文字に手をかけて
広げてゆこうとするけれど
かたくてとても広がらないから
あきらめそう

旅にでたくて
背伸びしていた

わたしの中に
あるはずのない世界に
わたしはいない

 ....
いろんなものをもってるわ
なのにまだ足りないの?

雨が打つ
まんべんなく

大事なものがかけてるなんて
わかってるよ

雨が打つ
まんべんなく

だったらあなたはもってるの? ....
雨の歩道を
黄色いひよこが歩いてた
小さい黄色いひよこと
もっと小さい黄色いひよこ

黄色いかっぱ着て
黄色い傘もって
とことこ とことこ

最後にゆくのは おとうさんかな
半歩離 ....
何かなくして
何かでつながる
あたしたち

あなたのことが
すき

すきってなんだろ
説明できるひと
えらいけどなんかそのまに
何かが変わりそう

何かわからないのが
すき
 ....
胸が痛いのに
胸のありかがわからなくて
ところどころに穴のあいた
記憶の袋をさがす

堪忍袋が破れても縫え
破れても縫え
そう書かれたお寺の黒板
ながめてあきれてた
制服の私

 ....
ネギのみどりが並んでる
稲の子どもも並んでる
人のつくるものは
やっぱりきちんと並んでる

てんでに生えた
雑草の花は
すきな場所で咲いている

私もすきにみている
今日は晴れの春 ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする

あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です

汗がひたいに ....
希望の朝に涙しています
乗り遅れた電車は戻ってこない
ホームに残る人の色は
薄青いから寒そうです

許されないから涙しています
太陽がまだまだしろいから
あわい光りに誘われて
花の呼吸 ....
人の想いがみえないから
私は詩なんてわからない

風景の中に文字があり
はぁとがみしりと音をたて
言わなくちゃ
と走り出すから

とんと並べ
とんとん並べ
あいうえお
って脳が認 ....
私は紙で
薄っぺらな紙で
じょうずじゃない半分にたたんでいます

広げたら戻れない
そんな心配ばかり

ぺららぺらら
羽ばたきたくて

なんにも書いてないって
みんないうけど
 ....
自分がない
自分の中をさがしても
私の望む自分がない

なりたい自分
すかれる自分
すかれたいなんておもってない
なんて思う自分しかいない

かわいくて
優しくて
綺麗な
儚い ....
また つまづいたよ 言葉に
ころんとひとつ転がってたんだ
言葉がひとつ

だれのものでもないこの言葉が
なんだか重くって
僕の目も口も耳も
閉じてしまった

どうして僕はいつも
言 ....
忘れてください
なんて思ってもいないのに
やっぱりいいです
なんてごまかしてる

言えない言葉ほど
私にとって大事で
言えないからこそ
ずっと想い続ける
夢は起きたらさめちゃうの?

さめちゃったらナカッタコトになっちゃうの?

気分で ノリで 

うん

わかってるよ

嘘じゃないのも

ほんとじゃないのも

あんたなんか ....
履物を脱いだらきちんと揃えること
食事のときはちゃんと座ること

きちんと ちゃんと
口癖の祖母の跡

入ってきたドアの
でてゆくドアの
閉まりきらない姿が
あくまで悲しいのでなく
 ....
さみしいね
そういうと君は黙り込む
まるで口をひらけば終わるみたいに

はっと顔をあげるから
僕はたちあがれない
まるで夜が明ければバラバラになるみたいに

僕らの手はなぜ
こんなに ....
私の胸の
奥に手をいれて風がなく

どこからの風か
不安の風か

震えながら抱きしめる
私のいのちが
かきけされない今は

この震える風が
どこからきていようと
一身にうける
 ....
風を数えることができない
今私にぶつかった
私の髪をさらっていった
風を色分けることができない

だれかの悲しみに
順列をつけることができない
少し待ってくださいと
目をふせる人をフォ ....
泣いちゃだめ
いつもいつもそう想ってきた
泣いちゃだめ
そう想うほど涙はわいてきた

ひとりにならなきゃいけない

泣いちゃだめ
弱くあってはいけないと
泣くことを自分に禁じたいのに ....
右足の次は
左足だなんて
それって当り前なのか?

