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すこし開いた雨戸の隙間
赤い閃光
もうこんな時間だった
のか

布団の上を横切る
夕陽の直線
狭い 
うす暗い部屋だから
よけいさみしく

赤 にじんで
世界とのつながりは
 ....
目覚めると
わたしはちいさなこどもだった
ゆめが まくらからながれだしていて
手のひらで隠すと
輝きを益した


水曜日が 机の上でそっと息をしている
かわききった波が
部屋のなかを ....
ぶどう糖の固まりが

雪だったら

すくいあげて

口いっぱい

頬ばりますとも

そうじゃないから

私の足は

帰り道を

ひたすら急ぐんです
ほんの少し見上げる
空をとは言わない
空ではない
そんな長いこと
ここに蓋をしてるもんじゃない
たしかにそれは澄んではいるが
いずれ波打って
曇り掠れ朽ちていくもの
それを
見上げる ....
こなゆきの歌が
雪のない街に流れるので
雪に埋もれてしまいたい気になる

いなくなりたいよ
雪に埋もれて

いなくなりたいよ
君に必要のない
私なんて
明かりの灯った廊下
一人歩きは寂しくて

今日も仕事をきちんとやりました

ああ
それだけで満足です

そんなの
嘘ですよ

後ろから来るのは
何でしょう

待てばいいのか ....
私は、私の内実を永久に出ることはない、だ
ろう。私の子宮では、無意識下で鋭くえぐら
れた、いつまでも分裂している彼方の翼が、
黒曜石の暗さで果てもなく胎動し凝縮と膨張
を繰りかえし自らへと表裏 ....
銀河系宇宙には
空飛ぶ円盤がある
あるだろうね
あらねばならない

円盤が飛来するために
滑らかに仕上げられた
空の広さといったら
ロシアの大地には敵わない
ネバ河に沿っても雪は積も ....
この間から
ヘッドフォンで括った僕の世界は
なんだかひどく不安定で
1日1回 
揺れる
大体震度2くらいの
初期微動

どこかで
誰かが僕を呼んでいるような気分
短い電信をキャッチ ....
         瓶   瓶
         を   を
         覗   覗
         く 鏡 く
        と  は  と
       中   刃   中
 ....
             小   に
             瓶   う
             は   よ
            た     の
          ....
月がらんらんなので
夜道は寂しくない
それでも人は
箱車で移動して
この寒さから逃れる
コンビニにはいつも
おでんの汁の匂いがして
煮物の匂いはしないから
飽きた
早く家に帰ろう
 ....
 ガラスの割れる音
 透明な緑が散らばる

