みんなが集まるひは
大きな鍋料理

ぐつぐつ時間も煮込んで
距離も湯気でみえない

いやなやつも ことも
過去もあしたさえも
ふたをして煮込めば
あらたなとしがはじまる
ペットがクリスマス後に死んだ
浮かれた私が
気づかないうちに

彼がいた場所
その空間を踏まないように
歩く家族

さみしいね
普段言わない言葉を
それぞれがぽつりもらす
いいたいことなんていえないよ
薄い膜をやぶったら
はっきりみえてしまうから

そうかもしれない
ちがうかもしれない
誤解の部分をのこしておく

あとでそぉっとひらけば
それがあしたの ....
昨日空にひいた線を
ずうっとたどってゆくと着ける場所へ
ゆくのが夢なんだと思うようにしている

夢がないといけない気がするから

現実はさむい冬のままで
つかんでいなかったあなたの手が
 ....
いいんだよ
って
なにがいいのかな

もういい
ってことだったのかな

にほんごがむずかしい
あなたがむずかしい

わかるのは
あなたが怒ってること

せなかむけられるって悲 ....

空のめだま

味方じゃない
敵か?
そうでもない

いやなことも
いいことも
みている

きっと
ぜんぶ知ってるんだ
だけど
なんにもしないね


だからかな
 ....
あるものと
ないものを
お風呂に並べて反省会

ありすぎて
おぼれそう
よくみてカガミうぬぼれる

今日を流して
眠るしかない今夜も

やさしいを考える
むずかしいからすぐ眠れ ....
ほんとの友達ってこわいね
ずけずけくるし
ぬけぬけいうし

でも
いなくなると困る
憎めないのは困る 安心して

あたしになにがなくても
あっても
あんたにも

つきあってやる ....
ゆるんでいるネジを
きゅるきゅるとしめる

ほうっておくとなにかが
ぽたぽたとこぼれるから

やさしいと感じて
甘くなったネジは
そろそろとゆるんで
安易に吐露する

吐き出した ....
私たち車がひいた猫を
カラスがたべている

むらがって
黒くそめてゆく

猫がカラスになってゆく様を
車のわたしはみていた

もみじは
まっかにもえていた
すべては
音もなくは ....
人の背中をみる
いろいろききたくてみる

なんにも言えないでみる
ふりむいてくれないからみる

それをみているひとがいる
不思議そうな顔でそれをみる

そんな風にだれもが
だれかの ....
どんなに高い山に登っても
ビルにあがっても
下ばかりみてしまう

ちいさくなった車や
家をみてしまう

それなのに地上にいると
空が恋しいなんて

寝ころんでみる
白い雲は
な ....
病院はしろい
せんせいもしろい
かんごしさんも
しろい笑顔であるいてく
しろいかべにかこまれると
なんだかうまく息ができない