信号機がとまって
水もでなくって
それって異常なことなのか?

当然だって思ってて
それが違ってて
あわてふためいてひっくり返っ ....
聞こえぬように
溜息ついた
ほら 電車の中で

がたんごとんにまぎれこませて
ほら溜息

窓にかかるブラインドのような
ひとびとの曇り顔のせいで
みえない

あのこの優しさも
 ....
神様を信じない

だけど道がふたつあったとして
救いのある方へ
ふりわけられたとき
感謝してしまう

私にも
なにかできるということかな

神様いるのなら
今日はありがとう

 ....
母が買ってきた食器を
祖母は押し入れにしまう
母はそれに気づいて
いるがなにも言わない

祖母はかちゃりとも音を
させずに食器を移動させる
祖母の顔は真っ白で
太陽の匂いもしない

 ....
あなたを泣かせたい
そんな意地悪な気持ちがわいてくる
だって
あなたのことで
こんなに心がざわめくから

いっそ
あなたを泣かせたい
だいっきらいと伝えて
だけど
あなたが私のこと ....
痛むってことは
あるんじゃない心

心無い言葉って
言葉にも
あるんじゃない心

言葉に心があるから
しみるんだね
不適合だっておきるんだね

かたち違っても
あうといいな
 ....
言葉って時に邪魔だね
あわないトランプのようだね

二枚重ならないと
意味がないみたいな夜

言葉って時に冷たいね
ぴたりと当てはまらない

順番守らないと
叱られそうな夜

 ....
さかむけができたら
親不孝だってきいたから

くるっとめくったら
昨日に逆戻りしたみたい

あそこに寝ているのは
きっとあたし
ベビーベッドが窓際にある

まぶしいな
泣いちゃえ ....
今日私は
めちゃくちゃ疲れているので

あかん という言葉を
十数個つかい
あなたからいろんなものを吸い取ろう

眠る前に忘れてはいけないことは

オール電化の時代ですよ 
と書か ....
それでも日本は
立ち直っていくんちゃうやろか
母は言う

テレビのニュースや
新聞を読んでのにわか知識で私が
精一杯悲劇を語っても

聞いていない風で

ほうか 
といったきり
 ....
文字は重機のように
深く掘り下げるとしても
埋めなくていいのです
さらさらと戻ってゆくのだから

文字はナイフのように
切り裂いてゆくとしても
応戦しなくていいのです
ぴたりとふさがる ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
今夜の足跡自由詩311/5/12 21:35
私が雨になるまで自由詩211/5/12 12:58
雨の日ひよこ隊自由詩211/5/11 13:18
あなたをおっかけた自由詩511/5/10 22:37
破れはぁと自由詩411/5/9 23:13
春のウエーブ自由詩311/5/9 18:41
ははおやの山自由詩711/5/8 16:44
嘘つきの庭自由詩311/5/8 7:34
小さな行進自由詩411/5/7 14:10
うすっぺらら自由詩611/5/6 22:04
可憐な花自由詩311/5/6 13:57
置かれた言葉自由詩211/5/4 21:36
みえない言葉自由詩211/5/3 8:51
都合のいい男自由詩211/5/2 13:19
年老いたひと自由詩311/5/2 10:03
よりそいたくて自由詩211/5/1 22:55
春風自由詩411/5/1 12:47
それでもできることをする自由詩611/4/29 21:06
雨のはしっこ自由詩311/4/28 21:54
私の空気をつくってください自由詩111/4/28 8:43
夕暮れ列車自由詩011/4/26 22:12
不信心自由詩211/4/26 16:53
たそがれ自由詩511/4/24 21:44
意地悪自由詩311/4/24 10:49
心あるある自由詩111/4/23 10:53
言葉が悪いから自由詩311/4/22 23:06
さかむけ自由詩211/4/22 15:01
眠る前の予定自由詩411/4/22 0:04
母の背自由詩511/4/21 20:16
もじ自由詩611/4/18 23:05

Home 戻る 最新へ 次へ
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 
0.13sec.