半袖の子に風邪をうつす
難解な謎を解くたび奇声あげ人面瘡が肥大していく
evianのお湯割りで酔う君だから大事な夢を話せなかった
聞いたことないことわざに頷くとジョンは真夏に雪を降らせた
家康の影武者としてメイクラブ天井裏にくノ一がいる
失恋の痛み吸いとる掃除機に手をかけたまま動けない夜
泡になることを望んだ人魚姫大人になるともっと寂しい
便秘の腹に顔描いて踊っている
パトカーのミニカーばかり集めてた俺はパンダが好きだったんだ
正解と誤解はきっとミリ単位誤解し合って繋がる世界
忘れてもいいことばかり思い出し見えない糸にからまっていく
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ
眠れない私をよそに夢の中Fのコードを押さえたままで
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む
赤い糸まだ千切れるな姥桜
姥桜永遠でない愛と知る
眼帯の女の膝や散る桜
花散らす雨聞きながら書く手紙
渋滞続く白い車ばかり
恋文に桜ひとひら貼られおり
花吹雪逢瀬の前のハイボール
運命を変える桜となりにけり
打ち出の小槌から米しか出ない
恋ぐらいひらがなにしてはつざくら
だんだらの羽織脱ぎ捨て花の中
姥桜人目避けたる逢瀬かな
海に向かって叫ぶことではなかった
初桜恋の病の処方箋
口紅をつけられた襟花朧
白無垢の姉の姿や花吹雪
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