電柱森林公園
何年も前の8月の半ばに行ったきりだよ
二日酔いのまま
お前と黙りこくって車乗ってさ
だらだら続く道にうんざりしながらよ

単相線だらけで見どころもなかったし
トランスも ....
長い待ち時間の先に
何もない
暇つぶしに手にとった西遊記
辞書みたいな厚さも頼りない
どうしようか

やまぶどうはしゃべる
秋口の頃だったと思うけど
痛い痛いと言って喜んで
その ....
嘘でいいなら
大丈夫だって言ってあげる
嘘じゃないほうがいいなら
そばに居て一緒に泣いてるって言うよ

壁に沢山のエンジンを
チョークで描いて
大きくて美味しそうな
ケーキを食べる ....
僕は君とセックスしたいってことしかわからない
君は誰にでも夢をくれてやるってことしか頭にない
二人して連中後回しにして
なんかうまいものでもくいてーよ アイドル

僕は汚れたズボンで街中を歩 ....
山の中で
君に似た狼を見たよ
嘘じゃないさ
探しに行ってみるといい

歯糞のような言葉
浅くて腐ってしまった湾
反吐が固まって
捲れなかったページのこと
靴底のことを考えながら
 ....
壁をものともせず
しゃべり交わすひびの塹壕の中で
牢屋に閉じて
羽のありかも忘れれば
静か静かと誰の言葉もうつろう影のさんざめき

見つけた見つけたと
小人の声こそやけにでかい
壁 ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさするとだらりとした感触がした
まるで濡れているようだった
溶けた泥のようだった
午前五時の空気がよそよ ....
手に入れたものは
カスだった
手に入れたものは
クソだった

誰かがほじくった
カスだった
誰かが食い荒らしたあとの
クソだった

誰かが僕を探す
お前よ
俺のほじくった跡 ....
けだものは、恐れよと叫ぶ
にんげんは、わかって下さいと叫ぶ

血はめぐり夜の太陽
世界が目をつぶってしまった
風の音に耳を渡して黙る
明日も知らない男が一人

裾のほつれたズボンと ....
誰かと会って話をする
誰にも会わないで話をする
雑貨屋の前で喧嘩をする
寂しいことばかりを伝え合って
どっちが正しいか競う

なんともよ
戦争みたいだね
お互い
こんなことやりた ....
落ちこぼれてまた
ここにきてまた落ちこぼれて
また落ちこぼれて
そんままじゃおわれねーわうん
落ちたものは拾わねーんだ
だれも
言われなきゃ俺だって

そこそこに
地べたから見る ....
二十歳を過ぎてしばらく経って
飽きるまで好きなことを考えていようと思った
ギターに飽きた
漫画に飽きた
アニメに飽きた
食事に飽きた

二十代が暴力の痛みのように過ぎゆく中で
飽き ....
路傍壁
錆薔薇道路
爪如雨露

子百々目鬼
釣瓶三食
紐葡萄

羽小羽根
榊斑駒
糸土留

崖男
地金加賀染
米野揚

富士富士見
蝤蛑弘 ....
甘いもの
辛いもの
を選ぶときは
どっちを選んでみても
お金を払わなきゃっておもわねーよ

羽根があったら
飛ぶのにな
足があったら
行くのにな

もう寒がり方もわかんない鳥 ....
何処なんて場所はねーんだ
さみしーなんて言葉なんて
アンテナ立てて鼻かんで
みんなその荒野にぶちまければいーんだ

十九日二十日前
骨散らばって腐れの影もねえ
誰かの影が
視界の端 ....
羽をくれたまま消えたあるじは何処
膝を抱えたアイツを
忘れて世界を救った英雄は何処

君はさるしばいをする
そしてほんとに消えちまう
君はさるしばいをうまく扱う
僕もうまくうなずく
 ....
壁にぶつかる男は踵を返し
ここが部屋だと知る
三つ葉を刻み鍋に入れて
男は壁に思いを巡らす

壁はきっとやさしんだ
壁はずっとここにいるんだ
壁はしんだんだ
壁に巡らすこの気持ちは ....
離れてく雲のかけら
太陽の影をさえぎって

神様たちが議論する波止場を
行き来する船の上で
ガラクタを寄せ集めて水パイプを作る

水上機の影から
光が
小さな生き物たちの声の隙間に
 ....
雨だれのある風景
腐った猫のいる町並み
夢の奥深いところで
ハンバーガーを赤いゴミ箱に投げる

爪切りの仕事の成果
死後の破片
破片の持ち主は今日も黒いかばんを持って
出かけてった ....
爪を切るときに
深爪しないようにするのと一緒で
なにか喋るときには
何も考えないようにする
世界の果てで
自分が待ってるんだ
名も無い鳥にも
名前はあるんだよ
自分で名乗ったりはし ....
君は赤い花束を窓辺に
僕はキノコを束ねて天窓に
グリーディングカードの壁を見て
二人で笑ってる8月の昼下がり

