眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた


つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
星ひとつ 星ふたつ 静かに尽きる夜

キリンは街をさまよい歩く

まっすぐな線がまだいくつも

引かれていない 幼子の 夢の灯を

螢の群れる木のように 揺らしてそっと

キリンは ....
春が来たら、十年前の僕らの入学式を見に行こう
鳥の声や風の音が音楽そのものだった、あの場所へ


桜の花が舞うなかで、話をしよう
桜を見ることができなかった春の話を君としよう
なんにも ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる

わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く

わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
メモ帳には、
「さっぱりと空っぽになって、空を見ている
たとえ世界にとって新しいものはなくても、僕らは新しいものと出会い、日々を暮らす
別に、今日しか、今しか見れないものではなくても、今の空 ....
猫でも
星の王子様でもないから
突然 行方不明になったり
ふらりと舞い戻ったり

渡り鳥に話をつけて
よその天体までひとっ飛び
旅してみたりもできないし

自ら死期を悟る事も
でき ....
今はまださようなれない何故かって春が来るから君が来るから


ひかりのなかで神さまは消えた なにもかも消えて春になった


少年は待っている日々を壊すような救いの明日を君との出会いを
ある雪の日、名前のないわたしが名前のないあなたを待っている。
「吾輩は神である。名前はまだない」なんていうしょーもないことを言ったら笑ってくれるかなとか思いながら待っている。
待つっていう、なんだ ....
現実逃避に散歩した。人と一緒にいるのが辛いから。
腕時計もスマホも本も鍵もなにも持たずに外に出て、
川沿い、田んぼ、池、公園、草むら、海辺、かつての僕が居る、いろんな場所を歩いた。
自然は現 ....
ポニーテールが出来るまで伸びた
長い髪の毛にハサミを入れて
あなたが僕を忘れようとしても
この胸の中で涙を集める
雨降りの午後は泣き虫で良い
宇宙と名の付く授業は

この毎日に風穴を開けてくれる気がしたから

最後列で トランプする彼らの惑星から飛び出して

非常口にいちばん遠い席についたのに

先生、はじめから
 ....
ほんっとバカだったよな
羨ましいくらい自由で
でもなにかを抱えてて
時おり寂しい一面を覗かせてた
そういうところに弱かったんだ
遊んでいるようにみせて
誰より努力してて気づかせなくて
 ....
海に向かって叫ぶことではなかった 霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ....
かなしさをかなしさと云う以外にはないかなしさをそっとしておいて ​愛想無かった白いこの部屋の
窓辺を好んで佇んでる君は
「構わないでいい」と強がってるけれど
冬の寒さが少し苦手で

返事がなくても会話続けてる
離れていてもずっと考えてる ほら

こ ....
あらゆる毛皮という毛皮を剥いで、
あなたをただ見つめる。
そこからはまるで、
万華鏡か走馬灯になった
私たちが見える。
私は手元を見つめる。
もうこれしかない。
新宿東口の街の片隅で、
 ....
ホームスィートホームから風俗嬢にならなければならなかったあなたへ

しんじゃった友達との記憶が許可無く薄らいでくつらみ
四角のなかのアナウンサーは巨大でにっこりともすんともつかぬ顔
ニュースを ....
足の爪に
塗っておいた海が
夏のどこかへちぎれて消えた

地図の上をなぞる指が
コーヒーの匂いをたどって
最果ての島に着く

ふと顔を上げれば
見慣れた街並み

寝過ごした朝のよ ....
梅雨明けの少し前、雨粒が入る家と入らない家の違いが分からなくて、屋根をじっと見ていたら失明した。雷の音だけが聞こえて、白かった。

人間が(つまりあなたのことが)見えなくなってしまったから百日紅の ....
雪が降らない
音符ひとつ落ちてこない天上
澄みすぎて
画面のなかのようなこの街
詩人になるのは
後にしようと決めた
私という女子 の足下は
いつからか三次元だったらしく
きみ  ....
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る

とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ....
ソーダー水の中をイルカが泳いでいるのでわたしはあまりストロー動かさないようにしていた
昨日かっていた金魚が一度に2匹しんだから
光の体が以外と平気
にじみながらとけていくようで輪郭が全て地平線で ....
巨大な画面のなかにキミがいる
わたしはあなたをにくんでいません
とてもスキで大切にしてる
そちら側
わたしは全身で
泣いているそばから
涙が雪になって風花みたいに消えていく
体の中心 ....
向こうの林の梢の上に
三角からすを止まらせて

昨日のぼくの ろくでなし
あしたに恃む すべもなし

雲にまかれた梢の陰に
三角からすを潜ませて

(三角からすっていうのがいるんです ....
土から抜かれた細葱を刻んで
食卓にそえる

グラスに水を入れて
残りをさせば
頭と根がのびてくる

日にひとつ
歩みをへらし
粥をへらせば
命でこのよに
帰れるけど

初雪の ....
たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの

空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ

粘土のように塑 ....
フられるのは嫌い
片足で
もう何日も立っている
だから嫌い

答え合わせできない
不合格通知のよう
ぐずぐずと振り返る
やけになって騒ぐ
だから嫌い

私は
歯を食いしばる
 ....
電車乗り継いで海へ
ロング缶のビールを半分こして歩く
夏の終わり もう秋かな

はじめて手を繋いだのはいつだったかな
はじめてのキスはコーヒーの味がした
ふたりだけの世界だった

 ね ....
コスモスは頭が重いので
ふらふらしながらたっています

彼岸花は
視線が痛いので
ぴりぴりとんがって咲いています

風は平等に
ふいています

花にも
わたしにも
ユッカさんのおすすめリスト(258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繭町- むぎのよ ...自由詩1317-6-13
夜のキリン- ただのみ ...自由詩12*17-3-18
もうすぐ桜に会える- 水宮うみ自由詩3*17-2-12
わたしが眠れないとき- オイタル自由詩1317-1-28
メモ- 水宮うみ自由詩2*17-1-18
薔薇の傍に__(サン・テグジュペリ氏に敬意を表して)- Lucy自由詩17*17-1-11
さようなれない- 水宮うみ短歌2*17-1-4
インターネットの交差点で待ってる- 水宮うみ散文(批評 ...4*16-12-26
詩集のページをめくるときのように始まる- 水宮うみ自由詩4*16-12-25
- ミナト ...自由詩216-12-25
宇宙物質エネルギー- もり自由詩3*16-11-22
君のことを書くのはこれでおしまいにする- かんな自由詩12*16-7-27
海に向かって叫ぶことではなかった- 北大路京 ...自由詩616-5-4
休園日- 自由詩37*16-3-23
かおるのおと- もっぷ短歌2+*16-3-11
窓辺に佇む静かなアロエ- 邦秋自由詩316-2-23
毛皮- あおい満 ...自由詩616-1-10
ホームスィートホームから風俗嬢にならなければならなかったあな ...- モリマサ ...自由詩1215-12-25
ペディキュア- ガト自由詩17*15-12-13
沐浴- マチネ自由詩515-12-9
雪が降らない- フユナ自由詩6*15-12-8
ザクロのように- オイタル自由詩7*15-12-4
3分バージョン・この絶望ってゆー感覚に名前をつけてよ- モリマサ ...自由詩415-12-1
これはなに?わたし?- モリマサ ...自由詩415-11-30
三角からす- オイタル自由詩9*15-11-28
up_down_- mizunomadoka自由詩715-11-27
たいせつの歌- 梅昆布茶自由詩20*15-11-27
フられました- 倉橋ゆい自由詩315-11-22
そばにいてくれるだけでいいからなんて嘘- 北大路京 ...自由詩515-9-23
風の中- 朧月自由詩515-9-23

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