エヴァンゲリオンがゴミに塗れて
広い島に不時着すると
打算の奉仕が群がって
夕暮に鐘が鳴る
朝は朝でイラノサウルスが暴れ出す
結局二度寝してしまった
背が高いので拉致されてしまう(私)
 ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
木の葉が
風に散っていく
表になり裏になり
葉脈の流れをとめて
秋の波紋がひろがっていく

セコと呼ばれる河童が
山へと帰っていく季節だった
雨が降ったあとの小さな水たまりが
河童の ....
急に進入禁止になった
今まで自由に通行していた通路に
身体は次々と進入禁止の立札を立て
私は狭められた自由に対抗すべき権限を持たず
身体が君臨し支配し禁止する
私は身体の王国の臣 ....
なみだってでるんだあついなしょっぱいな知らないバンドのインスト曲に



死んでいる証拠なのかも。ばかたちは夜にはひらく瞳孔を持つ



記憶喪失はたのしい空き缶のプル ....
夢でおちたばくだんを
昼まで胸に抱えてうろうろ過ごしている
人びと、
街の風景はあまりかわらないが
夜、ようやくわすれたころに見る夢に
ばくだんが落ちてくる

たいていばくだんには詳 ....
母校へと続く道を
十数年ぶりに歩いていると
風景に込められた無量の意味が
過ぎ去った感覚を再び過ぎ去らせて
私の身は引き裂かれ
その間隙を過去の雨だれが舐めていく

緑地公園をさまよう私 ....
通勤途中に猫がしんでいる
そのそばをわたしはとおる車で

みなけりゃいいのに
毎日それをみる
毎日

しんでいるなあとおもったり
ごめんなあとおもったり
なんともおもわなかったり
 ....
頭を洗っても
頭の中は洗えない
胸を洗っても
胸の中は洗えない

洗えないから
こんな時でも
綺麗な汚れ方を
求めてしまう
砂を両手でギュッと握ります
ハートの形になります
ていねいに持たないと
パラパラと崩れてしまいます

砂をギュッと握ったのはカミサマです
このハートをね
シワ ....
コップのなかに
残された朝と
醒めきらないままの
水を分けあう

魚のかたちをして
水がうごく
夏のはじまり
ゆっくり水際を
泳いでゆこうとする
小さな魚だ

草となり
ただ ....
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)と広島交響楽団が共演するクラッシックコンサートに行く。
「平和の夕べ」と名付けられたそれには、ほぼ空席はなかったが、二階席中央ぽっかり二列だけに誰も座っていないところが ....
お母さんとはなすとき
うめられた地雷をときどきふむ

お母さんを怒らせると
いつまでもかなしい

お母さんはいいな
お母さんは自由で
ずっとずっとそうおもってきたんだよ

それがち ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
嬉しそうに走る犬を見てると
生き物の本来の
喜びを見た気がして
自分も走りたくなった

ただ
走ったり
はしゃいだりすることの
あまりに単純な幸せ

犬を抱きしめて倒れこめば
私 ....
昨日、犬を 殺してきましたと
あなたは言った。

あまりにかわいそうなので
殺しましたと。

母以外の他人には けして 懐かない
犬でした。

夏には きゅうりを丸齧りしてい ....
十年前、私はまだ子供だった。私は人を疑うことが極めて苦手な子供で、また嘘をつくことも苦手だった。音楽は私の唯一の友で、この年から楽譜に書くことを始めた。私が、はっきりと自分の曲を書き上げたのは、この年 .... 奈良の大仏が涙を流したのは

今のような暑い夏の日

むわっと熱された空気が水蒸気となって

仏の涙袋にたまり

雫となってしたたり落ちたのだ

そんな風に思っていた

近代合 ....
生きた体を触って、熱い思いをする
こんなに無駄なんだ、こうやって動いているのは
冷たいものを取って、手を冷やす
すべての美しいもの、こんなふうに感じるのだろう
熱いものが、全部、全部、遠くへ散 ....
そのふたは
正規のものでなかったので
がちりとはまって
もう取れることはなかった

