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沸かし過ぎた珈琲に冷めた珈琲足してすするすする深夜淋しさなし 愛犬ガラス戸に>―<の字に飛び掛り はかなきはI love you



ぬくぬくと陽だまりに眠りを包みをり 若さすら包みをり猫は



襤褸(ぼろ)で作りし偽物(つくりもの)か 戦場 ....
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく



長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお



隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
 ....
待ち合わせ場所はどこかの曇り空ばかりが続く駅かバス停



大波が小波を飲み込むように冬 芒ヶ原に消えゆくふたり



砂浜に打ち上げられる夕焼けの淡い波間に拒まれながら
 ....
空つかめ空つかめよと叫ぶ声かたむけるたび赤く咲く声



ふいに鳴る{ルビ雷=いかずち}の背に乗せられて紅もこがねもむらさきをゆく



眼球の影わたり鳥つらなりて夜の城門 ....
傷ついた黒板にチョークでキキキと悲鳴を書いた聴こえてますか?。


感情が通ります白線の内側までお下がりください「バカ!。」




口数の少ない入り口 ....
見えぬ鳥いだく重みに耐えかねて歩み止めし時そは飛び去りぬ



一枚を破いたはずが二枚なりお前をどこに葬ればいい



あなたにはあなたの石がわからないあなたの水に削れ ....
逆立ちで見ている蝶がひらひらと空へと墜落してゆく絵画




音楽はすでに秒読み棺から指揮者は水となってこぼれる




ハイウェイを夜と名付けて人見知りばかりしている ....
{引用=美しい涙に沿って目をさがす

               by oldsoup『内部ナイーブ』}



方舟は沈んだきみのゆびも絵も僕のなみだもノアの見る夢



 ....
さぁ、主観デラシネにして海の絵にキリンの首をくわえてみせて


花の名をたった無数の花の名を思い出せづに死ぬものがたり


目を閉じて夢のほとりに佇んだきみの両手に紫を置く

 ....
 
さよならと言い切ってからその後で未練がましく抱きたい夕べ
 
 
しみったれた笑顔ばかりでへらへらと浸かり込んでく夕焼け小焼け
 
 
魂のあふるる時に泣くんです 産まれた時もそうだ ....
ひとりしか居ない器を器ごとひとり呑み干す冷えた指もて




呑みつづけ呑みつづけても酔えぬのはただ両目から流れ出るため




道を燃し壁を燃す手を振りほどき歩む ....
買った父が誇らしげに笑う。ぎゅっとつまった、初みかんの味。

暮れどきに見た木の、やわらかな色彩に、心からこの町をいとしいと思う。

天気予報見ずに失敗した、とふるえるあなたに、この赤いマフラ ....
西暦の未来分だけ過呼吸になるというなら(青い背中は、)


「ぼくという、きみというのも青までね」イヤフォン越しにゆらぐ終着


平坦な青にまみれる朝を見たあなたの声にふれてはさめる
 ....
日々過ぎて無言の声の荒れ様に{ルビ正常=まとも}なものの異常さを知る



つながりは有るのに無いも同じことそのままでいるひとりしている



咆哮の色もかたちも変 ....
遠浅の君の背中を泳ぎたい
やさしい舌で湿った方まで


放課後の残照/レモン/青い皮膚/
カーテンの船/影を重ねた


片肺で息をしている猫みたい
爪で傷つけあって笑うの
 ....
 オリオンのチェックメイトは夜がもう君の星座を隠したあとで




   あの空を流れるのは想い出ですか 夢は終わりですか もう冬ですか




 君がまだ見つける前にその ....
爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我


我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど


愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子

 ....
その春は{ルビ野上=のあげ}の浜も光満ち風の最中に君はわらひぬ 背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時



どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って



ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
春兆す空を二つに分けるごと
飛行機雲は青き陽の中

入院の友に送られ外に出る
日照雨の空に冬の虹たつ

京都には冬が似合ふと初雪に
神戸の人は寒さも加ふる

子等達が どんぐり寄せて ....
大人とはいえどもひっつき虫まみれ可愛らしいと見惚れたりけり この頃は寂しさなどは感じざり想い出に生き始めたるかも 全力で迎えてくるるさまに咲く
沈丁匂ふ道のつづけり

受験の娘にせめて祖母の祈りとも
お守りを買ふ北野天満宮

日の丸の旗かかげたる旧家あり
白き土塀に添い行く元日

隣家に植木職人 ....
わけもなく心和める夕暮れや
秋はやさしさ運びくるらし

音たててころがりて行く空き缶に
信号待つ間の視線集むる

夜半覚めて物読みおればしぐる音
しばししてより また止みにけり

木 ....
風の船
己の全てを
一息に

膨らみゆく様
夢と似ていて
黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり

冷たき雫も
光にかえて
君はもう忘れたんだろ角にあるセブンイレブンでキスをしたのは


冗談にならない嵐 外に聞き“永遠はない”わかってはいる


「もしもし」とのろい私を罵ってくれるウサギが君ならよかった

 ....
瓶に鉢にポトスは生を渡しけり窓に風なき秋の{ルビ朝=あした}の 目の前の妖しき影に いぶかるも
あげ羽蝶なり 思はず和む

草の実も少しふくらみ見えてきし
秋に入りゆく風の移ろふ

目の前に子蜘蛛落り来てテーブルの
上を正しく距離おきて飛ぶ

 ....
石瀬琳々さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬季深夜- A-29短歌3*08-2-1
愛玩・動物- 音阿弥花 ...短歌108-1-30
初夜- 簑田伶子短歌14*08-1-29
連綿不在- 本木はじ ...短歌7*08-1-20
冬と声- 木立 悟短歌3*08-1-20
「_キキキ。_」- PULL.短歌5*08-1-13
むすび_たかなり- 木立 悟短歌408-1-9
highgradation- 本木はじ ...短歌1108-1-3
Short_peace- 本木はじ ...短歌9*07-12-29
in_bloom- 本木はじ ...短歌607-12-28
短歌- 黒子 恭短歌307-12-10
客人- 木立 悟短歌407-12-9
そっとやってきた- アキラ短歌4*07-12-6
ブルー・キュラソー- yuri.短歌9*07-11-29
共振- 木立 悟短歌1007-11-20
過呼吸の猫- しろいろ短歌7*07-11-16
オリオン- メメズワ ...短歌1*07-11-10
肉体を- 石畑由紀 ...短歌11*07-10-31
影_八- A-29短歌1*07-10-31
ドゥカティ- 町田アキ ...短歌2*07-10-29
66P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-10-19
湖心_十- A-29短歌2*07-10-19
湖心_五- A-29短歌3*07-10-17
65P_「短歌2」より- むさこ短歌1*07-10-17
64P_「短歌2」より- むさこ短歌7*07-10-17
『balloon』- しろいぬ短歌307-10-5
『黒鴉』- しろいぬ短歌307-10-4
君ならよかった- 町田アキ ...短歌8*07-9-28
蔓と葉- A-29短歌2*07-9-27
62P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-9-23

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