ- salco短歌710-3-9
からっぽ- salco短歌510-2-21
- A-29短歌4*10-2-4
恋占い- 未有花短歌16*10-2-2
八〜十月の短歌- kaeru短歌409-11-3
欠けていて、月- 石畑由紀 ...短歌1009-10-26
黄昏遊戯Ⅱ- 未有花短歌10*09-9-28
夕焼けがあり続けるために- キッチン短歌3*09-9-19
雨の構造- 中山うる短歌209-7-7
六月の恋- 未有花短歌14*09-6-9
- 中山桂短歌209-5-13
セクレット- 石畑由紀 ...短歌9*09-5-6
「_もこもこ。_」- PULL.短歌4*09-4-14
空き瓶- しろいろ短歌909-3-4
なんだかんだで- アイバ  ...短歌1+09-2-11
雪の華- 未有花短歌10*08-12-9
踊っている天使たちのなかに- 渡邉建志短歌408-9-28
「_溺れる家。_」- PULL.短歌4*08-9-22
山道- A-29短歌1*08-8-27
かたちから逃れるもの- 本木はじ ...短歌508-8-19
第三次短歌大戦- ピッピ短歌808-8-14
少年の夏- 未有花短歌16*08-7-23
◆てんぷら日和- 千波 一 ...短歌4*08-7-20
異国にて- A-29短歌4*08-6-24

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