ニ錠ずつ切りたるシート薄氷
駄菓子屋の満漢全席薄氷
ー ヽ 〜
(ちょうおんぷ かたかながえし なみダッシュ)
[ ]【 】{ }
(かくかっこ すみつきかっこ なみかっこ)
夕暮れを追い越すように燕飛ぶ
さりげなく感謝伝える種袋
帰宅まで我慢できない桜餅
置き去りにされた公園冬の風
粉々に砕けたる飴初紅葉
朝のドクターイエローや梅紅葉
木犀や三日月よりも細き月
雨粒の波紋広がる秋の水
蛤の赤だしがあり目を閉じる
蟲時雨犬の口から拡声器
姥巫女や霧の髑髏が血を喰らう
イカサマを見抜けない賭け油照り
たこ焼きや
冬の休日
ホフホフと
独断と偏見で蛤1位
蛤を打ち合わせれば澄んだ音
蛤や逢いたき人に逢えぬ夜
パンドラの箱開ききり星葵
桜東風ちゅうぶらりんの恋のまま
白梅や昨日も今日も神頼み
白梅の空やルビーの耳飾り
梅真白舌にマーブルチョコレート
冬服の母を母とは気づかずに
マネキンの曇ったメガネ冬の服
冬服で厚いカラダを風が押す
冬服の脇下に穴空いたまま
図書館で飼われたる犬冬の服
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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