笑顔みて温めるなり冬の雨
ゴミ出しでわかる寒さが頬を削ぐ
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句③]
風邪引きの貴女が今日もミニとはね
水鳥や水掻き持つは足掻く為
取り敢へず手を繋いだり冬夕焼け
風呂吹きは裸に昆布コブを纏ひたり
....
溶けないで音なく積もる白いゆき
庭の木の余すところなく襖雪
一瞬のワイパー回るみぞれかな
庭中の裸木をわたる雀二羽
瞬間を流るる冬月惜しみけり
人中にいづる発起の巳年かな
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句②]
切干の煮つけの甘さ含む飯
湯豆腐やうつすり気付く事二三
不粋なり避寒にハワイなる一家
初鶴や巨き羽根直ぐ水に馴れ
室の花野生の菊を ....
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句①]
わが髭に溺れよ女木の葉髪
東京を星に譬へて夜鷹蕎麦
暦売り去來の去しか賣らぬ人
織田作の関東炊きよ浪花遠き
寒椿立ち小便に寄り添ひ ....
一月のカゼに見た天と地ごくを
はにかみも初雪のごとやがてとけ
冬ざれの北朝鮮に餓死者あり
冬の夜に戒厳令の音が響く
箸の間をゆどうふつるり逃げまわる
熱い湯に浸かりし豆腐のぼせ顔
昆布退け湯豆腐様が今主役
湯豆腐や生姜やネギで髪飾り
湯豆腐の白肌柔く歯をあてる
幾年の梅酢の瓶は琥珀色
....
木枯らしにウルトラライトダウン着る
短日に早寝を決めて乳を揉む
凍てついたフリーウェイで尾崎聴く
街角に 行き交う声や 師走風
年迎え 子らの笑顔に 灯がともる
独り居の 窓に月影 風止まり
山の頂 見上げるたびに 心燃ゆ
風掴み 星を追いかけ 人の夢
秋の空パンティ泥の目に涙
パンティが秋風に舞うバルコニー
純白の下着懐かし鰯雲
パンティに挟んで眠る白桔梗
星月夜父は何処で死んだやら
流れ星憎き敵の死を願う
運動会隣のレーンに石投げる
ノリちゃんの睫毛が触れる秋祭り
悲しみの雨いつぞやのクリスマス
わろてんかいつぞや雨のクリスマス
六十で死んだ兄貴に鐘凍る
霜の夜に知らない人の夢を見る
冬銀河二人隔てるものはなし
肩寄せて未来を話す冬の虹
酉の市兄の背中を見失う
美しき背中に散るは冬紅葉
木の葉髪ミノキシジルに掛けてみる
冬凪の沖に浮かぶは蝋人形
狐火に惹かれ子どもが神隠し
シリウスのように輝くことはなし
冬の雨濡れた額にキスをする
心配はきみのことだけ冬の風
くだら野に遠くを見ても何もなし
横須賀線蜜柑片手に芥川 ....
冬ざれの気持ちを胸に北へ行く
オリオンを見上げて歌うニルヴァーナ
拳銃を忍ばせ当たる空っ風
赤色のショールで締めるきみの首
凍死した兄の屍温める
枯芙蓉リストカットの血を啜る
裸木に打ち付けられて息絶える
美少女と銀杏落葉を踏みしめる
襟足に紅葉舞い散る美人妻
喉元にナイフ押し当て憂国忌
三島忌にアメリカ兵を斬首する
懐に爆弾隠し憂国忌
初時雨髪の雫を口で吸う
朝冷えに少女の肩を抱き寄せる
憂国忌バーガーショップに立て籠もる
....
くらやみを睨む猫とも交感す
手袋の厚みこそ君のアリバイ
散る音も転がる音も枯葉らし
寒のみを老野良猫に感じたり
木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩
{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな
ランナーを真似てか岸辺走る鴨
それぞれ ....
🎅 クリスマスサンタさんゐる包装紙
🦌 クリスマスサンタ{ルビ来=こ}ぬ子に{ルビ4=ヨン}タ来る
🎅 降る雪も音符{ルビ奏=かな}でる聖夜かな
🦌 クリスマス真っ赤な服でピザ屋来た ....
さくら笑ひかなしさ忘るるこのひととき
はるいろのはなびら舞いておどりたる
あおぞらにさくらの枝葉ひろげたり
瞳(め)に映る若葉薫りて胸騒ぎ
梅雨もよう読経混じりて響く音
....
むらさきに凍る涙の出どころよ
薄すぎて困るといううちなんちゅ
もう誰も居ない教室 一輪花
三十はしらふで生きた会社員
逢う人はいつも初だと思いおく
溢るるは白紙にも似て時雨の日
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝
小春日の電車園児に満たされて
ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね
その音のパリッと淋し踏み落葉
シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
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