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決別したつもりの海に
手招きをする影を見る
葉脈の震えが伝わり
白い夜に立ちつくす

コンパス
情動
頼りにならぬ
女の勘

子どもたちは梟の頭
不等号に揺れる眼球
傾いた試験 ....
ボールが転がる音がして
振り向いたら
それは冬が去っていく音なんでした

冬は寒いものを転がして
古くなったものを巻き取って
辺りをふかふかの風景にしていきます

それが春なんでした
 ....
なじめない街に
あたらしい図書館ができて

あたしはうれしくって
ちいさい頃から本だけはいつも傍にいてくれたと
はたと気がついて

そういえば
だれもいない 一人部屋

まだまだお ....
奥行きがあるとはなんだろう

そこには私の視点ある
見えない眼球を通して

目が覚めたら3億年が過ぎていた
生まれたことを思い出せば
何が時間であるのかはわからない

向こう側に扉が ....
タクシーがつかまらない

ちょうどいいバスあるかも知れない

病院坂のからくり峠

蝉鳴く頃会えるかな

俺が弱ってしまったら会えなくなる

強くなきゃ会えなくなる


自転 ....
どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気持ちの午前1時
返ってくるはずもない友達からのメールの返信を待ちわびて
何度も何度も送受信ボタンを押してしまう悲しい習性
今日もうまく笑 ....
バレンタインにIKEAの椅子を組み立てるなんて
まっぴらだ

Costcoの買い物カートに
チップス積み上げるのも
どうかしてる

商店街でコロッケ食べよ
アーケード抜けて
お地 ....
 問題:以下の「詩」を読んで、下記の設問に答えよ。
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熱い ....
朝の心地良い風が優しく吹き込んでくる窓辺にほんの少し黄ばんだキャンバスを置く。
そこに描かれた幾重にも塗りたくられた意識の高揚をじっと見つめる。
その高揚の中には、自信と自惚れ、嫉妬と蔑み、夢 ....
影は次々と
落ちてきて
重なって
離れて
あおい時間も
ふじいろの空間も
あなたの指で
押し広げられて
そんなふうにして
世界はできあがり
あなたが残した
古い写真の
風景 ....
丘をのぼってまたひとりになったならそこには
すがすがしい空気の夕暮れが凛としてあるのだ

街の喧騒が遠くでささやくように聞こえても
揺るがずにきちんとたたずんでいるものに逢いたかった

自 ....
数えきれない星座のようなきみが
言いようもなく妬ましかった

放課後の教室に射す茜の切なささえも
きみは上手に味方につけている気がして
ぼくは焦りだけを募らせていた


裏切ること ....
靭やかに眠れ


今夜お前はそっとひとりで月を眺めているだろう
暗すぎる闇が、光をくっきり冷酷に尖らせて お前は
恥に似た怒りを 虚しさのあかりに照らし出されてやしないか
どこかの家のオル ....
時の意味を問う
午前は
萌黄色の航海である

海に
漕ぎだすための一本のオールは
時間の形をしている
私たちは
沈むまいと
午前を漕ぐ
太陽が昇る所を目指す

失われた午前は
 ....
悲しみより圧倒的に遅い窓、電車の。
価値の違いを理解できない、爆音の。
情報を情報で重ね続ける、液晶の。
ユーモアの先端に知性が宿る、海馬の。
春風に乗る言葉たち包む、木綿の。
深い深い闇よ ....
           131227
今朝も断続的に雪が降る
大動脈を絶たれない訓練が
湿り気を帯びた雪を降らすんだ
知ったかぶりを披露する乗客たちを
スコップでいっぺんに運んでゆく
線路脇 ....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜

傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
 ....
このごろは誰も彼もが
この不完全な世界に嫌気がさして
あるいはまだかいだことのない素敵な匂いや
見たことのない景色
ダーウィン・フィンチ
新しいリズム 韻律をさがして
親しい友にさえいつ ....
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった

歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
 ....
月が私を見てる
あなたが月を見てる
私はあなたを見てる

奇妙な三角関係
猫が横切る
白いソファーに寝転んで、
あくび

静か過ぎる
日付が変わるま ....
詩にならない言葉ならべてインクのな
くなったボールペンに私は告白したの
です。今までありがとうずっと好きで
した。ボールペンは息をひきとり今は
コンパスの隣りで眠っています。退屈
していた言 ....
昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない

やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく

きのうの昨日のきのう

そこには取り ....
少女、
月曜日の放課後につくった詩が
火曜日の朝には消えていた
細い指でなぞった物語が
校舎裏で砕けていた中2の夏
西の空がまぶしい
あれは現代詩ですか
いいえ、
夕暮れです
毎日す ....
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
 ....
芯まで凍えちまうと















 ....
海から遠い場所で
服についた砂をはらう
風にのってかえる砂は海へ

夏の夕方は
暑さの残り香がぺらりとおちて
いっぽ いっぽ秋にむかう

後ろ姿のこどもは
あなたかもしれない

 ....
夜中に
なき声が聞こえた気がして
目が覚めた

流れ星がいま落ちた

祈りの声が
夏の夜の
そこかしこから
聞こえた気がした
君に会ってから空が青い 黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い

*

退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
ぽたぽたと流れた
今までのこと
なにも生まないからだ
光合成の邪魔をして
見映えと少しの知識を
着て食べてすり減らす
また月が欠けてゆく
だれかのせいにして
今日も言い訳をする
部屋 ....
ユッカさんの自由詩おすすめリスト(242)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月に撃つ- 自由詩1014-3-2
春待ち- 小原あき自由詩11*14-2-25
図書館- 弓夜自由詩4*14-2-21
扉を開ける- 佐藤伊織自由詩514-2-18
タクシーがつかまらない- 吉岡ペペ ...自由詩514-2-16
闇夜にはぐれた迷い子ひとり- 涙(ルイ ...自由詩614-2-15
満ちるね- 末下りょ ...自由詩3*14-2-14
きみの愛で埋めてくれ- ハァモニ ...自由詩3*14-2-13
朝のキャンバス- ヒヤシン ...自由詩9*14-2-11
地の星- 壮佑自由詩22*14-2-10
丘をのぼる- 梅昆布茶自由詩2014-2-6
追いつけるなら- 千波 一 ...自由詩414-2-6
_靭やかに眠れ- ハァモニ ...自由詩3*14-2-6
失われた午前を求めて- 塩崎みあ ...自由詩7*14-2-5
とばり、- 左屋百色自由詩18*14-1-13
断続的- あおば自由詩13*13-12-27
サイバー・ラフォーレ【電脳の森】- 夏美かを ...自由詩26*13-12-19
スノードーム- カワグチ ...自由詩2*13-11-3
眼差し- HAL自由詩9*13-11-2
爪を噛む- 中山 マ ...自由詩413-10-31
題名が決まらないまま- 左屋百色自由詩16*13-10-4
きのう- 梅昆布茶自由詩1913-10-3
中2は今日も- 左屋百色自由詩14*13-9-16
かなしさは夜のなかに- 草野春心自由詩20*13-9-13
芯まで凍えちまう- TAT自由詩1+13-8-18
砂絵- 朧月自由詩613-8-16
流れ星がいま落ちた- 小原あき自由詩8*13-7-5
君に会ってから空が青い- 北大路京 ...自由詩1813-7-3
ため息- 未有花自由詩24*13-7-3
潮時- 自由詩113-6-28

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