冬至粥白優勢のオセロかな
冬至粥海に沈んだ砂時計
棋士の手に木製の匙冬至粥
大吉をインスタグラムにあげ二日
性の死の爆発の闇夏の果
屠蘇こぼしガーターベルト脱ぎにけり
恋の札狙いたる眼や歌留多会
裏返る歌留多読む声恋の札
年玉を借りて煙草を買うオトナ
みかん剥く楽屋じゃ喋らない師匠
下町の神社の端に初雀
初風呂のお湯が溢れるラブホテル
恋愛も猪突猛進牡丹鍋
肉多め男所帯の牡丹鍋
銃声が二度鳴り響き牡丹鍋
古書店の隆昌願う初詣
地球儀にパンツかぶせて冬銀河
玄関に登山靴置き牡丹鍋
鼻息の激しい奉行牡丹鍋
さっきまで獣であった牡丹鍋
クリスマスカードを選ぶ女の子
ティファニーに人の賑はふ聖夜前
閉店の雑貨屋の窓聖樹の灯
予約する聖夜の三ツ星レストラン
クリスマスイルミネーションてふ魔法
家でだけ着るセ ....
客が皆仮面をつける冬の宿
古書店の百科事典や枯柳
冴ゆる夜の手錠の跡や膝の上
四頭の巨鯨コントラバスの弦
スタンドのスイッチを切ると同時に朝陽
師を持たぬ言葉霙るる赤煉瓦
目を閉じていれば涙はこぼれない
イーイコールエムシー2乗巨鯨鳴く
背美鯨アール・ヌーヴォー風駅舎
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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