私は自由です
とわざわざ言ってしまうのは
自由になりたがっている時
ほんとうの自由はなんだろう
探している
そのために生きている
それは言い過ぎている
でもそれでもいい

冬にねむる ....
忘れずにふってきた雪の
冷たさ身にしみて

憧れや
理想がすっととけてった
雪もまた

これが現実と
おもう白 真っ白な雪
人生なんていうけれど

それって 今日のこと
それって 今のこと

ためいきも
呼吸のひとつなら
次すう息はあたらしい

まえをみて
まわりをみつめてあるきたい

今を
今日 ....
不幸だって?
幸福だって?

そんなみわけのつかないものに
騙されるなよ

夕陽がしみこんでゆくよ
私のからだに
今日もがんばった

私はがんばった
強くなりたいと
いつもおもっている
ほんとうの強さも知らないのに

おちつけ
いいきかせる自分のこころが
小さいことも
おぼえていよう
明日またあるくために
朝から僧侶が
歳末助け合い とかかれた登り旗を掲げて歩いていた

助け合え
助け合え と歩いていた

その脇で
道をはく老人がいた
うつむいて
ほうきを使う老人の
背に太陽が反射し ....
老人ホームは
駅のホームみたいに
最終列車を見送る時がある

いろんなひとの
いろんな最後を
見送る時がある

いっぽ前まで
せいかつをしていて
静かに静かに
旅立つ時まで

 ....
いろんな天気があって
いろんな空があって

自分で選べるわけじゃないから
ただ黙って歩くしかない

ひとりだと思えばさみしい道も
みんなおなじと思えばがまんもできる

不特定多数のだ ....
虹は空を
支えているいきものです
わすれてはいけない

私のこころが
空にのぼりたがっても
足ふんばってとどめる

まだまだまだ
やることが
やりたいことが
あるから

虹よ ....
足にまゆ毛があったら

たまに怒ったりするんだろうか

適当に歩くなよ
文句いったりしそうだな

しゃんとしろ
っていつも下から
見上げられてる

そんな足の甲と
目が合う夕暮 ....
また 続きの雨だ

あのときからの
泣いてからの
決意してからの
理不尽に震えてからの
続きの雨だ

雨がふる

足元が
かたまるために必要だと
教わったけど冷たいね
雨は
 ....
ヒトが集まると
想いが交差する

いい と 悪い
二色ならわかりやすいのに

グレーが多いほど迷ってしまう

口にすれば
まちがった という気持ちが広がる

言葉はまるで
苦い ....
失敗は成功の母なんて
母もいろいろいるからなあ

結局
失敗も成功もないんじゃないの

そんなことを考える朝
私の今日も静かなままに

世界は
見えない法則にみちている

音は ....
ほんとに大事にしなきゃいけないことを
私はすぐに忘れてしまう
思い出すために忘れてしまうかのように

まよいごとが
広がる道はいつまでも
広いまま

思い出せ
心の中の声をきいて
ありがとう と
言うことはできるけど
想うことはむずかしい

平等という言葉を習いすぎて
不公平という言葉を使いすぎて

列を乱してはいけないの
群れとは並ぶことじゃないのに

感 ....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように

国境も
区切りもない空の上空で
どんなねがいを背負ってるの

どこかでうまれたたんぽぽも
その背景 ....
強いってなんだろう

冬の朝は潔い
そんな空気の中を歩いてゆく
けっして潔くはない私の足は
心を映すようにふらりふらり

視線までもふらり
はらりの葉っぱを追いかけて

自由なんて ....
綺麗な花よ

綺麗なまま咲いてくれ
いつでも
いつまでも

私の心の中で
その内に
どんなことをも秘めたまま
うたってしまえ
と いいきれない現実の

火 消えることなく

いのちのように
燃えるからこそうたになる

理由といえば理由
秋の葉は
黄色く色付いて
ナナメだろうと
まっすぐ生きたい
まっすぐ行くが理想です

ぶつかりながら
転がりながら
みえない方まですすんでゆく


きこえないけど
確かにひとりじゃない地球で
大切なことは
やっぱり言わなくちゃわからないし
だきついただけじゃ
誤解されるかもしれない

わかったような顔で
うなづいたりうなづかれたりして
それで続く道は
ちょっとあやうい

 ....
カレンダーひらり
後 二枚

やっとやっとすぎる
一日の重なりがたった二枚に記されて
明日はどんな日なんだろう

後悔もちょっぴり
それ以前に
思い出せないときの流れがせつない

 ....
今日で十月もおわる
今日は楽しい日らしい
でも 災難のさなかでもあるらしい

どこかのだれかが泣いて
どこかのだれかが笑う
それでつりあいがとれるなんておもわない
どうして右と左があるの ....
ライオンは王なんかじゃない
だれかがつくった王冠は
きつくかぶせられてぬげることはない

王は滅びそうになりながらも王でいる
しかばねをみられぬように食いながら

雌に牛耳られ
仔にぶ ....
こんなに広い道だもの
迷ったって当たり前

たくさんある方向に
目移りしたって当たり前

プライドだって大事です
だけどね
それすら切り売りしないと生きられない

ぴりっと冷たい秋 ....
雨の夜には
わからないことを
わからないままに
しておいてもいいらしい

とりあえず
今日をちゃんと終える
それだけでいいらしい

雨はなぜふるの
今日と昨日までを
とんとんとな ....
雨に濡れてでもなくカラスは
強いか弱いか

自分のモノサシしか持たない私が
おそるおそる見上げる電柱の上で
ぽつりぽつりなくカラス
たったひとり

それよりも高い空からおちてくる
雨 ....
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議

納得いかない
なんて当たり前なこと

秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ....
ぜんぶまぶしい
生きているものは

小さなあたしの目でみた
だめなものという烙印が
枯れ葉のように落ちてゆく秋

善も悪も
おなじ船にのっている
地球という名の船に

浮かばせて ....
道の駅で白菜を買う

むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ

水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由とあした自由詩212/12/11 19:16
初雪自由詩312/12/10 23:01
いま自由詩412/12/8 8:00
今日も自由詩512/12/4 17:31
あした自由詩312/12/3 22:54
朝の道自由詩312/12/2 8:59
最終電車自由詩412/11/30 22:21
あるこう自由詩812/11/28 8:25
虹の柱自由詩512/11/27 23:53
足の甲と目が合えば自由詩412/11/26 16:52
雨の雫自由詩412/11/26 10:58
自由詩412/11/23 23:10
静かな朝自由詩312/11/20 7:24
わすれもの自由詩612/11/18 10:35
ありがとうの群れ自由詩312/11/15 11:08
冬のたんぽぽ自由詩612/11/11 23:08
潔い朝自由詩312/11/11 8:34
自由詩212/11/8 8:34
黄色の季節自由詩212/11/7 8:34
ころころ自由詩612/11/6 12:45
だいじ自由詩512/11/2 9:54
いちにち自由詩212/11/1 22:37
ひとくちのパン自由詩512/10/31 21:39
団地の王様自由詩212/10/30 22:42
四つ角自由詩512/10/30 10:32
雨の夜自由詩212/10/28 20:25
雨カラス自由詩212/10/28 13:35
百の柿の実自由詩812/10/26 8:28
秋の船自由詩412/10/25 10:34
食うか食われるか自由詩1012/10/23 22:03

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 
0.09sec.