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こんなにもなにもないものなんだ
こんなにもなにもないものなんだ

積み重ねてきた幾月で
泳ぎ渡って着く孤島で

生きている意味なんて探し続けていたんだけど
プラネタリウムが作り出した 匿 ....
もっと楽しみの遊びを
子供の頃のように、ドッジボールやサッカー
その空には戦争の気配が忍び寄ってきて、放射能の埃の中を漂っている
こんなにも壊れた、こんなにも暗いところで、何をやってるの、
影 ....
老人ホームで百歳のお婆さんが旅立ちました 
「若い頃桜島が噴火してねぇ・・・ 
 首輪をつながれた愛犬の悲鳴が 
 今も聴こえるんだよ・・・   」 
遠い昔に世を去っても 
お婆さんの心に ....
                   
厳寒のなかで花は枯れることができない
雪をかぶり凍てつきながら
己の色を発し続ける
夢見るように

生きることと
夢を見ることとは違う
 ....
それは嘘です

そういって締めくくる手紙を
かくことにこっていた時期があった

心の奥から手を指をだして
書き連ねているくせに
最後には

それは嘘です

なかったことにしたいこ ....
行ってらっしゃい
おかえりなさい

ありきたりな言葉だけど
愛を含ませると
新鮮な響きを持つ言葉になる

あなたの言葉の奥にある
キラキラしたものに触れて微笑む

挨拶から広 ....
俺は情けない
遠く離れたお前と
携帯電話で話しができるのに
傘を忘れるとずぶ濡れだ

人間は進化しても
雨の中で濡れずに歩くには
傘しかないのだ

クルマは進化しても
雨の中で早く ....
迷走する瞑想
所業の諸行無常

彷徨する方向性
異形の世の偉業

進行する信仰
混然たる根源

重いもの思い
軽くからまるカルマ

脳天気な転機
転がるこころ

 ....
子らにはすべて名まえがある

物のなかにいる子
鏡を割ったような子
一粒の歯もないままでわらう子
レモンイエローの乳房の子
氷点下で生きている子
それでも
澱とともにあるとうめい
 ....
  人の心は水に似て
  器に合わせて形を変える

  だけど時には凍りつき
  器の方を壊してしまう


  水は低きに流れるが
  それは惰性の気楽さで

  時に情熱の火に触 ....
あしたのわたしへ宛て名を書いて
あした行き切符に切手を貼って
翼持つきみにそらの航路を頼んだら
届くだろうか夢にみる涯まで

続きは全部あしたにまかせて
きょうをおおよそ終える頃
眠る枕 ....
短歌も俳句も好きになったもの勝ち  恋愛は惚れたもの負け キラキラ 光る ホタルイカ
イチバン 綺麗な 瞬間を
心の 奥に 留めたら
固い ガラスの 瞳には
蒼い 世界が 見え隠れ

ビーズのように 紡ぐ日々
流しの上で 光る芽を
取り除 ....
           130128

5年前に簡単に解けたなぞなぞが
今では難しくてなかなか解けなくなった
謎が謎を生み複雑性が増したのだろう
と考えていたら
引き出しの奥から子供の頃
 ....
雪のあと
空おだやかに澄みわたる

望みをひとつと問われれば
家族が健康で過ごせますように
儀式の火は燃え上がり
今日という実をはぜていく
紅白の餅は黒くこげ
昨年収穫した稲藁で編んだ ....
寒波が襲来
「それは 陽子と電子が告げた」
風花を焚く 冬の冷香
月夜だけがそこに在る

俯きながら 雄弁は実らず

雪に 傘をさす
「泣き顔が とても簡単に思い浮かぶから」

そ ....
気づけば内定していた印刷会社で
ぼんやりと ひたすら ローテーションワークする 
詩をひたすらにノートに書くように
目を刺す 昼の強烈な日差しだけは 二月の初旬は貴重だった


だけど ....
聴きたいのに凪いでいる夜
風よ
うたってよ

聞きたいのにきみの声
どこへ行ってしまったの
いつかの空の白煙に乗って

しん、としたまま白んでゆくのか

灰紺色の星のまばらな
 ....
  よく晴れた空の下
  十数羽の烏が女の体を
  生きたまま啄ばんでいた
  幼かったわたしは
  生家の二階の部屋で
  宿題をする手をそっと止めた
  本棚に置いたラジオから ....
月がまあるい

