人のためと他人を考えるの続きを書きました。
ポイントが入っていたので、
ポイントを入れた人のた ....
ペンギンの
狂気を隠す
ぴこぴこ歩
むかしセックスした男が、
新書を出していて、
私はようやく、
私がいま/こことつながっていると ....
流行の前髪のために私は髪を切りました。
ばちん、ばちん、ばちんばちん。
長いツインテールは黒くて ....
幻想宗教国家、とは、いろいろの、
積み重なり、発展させられた、
水夫も、赤の他人、の、
巻き添 ....
ある朝。小便をしようとしたら
便所が浮いていた。
昨晩まではきっと、ここにあったのに。
真っ青 ....
ふりむけば植物しか生えていなくてもそこで生まれて生きたわたし
さといもを剥くために研ぐ包 ....
誰も知らない人が隣に住んでいる
もう十日になる、声を聞かないし聞こうとも、しない
私は猫を裏返し ....
欠けた月に
満月でなければと
筆を入れるより
....
こうして
外気の暖かさをできる限り
忘れるために
頭をのけぞらせていると
窓から見えない方向 ....
その風の名前は知らないけれど
黄色い砂を連れてやって来るその風の後には春が訪れることなら知ってい ....
菜の花の黄色でヒツジが発狂し夢の中でも数かぞえさす
菜箸を持つ手は夢を描くけどアナ ....
突き出された尻に尻をつける。鏡を覗くと、二つの体はY字を形づくっている。太い腿と細い腿。毛に覆われた ....
薬を嚥んで、
正気を保つ。
深い想いは消えゆき、
果たしてこれが
自分の本来の姿と
い ....
似顔絵を{ルビ描=か}く。
似つかないが、
見とれている。
短い髭を{ルビ描=か}き加 ....
泣き方を忘れてしまったみたいなんだ
思い出そうとしても上手くいかないんだ
泣き方を忘れてしま ....
あの日 蹴りそこなった石が
かさぶたの裏でうずくまっている
擦り切れたテープが空回りする速度で
....
悲しいアニメが
なんだか僕の人生より悲しいのは
僕だって少しは切なさを感じれるから
....
きみのいない部屋で
わたしが鳥になる
透明を匂わすそらが
手招きをしているから ....
何で 彼女は
私の感情をこんなにも 逆撫でするんだろう
彼女がある日突然切った髪
あれは私 ....
「痛そう」
ゆぅちゃんが
私の手を指を爪をささくれを見て、そう言った。
そう言われて
な ....
わたしたちは、
とても多くのものを、
知りすぎてしまったと思うの、
彼女は言った。
....
このように天空の街に風吹いて
光満ち風吹く街のラピュタなり
風強き空と一体地の街 ....
古代ではしばしば吟遊詩人の虐殺が行われた。吟遊詩人の言葉は「水鏡より真実を語り、猿より虚偽を述べる」 ....
とんぽとんぽ、とん
排水溝へおちてゆき
プールの中へおちてゆき
海水の中にまぎれてゆき
....
男を犬のように扱って
動物愛好家の悲鳴が聞こえる中で
サーカスの猛獣ショーの如く
今日も鞭を振 ....
雲一つない真っ青な空の下で僕が激しい嘔吐と戦っていたあの日
どうして誰も助けてくれなかったのかなん ....
夜の満月は探せても
昼の満月は探せない
空の誘惑に騙されて
雲の誘惑に邪魔されて ....
津軽塗り独特のエナメル、の
これらに心臓や、指が断続する。
そしてこの呼吸が震えては、
「黒い ....
あの日
あなたはひとりだった
わたしも
あの日ひとりだった
今はあなた ....
俺の側に来てくれ何もしないでいいから
理想の自分と現実の自分があまりにも違う事に絶望して
俺 ....
おくではおまえの子が寝ている
いつつの子の眠りには
わたしたちの情事は聞こえていなかった ....
幻想的な世界は
常に頭の中で回っている
いつしか幻に見せられて
気づいたらも ....
君は歩いてゆく
お気に入りのハットをかぶって
お気に入りの傘を片手に
街の路を 野辺の道を 森 ....
ああ
おまえはおれよりも
捨て身の位置にいやがった
セックスのあと
おれ ....
彼とあう
身繕いして心整え
おびただしいメモを
トランプのように並べたら
墓石に コツコツ名前を刻んでたみた ....
大きなバッタ
小さなバッタ
みんな前へ前へと
跳ねたり飛んだり
....
幸せって
ひょっとすると
自分が幸せになることでなく
他人(ひと)が幸せになるのを
見 ....
泣きそうになる
のは、何で
でしょうか
これは
苦しくない- から
派生した-- ....
雨上がりの
サッカースタジアムで
ボールを追いかける
夢遊病者
ゴール前に
ピンクの象 ....
今日あったことがまた一つ
ことさら寂しそうに去ってゆく
自然と
今日あったことも思い出 ....
緑の男の子はひどくこわがりで
汚い汚い汚い部屋でいつ来るのかも分からない大地震 ....
みじかく切れてしまった糸を
玉結びするみたいに
ほつれた布を縫い合わすのは
むずかしいこ ....
クッキーを半分こするときはこっそり自分のが大きい
{引用=意地汚いよくばりさん}
負けた人を慰め ....
かなしみに
慣れてしまったなら
ほんとうの
かなしみなんて知らない
かなしみが
....
あの子があのとき子宮に戻りたいって言っていたことも知っていたけど、それはよくある遊びで、またどこかの ....
なんで千切れていたのかな
あのバス停には、蝉のからだがおちてた
きっと、
もう何回も死んだのだ ....
48rows, 1.01sec.