みせかけの庭園に
かわいいオブジェがあるけど
夜中には ....
千羽鶴を折るという友につきあって
折り紙を手にしてみた

信じてなんかいないけど
お祈りをしている気分だ

願い事はかなわない
そう信じる方が
ちょっと生きやすいとおもう

でも
 ....
最近の私はからっぽだ
文字は浮かんでは消えてゆく
綺麗にだとかうまくだとか
とにかくそんなことばかり願った

ひとのきこえない言葉を
必死にききとろうと身をのりだしては
からぶりになって ....
やっぱり
わたしはわたしに生まれ変わった

だれになりたかったというのだろう
目覚めた時
わたしを確かめて
そっと手をにぎりしめた

旅を思いだそうとしたのに
もう夢の足跡は消えてい ....
あなたにあえないのと
もういないのとはちがう

そんな簡単なことに
今さらきづく
叔母の悲報をきいて
しぬってそういうことなんだね
うわのそらで君のこえをきいた

ふいにふれたくなっ ....
とんがった心の時に見る
とんがった月
ゆらゆらゆれて

かえろうかなあ
そう思う
なんだかあたたかくなりたくて
寝るまえにたましいをとりだして
枕元におく

悪いことする夢がみたい
すべてをこわすような

ひとの事情を考えずに
地球の痛みをむしして

こわして
うばって
ひとりじめにして
 ....
やせたい
やせたい
言うけどさ

やせても現実は変わらない
そんなこと言えないけど
背中越しにそうおもう

まわりの声が気になって
いっぽだすのもためらって
どうしてひとは自分以外 ....
ともだちってなんだろうな

やたらと気になるし
いいことがあるのをみるとうらやましい
正直ねたんでしまう

でも
悲しんでいるのをみるとなんとなく
自分の肌がちくちくする

強引に ....
だれかのせいにしたい

自分がつらいのも
世界が平和じゃないのも
平和って言葉でくくりたい私の想いも

だれかって
そこには自分は絶対含めないで
だれかのせいにしたい

そのだれか ....
我が家ではハムスターを飼っています
だいじにみんなでエサをやります
水をやります
砂もかえます

ハムスター檻の中で
かさこそかさこそ

今日道路脇で猫が 犬が
しんでいました
ひ ....
何度でもやり直してやる
かけてゆく月
満ちてゆくはずの月を
みあげている君と

足りないどうし
でも一緒にあるこう
たったひとりでも味方がいれば
歩いてゆけるそうきいた

だったら
あたしが君の
そのひとりになればいい

そうやって
だれかがだれかのひとりになれば
みんな笑って生きてゆけるよね
 ....
お父さんってなんですか
お父さんってなにをするひと?

わたしはお父さんにつくられました

でもただそれだけで
育ててもらったわけでもない
それでもやっぱり
お父さんなんですか

 ....
そういえばマッチ棒は
頭の先から燃えるので
わたしだって
頭から燃えていって歩いてゆきたい

心が大事って
守っているだけじゃ歩きにくいよね

腕だってふらなきゃ自由じゃない

静 ....
君を救いたい
君を守りたい

君を揺るがすものにも
きっとそう想うだれかがいるだろう
それでも君が君であるという
理由で苦しむのはいやだよ

どんなひともあっていいと
学校はおしえる ....
ともだちってやっかいだ
きらわれたくないから
うそもいう
ふみこみすぎるから
ざわざわする

陰口いってごめんね
だって言えないんだもの
すきだから

もう言わないよ
そうおもっ ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
鍋新年自由詩215/1/1 21:59
彼がいた場所自由詩315/1/1 11:36
終わりの今日自由詩1+14/12/25 18:47
空の栞自由詩414/12/21 13:49
あめに囲まれた部屋自由詩114/12/11 10:04
月は泣いている自由詩314/12/5 23:49
ふたつのこと自由詩114/12/5 0:11
自由詩114/11/28 22:55
ネジまき自由詩114/11/20 11:27
転生自由詩214/11/15 8:41
連鎖自由詩2+14/11/14 20:09
居場所自由詩714/11/13 13:26
白いひとたち自由詩214/10/30 23:58
願い事をする夜自由詩314/10/27 21:15
ことばさがし自由詩614/10/23 10:12
最初の景色自由詩414/10/5 7:46
さようならもつたえなかった自由詩314/10/1 17:32
とんがった月自由詩214/9/28 18:29
寝るまえの儀式自由詩414/9/19 23:30
部屋飲み女子自由詩114/9/15 22:41
となりのあんた自由詩514/9/15 21:24
ヒーローの仮面自由詩214/9/13 22:57
いのち自由詩214/9/12 23:01
月にむかって自由詩314/9/8 0:32
僕は君の味方自由詩314/9/3 22:41
お父さん自由詩114/8/30 21:52
マッチ棒の行進自由詩414/8/24 13:13
明日がこわいという君へ自由詩114/8/23 21:07
ともだち自由詩314/8/22 23:57
生まれなおす日自由詩814/8/20 10:23

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