雪のことを思い出して
一つのカップを挟んで話し合う
あれは青ざめて刻ま ....
誰かとなんかいたくない 誰かじゃないから君といたい
誰かじゃなんかしっくりこない 誰かじゃないから君といたい
誰かはいつか忘れてく 誰かじゃないから忘れない
誰かはいつか飽きちゃうよ 誰かじ ....
反動前進
衝動前夜
構うのやめて
ドアの向こう消える

修復する窓
生まれる壁
ここには一脚の椅子
どうしたさみしさ
お前綺麗じゃねえか

開放された共同戦線は
罵詈雑言の歌い ....
風が夜をたどり
僕の部屋への道を見つけた
何の覚悟もないままで
吹き飛ばされるまでの時間を過ごす

壁ももう何の役にも立たないし
布団をつま先から頭まですっぽりかぶったって
その時が ....
逃げろ 逃げろ 逃げろ
結局同じ場所に戻る道
苦し紛れに差し出した自分の全ては

帰れ 帰れ 帰れ
ここで作った全部
全部が満足できるまで逃げろ

今日こそはどっか行こうね
んで
 ....
耐熱ガラスの砕ける音を
耳の中に飼ってるんだ
どっこいそんなのかんけーねー
音だから耳で飼ってるだけ

ハメるならパズル
外すなら狙い
みみっちい時間を
お互いにぶつけあっていよう ....
入力したテキストが失われても
あちこち蚊にくわれても
なんか今日はいい気分さ
眠たくなるまで起きてられる

米炊いて
菜っ葉塩に漬けて
どっかから
肉もらって生きるんだ

朝と ....
F C Am
寝言の多い男が一人
F C Am
街の暗がりを歩く
F C Am Dm
冷たい風はまだ
F C  ....
誰かより幸せであることを
生きる糧にしていることを告げる

夜に月の出ない街に住むと
きっと何の手応えもなくて
夜は夜ですらなくなるだろうし

世界の何処かに
オーロラが揺らめくこ ....
電気の流れないコイルが
頭の中にあるとして
こころのない人間が
この街を歩いてるとして
夢のない眠りが
世界で少しづつ増えてるとして

僕の間違いは
毎日を照らしている
僕の間違 ....
竜門勇気(790)
タイトル カテゴリ Point 日付
電柱森林公園自由詩015/2/6 22:36
やまぶどう自由詩315/1/31 1:02
ぼくはやさしい自由詩115/1/26 23:27
アイドル(lost teenage idles)自由詩015/1/7 1:20
赤い山自由詩115/1/7 0:59
おしくなればおしいものよ自由詩2*14/12/19 11:30
埋めるために1.10自由詩4+*14/12/9 10:44
トラッシュバック自由詩114/12/6 11:25
叫ぶ男自由詩114/12/3 4:17
インサイド・インサイド自由詩114/11/25 11:37
のうのうしてる自由詩014/11/22 4:39
ぼくはもうだめだ(サーキット・オンサイド)自由詩114/11/22 3:01
塩化ビニルモノマー・ファング川柳014/11/21 3:48
どれをえらんでも自由詩114/11/19 23:47
とばされろ自由詩114/11/19 23:28
モンキー自由詩014/11/7 22:23
励起自由詩014/10/28 3:50
おはよう、ウーシア自由詩014/10/28 3:35
流浪せよ自由詩2*14/10/20 12:03
オイルと自由詩114/10/14 23:13
君はラストシーンみたいに笑う自由詩114/10/13 23:44
誰かとなんかいたくない自由詩314/10/4 3:11
饑<HIDARU>自由詩014/10/2 23:07
ワインド自由詩014/9/30 22:59
箱庭サーキット自由詩014/9/21 0:02
ウィール アンド スティール自由詩014/9/16 20:03
CALCULATOR MOD自由詩014/9/16 16:51
ASU自由詩0*14/9/14 11:29
ルコウソウ自由詩2*14/9/14 11:07
頭の中のコイル自由詩0*14/9/14 10:53

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