しかたないのだ
知っていてしたなら愚かなことで
知らずにしたならもっと愚鈍で
かといって開いたま ....
もうすこしよりそっててもよかったかな ミートソースをまきこんだ昼


常温のコーヒーカップに腰かけてめまぐるしいねとブレずにきみは


あれは冬 お店のなかスクロールして 値段で選んだカレ ....
君への愛が終わったから
録画してたドラマ一気に見よう
もうだらだらしていいんだ
夜中にポテチ食べちゃってもいい
朝からビール缶で飲んじゃってもいい
昼になっても外でなくていい
ちょっとエッ ....
何も食べずに香を聞く

緑の山に伽羅映す

白檀というわがハンドルネーム

アジアに満ちるその香り

真夏日に涼しき羅国を聞く
めっちゃ歩いていた。東京まで30㎞だった。帰船時刻までに帰れる可能性は皆無だった。自分が間違いなくあらゆる点で自分らしいということに得心がいっていた。野良猫の匂いのする文章が書けると思った。詩になると .... グルーヴをください、グルーヴを
大事なこととそうでないものとを
一緒に放り込んでグルグル回して
全部大事なことにしてしまいたい。

グルーヴをください、グルーヴを
優しいウソで足腰が鍛えら ....
たぶん
すごいすごい
単純なしかけの手品を
遠慮なしに
どんどん近づいて
見ようとしたから
おまえに愛想つかされたね

鼻でもほじりながら
ぼんやり見て
ただ驚きに
ひとみ輝 ....
想像上の鳥
想像した空を飛ぶ
想像した空に
想像した月
想像した太陽系は
想像した私の住む世界
ざくろがてきぱき動き出した

約束できる場所探して自転車

宇宙に花びらが一枚あった

酔っ払って月光に落ちる

暑くてうそもつけなかった

昼と夜がきちんとしている食堂

く ....
比喩ではない 武器を用いて空想を人に押し付け 許された者


罰を受ける幸福をポロスに説いたソクラテス読む初等教育


くぐもった大音量の泣き声が置き去りにした 犬のおまわりさん
 ....
片方の手を取って
九十歳のきくさんと
介護の青年は
デイサービスの廊下を
ゆっくり、歩く。

きくさんは、皺の寄った右の拳で
くしゃくしゃなちり紙を
握り締めている。  

「それ ....
凍湖さんのおすすめリスト(127)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プオーンも拉致されるのだろうか- 間村長自由詩4*17-1-10
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
秋の魚あはれ- yo-yo自由詩13*15-9-11
- 葉leaf自由詩115-9-11
生活と、その未満- 初谷むい短歌3*15-9-6
ばくだん- はるな自由詩515-9-3
母校- 葉leaf自由詩415-9-1
猫へ捧ぐ- 朧月自由詩715-8-30
綺麗な汚れ- イオン自由詩1*15-8-29
シワアセ- ひさし自由詩915-8-12
夏の魚- yo-yo自由詩15*15-8-12
「平和の夕べ」コンサート- そらの珊 ...散文(批評 ...9*15-8-11
お母さんと地雷- 朧月自由詩615-8-10
恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
Happy- ガト自由詩5*15-8-7
母の願い- 南無一自由詩315-8-6
十年の悪夢- 莉音散文(批評 ...6*15-8-6
仏の泣いた日- りゅうさ ...自由詩615-8-6
灼熱の太陽- 水素自由詩515-8-6
ふた- はるな自由詩315-7-28
スイミ- さわ田マ ...短歌1215-7-28
自由- かの自由詩5*15-7-27
香り食い- レタス俳句215-7-22
徒歩- dopp散文(批評 ...3*15-7-22
グルーヴをください- ブルース ...自由詩4*15-7-22
手品- もり自由詩2*15-7-16
想像- 佐藤伊織自由詩315-6-23
自由律2- とつき俳句214-10-13
手遅れと言われても- 深水遊脚短歌2*14-7-5
白いちり紙- 服部 剛自由詩1014-2-27

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