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わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
 ....
世の中のもの凡てが不憫に思える時がある

皆沈むまいとして必死で水を掻いている

くしゃくしゃになりながら
それでも顔を歪めて嗤ってみる

そうだよなおまえも
騙されてここにいるんだよ ....
今思えば、私は最初から躓いていた。


小学校一年生の算数の授業。

たす、ひく、たす、ひく。

簡単な問題でも両手を使う。

両手で足りなければ両足を使う。

えんぴつ ....
閉じかけた目をもう一度開いて
あなたの世界にあるものをもう一度見つめて
彼らはあまり音をたてないように
あなたがきちんと目覚めるのをずっと待っている


テーブルに ....
わたしのさみしい骨のゆくえは
乾いた風吹く荒涼とした地
どの生き物にすら踏みつけられることもなく
ただひたすらに転がってるだけ
あしたなら抱えきれないほどあって
きのうのひとっつも無い寂寞
 ....
『元気にしてますか?』という社交辞令に
私は『元気です』としか応えられません。
誰にもそうですが
とりわけ あなたには。


誰も彼も 自分のことで頭がいっぱいで
赤も青も知らん顔です。 ....
そのAは

ほとんどBだった

CはそもそもDだし

EとFは難しく

GはいつだってHで

朝からIについて考えて

JとKを眺めながら

Lを食べている

MはNと ....
「ああ」と「うん」の間に生じる
微かな間合いに距離を感じますの。

あなたと私の間にあるのであろう
縮められない距離間を感じますの。

たったの何ミクロンであったって
宇宙の果てから果て ....
(一行詩集/  ハァモニィベル「一行の夢」 )


          【一行*夢】
             *

一行の人生が、いま、谷底へ向かって続いている。突然、愛という文字が、両 ....
セバスチャン、これが先割れスプーンよ
僕の記憶はこの言葉を最後に消えている。

豆腐ハンバーグを食べていたのは確かだ。
肉と大豆のコラボに心踊ったのも確かだ。
そして先割れスプーンを手にした ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
冷たい風の中を
歌いながら歩いたら
歌が千切れて
後ろへ
飛んでいった

飛んでいった歌が雲になって
遠くの煙突と
空を繋いだら

紫色の歌の塊が

夕陽の方へ
押し寄せてい ....
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う

宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える

世界中で一番明るい列島

誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ....
そりゃ大変だろうね
追っかけてばかりいてさ
キツイだろうね
帳尻あわすのは
よってたかってのクソメディア
やっている人をバカにすんな
そりゃ言葉に出来たら良いよ
呑み込んで言葉にならず汗 ....
考古学博物館で印象に残ったのは
ペンダントの形の小さな昆虫 だけど
その姿を 近所の空き地で探しても
それはどこにも見つかるはずもなかった

青銅器の鏡を前にして立ち
じっと見つめていると ....
音なくひかりだけで

さくらが爆発している

いきものたちの銀河

散ってゆく

さようなら

いきものたちの銀河

さくらが爆発している

音なくひかりだけで


 ....
空がこんなに青いのに
心が晴れない

空がこんなに青いのに
涙がとまらない

空がこんなに青いのに
死にたいと嘆く
小枝
小石
いきどまり
切り株
ほんのちょっぴりの孤独
ガラスの破片

太陽
これは夜
これは死
これは罠
これは釣り針
畑仕事
木の節目
カ ....
重力を連れて散歩に出る
途中で箱に捨てられた電卓を見た
すでに衰弱して鳴く気力もない
可哀想だったが液晶は嫌いだ
電圧に媚びを売る様が正視できず
家に連れて帰ることができないのだ
ポケット ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ ....

恋に恋する人は
桜が好きだ

一瞬にして心を奪われて
波立った気持ちを埋めることなく
貴方は消えてしまう

だけど毎年
こんなに切ないのに
また恋に落ちてしまう

貴方 ....
まるでテリーヌのようだよ
あらたまった声音でもって
そんなこと言われても困る。

僕はテリーヌっぽくはない。
と、強がってはみるものの
実はテリーヌ顔かもしれぬ。
テリーヌ丸出しかもしれ ....
君の言葉が泳ぐのは
淀みのない海流

北上しながら溺れるのは
空と
水平線とのあり得ない接点

君が脱ぎ捨てたいのは
どこまでも纏いつく
垢じみた毛皮
切り捨てたいのは
画布に滲 ....
初めてのことを たくさん教えてくれたね
飽きっぽいのかなと思ったら 好きなものが多いだけだった
あんなに高いアンテナを 初めて見た

手に余るものを 大切にしようとして
ぽろぽろ指の隙間から ....
自由気ままでさ
陽気で乱視なナンシーはさ
なにもかもうまく掴めないからさ
大好きな街角を印象派みたいにさ
淡く滲んで歩いてさ
知ってる人や知らない人にさ
軽やかに挨拶してさ
スキップ ....
カレーライスは悲しんでいる。
君はそのことを知っているか。
玉葱のせいなんかじゃないし
自分が辛すぎるからでもない。

ラッキョに嫌われたわけでも
ラッシーに悟られたわけでも
スパイス疲 ....
ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


 ....
どんなに文面を睨んでも
だれの思いも入ってこない
女子高生が好んで使う絵文字の方が
むしろ直観的で
好きなひとをおもむろに抱きしめたくなる
そんな ....
僕も何かの主人公のように

何もせずに周囲の美女達に惚れられて

取り合いっこされる

そんな風な奴になりたい


僕もテレビの中の芸能人のように

きらびやかな舞台でスポットラ ....
ユッカさんの自由詩おすすめリスト(242)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつの殻の中で崩壊して往く- ただのみ ...自由詩23+*14-6-29
_不憫- アンドリ ...自由詩414-6-29
数学的思考能力の欠如- 時子自由詩23+*14-6-29
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ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ- 左屋百色自由詩7+*14-5-11
雷鳴から数十年- ブルース ...自由詩2*14-5-9
一行の夢- ハァモニ ...自由詩3*14-4-23
先割れスプーンは知っている- ブルース ...自由詩5*14-4-17
遠雷- クナリ自由詩21*14-4-14
風の中を- Lucy自由詩12*14-4-10
アストロノウツ- 梅昆布茶自由詩21*14-4-10
くたばれマスメディア- よいしょ自由詩414-4-10
土に目を細めて- 番田 自由詩514-4-10
音なくひかりだけで- 吉岡ペペ ...自由詩814-4-3
わからない- 水色煙自由詩214-4-1
三月の水- モリマサ ...自由詩614-4-1
重力を連れて散歩に出る- 自由詩1614-4-1
記憶喪失- ハァモニ ...自由詩2*14-3-30
ミルク色の病院ダンス- ざらざら ...自由詩1314-3-26
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テリーヌのミステリー- ブルース ...自由詩3*14-3-18
もぐら叩き- Lucy自由詩12*14-3-14
道端の風- クナリ自由詩7*14-3-14
乱視なナンシー- 末下りょ ...自由詩4*14-3-14
カレーライスは悲しんでいる- ブルース ...自由詩14*14-3-12
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