「落雷」

本当はなにもいえない
脳梗塞の後遺症が残った人の
下の世話をしたとき
涙ポロポロ流して
その人俺の事怒ったっけ
俺はあの時立ち竦んで
10秒間
職務放棄した
それが俺だ ....
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ....
何一つ思い通りになりません

たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません

そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ....
新型感染症が蔓延している
らしい

昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
 何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった

二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ....
鏡は水製がいい
こどものあしおとで
目を覚まし
こまやかにブレては
すっかり世界を
ちがった風にもできるだろう

海はポジティブでいい
波のフーガに
くじらの歌に
鮫の鰭やら珊 ....
大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョト ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
恋してるそっと掬って湯豆腐とタラと白菜 里は深雪 日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
 この文学全集でこんな短編を読めたらなあ、という夢想。『筑摩世界文学大系』は言わずと知れた高名な文学全集だが、その素晴らしさは歳月を経ても色褪せることは無い。そんな『筑摩世界文学大系』の続きに、もしこ .... 腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り

)際の際に時を遡行すれば

緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
暗い部屋の中に閉じこもる事で安らぎを覚える事も少なからずあった
眩しい光の方が痛く感じてしまう自分がいたりした

人はどう生きるべきか
人はどうあるべきか
なんて教科書いっぱいに学生鞄に詰め ....
ねじられた
きざはし月へ架かり
時をもぐ手の
{ルビ海豚=いるか}らしさ

黎明さざなみ
{ルビ遁走曲=フーガ}の乱舞
もろ手に火の神
イフリート

銀河零時の
鐘のおと
時計 ....
いかなる形をとったとしてもそれはその通り
そのものの道をゆくだけだろう

レプリカの矢じりの銘板には
そう刻まれていた


球体の表面だから
安心してしまう
とても古くて
そして大 ....
既に心の中で暴れずにそっといきづいている(煙草) とある公共放送の番組で二本のドキュメンタリーをみた。ひとつは海外で創作活躍をしている画家ともう一つは日本で人気のあるバンドメンバーの音楽家だ。そのどちらも若いクリエイティブな創作家であることには違 .... ○「SF(勝手に)アンソロジー」~英米編~

こんなSFアンソロジーがあったら良いのになあと勝手に夢想。数篇以外は短編集やアンソロジー未収録のものを選んでみました。ちなみに全編が既訳となります。
 ....
そうしてまた
真っ白な一日が 経過する

僕は何一つ手に入れなかった
心の奥に貼り付く無限
認識の荒野に曝されたまま
謎は謎として残されて

そうしてまた
真っ白な一日が 経過する
 ....
銀焔
このように堕することはたやすい
いつだってたやすいものだ

天の星に看取られ
それでもなお辺獄の河を下っていくことは
或いは想定されはしたが
あぶくとともに沈んでゆくのが
こんな ....
詩は
トランポリン
跳ね上がる分だけ
沈むから

詩は
いんげん豆
筋を取らなきゃ
喰われない

詩は
動物園
雀の檻も
ちゃんとある

詩は
となりのお爺さん
何歳 ....
{引用=響きわたる
主語
空砲

フレーズは
野兎となり
雪原を転げてゆく

ナナカマド
直喩への赤い奉仕

雪駄の声に
あごを引く文節

風と橇
イタリック体

お ....
単純な答をぼくはたぶん知っているのだろう
人生って単純だけど優しい遊園地だなんてね

知性あるいは悟性とかいろいろあるけど
現実を処理できなけばとりあえずぼくだ

珍しい動物新しい道具予測 ....
無力だ
私は徹底して無力だ

感覚から離れようとして
認識の限界に触れ
虚しく知覚映像を貪る

魂は未だ自立せず
背を正して待機する
思考の直観の領域に
鮮やかな夢を見て
意識は ....
大きな物語の終焉のなか個人の力で闘うことの限界を
ネット詩民であることの喜びが打ち消してしまって
むしろ、大切な何かが失われていくことが寂しい
頭ん中の電球が破裂して
覗き込んだ心ん中は真っ暗闇に変わっていた

俺は口が下手で
上手く意志と感情を伝えられないし
無理してそれをしようとしたりすると
緊張してしまうから
声が引きつっ ....
本気になれない自分がいる
今風に表現するならマジになれない自分がいた

的が外れてしまうかも知れないけど
たとえば
逃げ場のないところに追い詰められても
自らの拳を振り上げて闘えない腰抜け ....
憧れ、夢、予感の
余韻の奥に輝くもの

わたしが私であって
私で在らぬもの

未知が胸奥から押し寄せる

感覚を越え
溢れ流れるこの今に
 <批評対象作品>
詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─二十九日


スマホを見ながら歩いていると電柱にぶつかり、額にこぶができた。
雪道を歩いていると足を滑らせ、尻もちをついた。
 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(6872)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
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