 破片を拾い指を切った
 あふれ出る血を見る

 隆起する鼓動が
 波の音に変わり
 蒼い海が赤く染まる

 はやく
 はやく

 ....
少しだけ
夢見るように
呼吸してみる
赦されているかどうか
確かめるために

わたしたちはすべて
結ばれていない
それはわかっている
結ばれることはない
それも
わかっている
 ....
甘噛みの
子犬のように
くちびる
じゃれあって

ゆきが
しんしん
窓のそと
回って

髪が
さらさらと
その場に
落ちて

時計
たいくつな
FMの
向こう

 ....
折れてはじけた針の先
小さく鋭い小さな痛み


難しい言葉なんてほしくない


せめて 恋の証として
ただ一つ残された瞬間の
君の末梢を

いつでも
思い出せるように
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
 
子供のころ
父さんの行きつけの床屋さんで
髪を切ってもらっていた

そこのおばちゃんは私の髪を梳かしながら
「○○ちゃんの髪はほんと硬いね〜、櫛が折れちゃうわ」 って笑うから
いつも ....
私の髪は切られずに

毎日伸びつづけるのだった

毎日抜けるのだった

甘いりんごパイとともに

夜更けのコーヒーとともに

同居人の寝息

確認して

そっとほっとする
 ....
今年は
洗濯物をひとつひとつ畳んで
引き出しにしまうような毎日を
過ごしておりますわたくしでございます

洗濯物を畳んでしまう習慣というのは
たぶん
この国独特のものかと思うのですが
 ....
夕陽の色を集めれば
溶かせたでしょうか


旅行く雲に焦点を結べば
胸に焼き付くでしょうか


風に吹かれる風車も
いつか飛ぼうとするように


いつまでも見つめているだけでは ....
じいちゃんが火葬された
あっけなかった

歪んだ炎の真っ赤な色や
煙がひたすら立ち上るところを
なんだかわからないけど想像していた

けれど実際は
でっかい鉄筋の建物の中で
僕が親戚 ....
パラサイトのパラノイア
ポロロッカのミドリガメ
宙返りのキタキツネ
跳ねて捨てられ帰らない

キタキリスズメの笑い声
10月ねずみのノータリン
倶利伽羅峠の小判鮫
ピタリと吸い付く色相 ....
寒い夜でした

北の空に

銀の尾を引きつつ

お星さまが流れて

行きました

願い事一回目

夢は死に

お星さまは消えたのです

そんなに長いお願い事でも

 ....
ギターの弦にピタリ張り付く小判鮫は、振るえる乞食の手足が招く一人前ごひゃく円の弁当と声だけが歩く車内の埃を吸い込んで、みんなで声を合わせて見つめる菊人形の羽根飾り、走る土人の顔、人形のような天使、日曜 .... ゆうべ見た
夢の話を

最後まで聞いてくれること
ちろちろと燃える黒い火の
生ぬるさに黒く嘔吐する
塵灰と火種に
胸は重く焦れて
真空を穿つと
はらはらと零れる灰の
薄く瞬く
かすかな衝動を反射して
静止する
膨張の瞳の奥に
光は ....
登戸を過ぎて
多摩川を渡る
東京が網を張っているから
みつからないように
知らん顔する

空を飛ぶ鳥はカスミ網に捕まる
水を泳ぐ魚は投網に捕まり
もぐらもちのように河底を潜るか
電車 ....
海鳥とひとつづきで渡ってくる
季節の淋しさが
ビルの屋上にネオンになって明滅する

幽かな星空に瞬かない真実
夕焼けが照らし続けるから
火星は赤い星なのか

もうすっかり病んでしまった ....
泣きたいんだ
でも
どんな風に
悲しんだらいいのか
わからなくなっちゃった
落合朱美さんの未詩・独白おすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕方のチャイム- 馬場 こ ...未詩・独白606-1-7
夢が- はな 未詩・独白11*06-1-7
雪が積もらない- 蒼木りん未詩・独白406-1-6
見上げる- フユナ未詩・独白405-12-31
凍死- 蒼木りん未詩・独白305-12-25
負けるもんか- 蒼木りん未詩・独白505-12-25
羞恥心のアポトーシス- こしごえ未詩・独白10*05-12-25
冬の円盤- あおば未詩・独白4*05-12-24
自分だけ地震_〈即興版〉- 半知半能未詩・独白5*05-12-22
鏡瓶- ふるる未詩・独白10*05-12-20
小瓶- ふるる未詩・独白13*05-12-20
月がらんらん- 蒼木りん未詩・独白305-12-14
原色の夢- LEO未詩・独白3*05-12-13
希望- いとう未詩・独白605-12-7
ロンド- umineko未詩・独白4*05-12-5
梢のとげ- たりぽん ...未詩・独白605-12-2
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
床屋さんと耳- LEO未詩・独白5*05-11-26
夜更け- 蒼木りん未詩・独白305-11-24
クローゼットで眠る夢- 蒼木りん未詩・独白305-11-22
初めての、そして遠い- たりぽん ...未詩・独白7*05-11-22
じいちゃん- 未詩・独白505-11-16
影を切る- あおば未詩・独白1*05-11-16
「流れ星」- たかよし未詩・独白105-11-15
走光性- あおば未詩・独白4*05-11-13
こんなふうにしてあいを確認してきたよ- umineko未詩・独白6*05-11-11
黒い火- こしごえ未詩・独白6*05-11-10
現の証拠- あおば未詩・独白4*05-11-5
秋星のくちづけ(先駆形)- たりぽん ...未詩・独白3*05-11-3
_。- とうどう ...未詩・独白9*05-11-1

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