すべてのおすすめ
あの若者は
なんであんなに
頭を下げるんだろう

野球好きならやればいいじゃないか
お金がなくて好きな事を諦める人はたくさんいる
野球ファンだけ汚れがないなんて変だ

全国民に頭を下げ ....
今日の用事のお供は ねこじゃらしさんの詩集
ふらっとマイナー と 未来に出会おう であった。

はじめて朗読会でお会いした時の事などを思い楽しくなった。
とても日常的で 普通のようで 張りのあ ....
旅の終わりに訪れた 
夕暮れの善光寺 
{ルビ巨=おお}きい本堂脇の砂利道に音をたて 
紫のマフラーを垂らした 
小さい背中の君が歩いてた 

「 あの・・・○○さん・・・? 」 

 ....
  憎しみの中に愛があると
  都合のいい性格占いのような
  内在する、という{ルビ幻想法=パラダイム}で
  あなたの半身を
  私は求めてしまった

こうして高原に陣取り
遠めがね ....
ビジネスホテルの一階の
回転寿司屋で黒人さんの握った
トロのしゃりがあまりにも真っ白くて
私は奥歯で笑いながら
虎を溶かして作ったバターを思い出す
たしか、色素の抜けた太めのコックが
伝統 ....
目をきつく閉じて
何度も何度も反芻する
あなたの姿
暗闇でも兵士が
銃の整備をするための
あの訓練だ

分解は簡単だ
合理的にできたあなたは
いくつかのホックをはずすだけで
そのす ....
「そらは晴れて」

議事堂は広い
アルプス並みに広い
両手を口に添え
皆が
いっせいに叫ぶ

やっほー
ヤッホー
聞こえませ−ん
ひっこめー

やっほー
ヤッホー
アルプ ....
近所の本屋で、新訳の「ロリータ」を探してゐると、以前に好きだった女性を見かけた
彼女の髪の色は、見るたびに薄くなってゆく
今日の髪は、まるで黄ばんだ白髪のやうだった

「ロリータ」を手にしたと ....
雨の音色に耳を澄ます
変化するリズムに
何某かの意図があるような気がする

天は雨を
世界に降らせ
その音で
何を語ろうとするのか

人間の社会は
砂漠だから森の国だからと
もう ....
旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ....
階段を降りてくるものは
オバケだけではなくて
できたてのおやつを目当てに
降りてくる人類の営みのような気もして
それが文化だと
中学生の時
教頭先生から聞きました。



 ....
雨の降る夜の路地裏を 
酔っ払いの男は一人
鼻歌交じりに 
傘も差さずに歩く  
涙色の音符を背後に振り撒いて

雨は降り続き 
路上に散らばった音符は濡れて 
よろけた男の後ろ姿は  ....
騒いでいるときに聞こえる歌声は
なんだか知らないメロディーは
ボートの中の水あかの貯まり水
捨てられるために汲みとられ
完全無欠のお殿様に捧げられ
走り出すのは蜜柑色したキリギリス
私たち ....
生まれながらにして入れられた
透明な箱
透明なので見えない
けれど箱
外には出られない

不思議なことに
透明な箱は手の中にあると錯覚される
錯覚されたまま
自在に扱っていると思われ ....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
その者はすべてを悲しくひきよせるという
そして誰も味わえない果実を実らせている
たったひとり)

わたしは{ルビ縁=ふち}の無い波紋であり
行くあてのない
昨日が
おいでおいで
と手招 ....
錆びたナイフとヘリコプター
回転木馬の首を切る
今日の喜び明日の憂い

見てきたような残暑
回転木馬が
ひっくり返って
首がない

恐ろしい光景を
日常化する
ところてん

風景が摩耗化してからは
錆びたナイフで
リンゴを切った
ジャムは
煮詰めるから
どんなに甘く ....
      ――Sに



すべての結果に原因があり
物事は (心の中の事象でさえも)
そのまっすぐな道を歩いているだけであった

だが

垂直に落ちる滝のようにひとつの感情が
 ....
その墓には同じ苗字を持つ男女の名が記されていたどちらもJr.でありきっと兄妹だったのだろう二人は同じ日に死んで同じ墓に入ったのだからずっと一緒に長く暮らしたのだろう、しかし奇妙なことに父親と母親の名は .... 夕暮れ近くまで二人は水浴びをしていた浮かび上がる黒い影と真っ赤に染まりながら滴り落ちる水。
水を浴びるたびに鳥肌がたったけど嫌な感じではなかった外は生暖かくて夕焼けは燃えるように真っ赤。お父さんが雌 ....
ぜいぜいと肩で息をしている硬いダイヤモンドのような鳥だった。その鳥の瞳は錆びた空き缶の淵のようにギザギザだった、切れそうなほど。ドアーの向こうから光が差すのに鳥は這っても行けないのだ。天井にある剥がれ .... 自動販売機のなかには
シーラカンスを気取るのが居て
夜になると
腹びれを振るわせて
反対側の中州に登り
ニイタカヤマノボレと
大きな顔して
電話して
スクワットする夜間割引券と
交換 ....
{引用=あなたは歌うような
あしぶみで

まぶしくかすむ
曖昧な 八月十五日、は
さいわい
のびやかな放物線をえがいて止まる

おともなく



あたしは
きょう
部屋 ....
祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込めた清少納言は
雌鳥も知っていただろう

鬨の声を上げて
殺到する軍勢を
風車がなぎ倒して ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶった切る

パートナーの夏休み
退屈する会社員が
機関車に乗り込む
風来坊の顔をした
顔 ....
夜よ深まれ
闇はもっともっと深くまで
暗く、黒く

私の胸に小さな灯り
ゆるりとめぐる闇となり
深く、深く

包み込む暖かさや
優しさなどいらない
そんなものはいらない

ほし ....
桜が咲いて
春が来て
夏が来て
秋が来る
冬が来ればお仕舞いと
舞妓さんは踊ります

ねこの小判を
質屋に入れて
花見のお酒に
酔いしれる
誰に向かって
異を唱えるか
お上から
カミナリの声がして
叱られて
項垂れて
ぶつぶつ文句も飲み込んで
とぼとぼと帰途につく

お上を謀る不届き者と
言われたばかりの
納税者には ....
落合朱美さんの未詩・独白おすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ニュースをみて- 砂木未詩・独白7*07-3-16
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nature_song- マッドビ ...未詩・独白206-9-18
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雨の夜_- 服部 剛未詩・独白10*06-9-18
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(d)- ふるる未詩・独白6*06-8-20
(e)- ふるる未詩・独白4*06-8-20
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(祈りの場所は遠く、はるかに離れて)- たりぽん ...未詩・独白12*06-8-15
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流し灯籠- たりぽん ...未詩・独白1006-8-11
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現代詩- あおば未詩・独白1*06-8-5

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