それだけでまあるくなれる

ぼくは話し掛ける

みんなも話し掛けてみてください

そうしなきゃ損です

雪が降ったり止んだら満月だったり

いろんなものを見せな ....
苦しみが二つあるのもいいものだ
一つの事だけ 思いつめていられない
じっくり向き合ってもいられない
さあさあさあ 

最大の苦しみにあうまで
練習しておこう
苦しみながら 生きる術

 ....
吊革に捕まろうと
子供が両手を精一杯伸ばしても
ぎりぎりで届かない
近くて遠い
輪っかを見つめている

その子は多分何年後かには
何も考えずにそこへ辿り着く

何年待っても、何年願っ ....
私がまだちいさかったころ
薄く引かれたグレーの線が
何故かたまらなく好きだった

ぬりえは色を重ねることを先に終わらせ
最後にふちどりを残すほど
夢中で線を辿っていった


そういえ ....
愛を語ってもいいじゃない
知ったふりしてもいいじゃない

修羅場をくぐって
書物に浸って
山の禅寺で胡坐をかいて

ひとかどの人になりました
そんな振りしてもいいじゃない

たまに ....
マイケルジャクソンの青空




アスファルトの上で街は目覚め始める

排気ガスとパンとコーヒーの匂い

新聞配達夫の帰り道には

怪物のような建築現場がある

鉄骨の群れが ....
  
雪道を歩く
子どもの頃は
どんな雪道もすたすた歩けた
ふわふわの新雪が積もった道は
心躍らせ 雪を蹴散らし
わさわさ歩いた
湿った雪が積もった時は
足跡をくっきり残して歩いた
 ....
冬の落ち葉は屋根ですね
虫は春の夢をみる
柱も窓もないけれど
いのちが育つ
そのために
必要なものはそろってる
無用なものは何もない

あなたに家があるように
わたしに家があるように ....
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
りんごをむいた

よっつに切った

ひとつは おとうさん
ひとつは おかあさん
ひとつは おとうと
ひとつは わたし

ペットのハムスターは
りんごの皮をむしゃむしゃ
だいじに
 ....
仲のいいひととだけ

つるんでいられるは学生時代

気の合わないひととであっても

やってゆかなくてはならないのが大人の世界


新幹線のなかで二十分ほど寝た

すこし頭がすっき ....
元親 ミッドさんの自由詩おすすめリスト(581)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
匿名の海で- ねこ歩き自由詩413-1-28
祈り- 黒髪自由詩4*13-1-28
愛犬の声_- 服部 剛自由詩8*13-1-28
凍てつく花__ー病床の父にー- Lucy自由詩17*13-1-28
嘘の影- 朧月自由詩413-1-28
挨拶- 夏川ゆう自由詩313-1-28
雨には勝たず- イオン自由詩4*13-1-28
イエス・ノー- シホ.N自由詩613-1-28
終止符- 平井容子自由詩913-1-28
水心- まーつん自由詩15*13-1-28
カモメのこころ- もっぷ自由詩413-1-28
短歌も俳句も好きになったもの勝ち__恋愛は惚れたもの負け- 北大路京 ...自由詩313-1-28
ホタルイカ- 藤鈴呼自由詩2*13-1-28
やさしいちえのわ- あおば自由詩10*13-1-28
どんと焼き- そらの珊 ...自由詩14*13-1-28
牡鹿の告ぎ- 黒ヱ自由詩3*13-1-28
今もどうやら生きている- 番田 自由詩613-1-28
うたってよ- もっぷ自由詩413-1-28
幼さ- 草野春心自由詩5*13-1-28
いつもありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-27
天気雨- 砂木自由詩14*13-1-27
吊革- Seia自由詩513-1-27
けもの道- Seia自由詩313-1-27
いいんじゃない?- まーつん自由詩5*13-1-26
マイケルジャクソンの青空- 月形半分 ...自由詩613-1-26
雪道- Lucy自由詩14*13-1-25
小さなおうち- そらの珊 ...自由詩21*13-1-25
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
真っ赤な林檎- 朧月自由詩813-1-24
大人の世界- 吉岡ペペ ...自由詩7+13-1-24

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