路迷い闇路のしとね花埋み
ワタスゲに夢を託して風を待つ
サリサリと舌に染み入るかき氷
わたあめをあがなう硬貨にぎりしめ
風鈴に四万六千あずけつつ
アサガオの蔓をたどれば空の穴
鉄塔の穂先に咲い ....
サバ缶買い占めニヤリと笑う
マヨネーズか醤油か戸惑い唸る
かいま見た妻の横顔皮肉の笑い
浮気心でサンマ蒲焼に手をだす
猫缶がチラリチラチラ気になる
選択肢の多い猫に嫉 ....
憧れの君いま何処
妖しき姿に魅いられる
誰がために君は往く
伽羅を焚き君想う
漂う蛾眉の美しさ
花冷えや昨日と同じ服の君
花冷えの空白多い時刻表
伽羅を撒き肩を抱きしむ
ぽつりぽつりと龍脳を噛む
かつかつと黒檀刻むわれ
白檀という我が名前
羅国の夢は遥かに漂う
紫檀の龍笛微かに響く
神代の欅を如何とやせむ ....
此処でいえない
蕎麦すする
朝の光に向くままに
珈琲を煎りヴォカリーズ聴く
西も東もわからないままに歌う
妻よりMitsoukoを奪う
一尺の梵鐘で今日も始まる
緑檀の数珠をかけ経を唱える
花冷えの誰もフォローをしない夜
花冷えのゴリラと手話で話しけり
雨が降り砂浜の砂泥になり
火のついた煙草が路上で虫の息
朝専用缶コーヒーを昼に飲む
朝専用缶コーヒーを夜に飲む
梅雨明けの半袖へ打つ注射針
六月に心臓発作で死亡する
....
葱刻み納豆をねる
煮干しの眼が俺をみる
出汁巻きで妻を慰めるわれ
水茄子おもい西ながめ
鮭を焼き今日を占う
目玉焼の難しさ息を吐く
立ち食いのかき揚げ蕎麦は総崩れ
....
お母さん
ぼくは何故イワシ焼く
味噌汁
納豆
生玉子
時計みて
かきこむ立ち食い蕎麦
辛口の紅鮭
玉子かけごはん
昨夜のカレー
椀に盛る母
フランスの銅鍋を購うという我 (喧嘩する)
妻の棒々鶏はステーキのような
サクラマスを食む季節
ポテトサラダは夏の味
トマトに塩ふり母想う
幼き頃のカレーはいま何処
....
雪降る夕日を背にする哀しみ
晴れ晴れと真澄の空ゆく
花びら咲く木蓮の風
小指でそっと紅ひく
刹那の輝きアンドロメダに隠れて
肉斬られ
花が咲く
火が走り
血潮吹く
さらさらと
河原は静か
変わらぬ風景
鳥がさえずり
南無妙法蓮華経
せめての涙
塩をなめ
酒精をすする
宵闇に
浮かぶ大きな
青蛾かな
墨流れ
さがす褥は
花埋み
空が鳴り
紅いダリア咲く
水茄子の
届く季節は
時めいて
ゴーヤ
噛みつぶすほろ苦さ
スイカ食む
種の多さに
笑い呼ぶ
素麺を
ゆでる汗拭く
食べられぬ
....
会う度に己れを捻る桜かな
葉の下の葉から陽を見る冬双子
斜めには斜めの息吹はたく初夏
冠に冠かさね見える冬
雨が降る自堕落な ....
蕎麦をすすり
息をつく
腹を裂く
いわしのまなこ
可愛らし
....
....
山桜天狗の鼻はキスに邪魔
浴衣姿 わたあめ片手に 花火見る
....
ひまわりが 空一面の 星のよう
誰もみな忘れた杉よ藤の花
紅の花弁を滲ます皐月雨
稲苗の月になりけり祖母の爪
花もない山も追い越し泳ぐ鯉
石垣の闇から延びる赤い薔薇
色水を吸って枯れゆく母の花
月夜かな
宴の後の
八重桜
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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