紫陽花を抱えて赤いハイヒール
紫陽花とともに濡れたる五重塔
紫陽花やお色直しにたつ新婦
六道の辻を行き交う蛍かな
蛍火や松井冬子の描く犬
祖母と母と私と娘蛍の夜
蛍火やGODZILLAの去りしあとの街
蛍の夜無人駅から一時間
光れない蛍飛び交う山の奥
陽光に輝く植田水の神
雑草を抜いた植田のにごりかな
宿題のなき休日や植田澄む
大粒の雨の帰りを待つ植田
連休に伸ばした髭や植田澄む
月の映る植田見ている車椅子
さきにシャワー浴びてきなよとひとりごと
からみつく気怠いシャワーかすれ声
運命に逆らえずただシャワー浴ぶ
水を吐きのたうちまわるシャワー管
シャワー浴び覗いた鏡別の顔
来ぬ人や風になびきたる麦畑
風鈴の 脆き響や 平和の音
シャラシャラと風とデュエット麦畑
一粒の麦やミレーを模写する手
青空と麦畑だけありにけり
蛍烏賊霧笛の二秒鳴りにけり
蛍烏賊の漂う何も聞けぬ夜
得点にならぬ演技や蛍烏賊
義経の奇襲戦法蛍烏賊
透明よ 貴方の色は 永遠だ
45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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