すべてのおすすめ
機械に認識されない
音を掻き集めて
波打ち際で放したら
いつか何処かの
誰かに届くかな

潮風に揺れるウェルウィッチア
砂漠に朝露の雫が落ちる

遠くのあなたが
その音の階段を ....
暗闇の中で
夜眼のきかない私たちは
離れ離れになり惑い
不安げに歌を口遊む
重ならない音
不協和音が大気を揺らす
世界中が苛立ちで満たされる


もっと明るいうちに
互いの眼 ....
積雪に隠れた
蕾のまま枯れた赤い花
その上を跳ねる
帰る巣を失くしたセキレイが
か細い声で歌う
新しい神話の調べ
誰にも愛でられないまま
続く仕舞が
私の庭で
月明かりの下で
{引用=
八雲から落ちてくる
天粒を集めて
もう一度そのか弱い胸に
小さな灯が点れば
ワダツミへの道は開く

ココロの消えた後にも
美しいタマシヒは残るから

(Wa

古い名 ....
戦場へ赴く男たちの頬は
どれも蒼褪めて
眼だけが真っ赤な
獣のようにぎらぎらと燃えた
そして一様に
目指しているのだと言う
その先には
膨張しきった黒い太陽があった
女は男の眼 ....
伏せた老犬の
足元に転がった小石に
降り注ぐ
オリオンのきらめき

夕暮れの夢の中で
艶めく毛並みを揺らし
撃ち落とされた雉の
芳しい血の香りを追う

狩りは終わった、と
 ....
離れてゆく船尾から
手を振るあなた
晴れやかな光射す午後に
まっ白な服を着て

握りしめた写真に火を付ける
二度とあなたの哀しいいのちを
逆に引くことが出来ないように、

灰 ....
革命を誘う流行歌に
追われるように町を出た
急ぐ鼓動に縋りつく
取り残された想いを
繋ぎとめる術さえ知らず
繰り返す季節の中で
眩しそうに笑う
赤く火照ったあなたの目尻を
忘れない ....
両親を持たない
孤児はさ迷って
乳が欲しいと雌の裾を掴む
だのに女は乳房を持たない
大聖堂の聖母も大通りの花売りも路地裏の娼婦も
まるで育むことを拒むように
首元までボタンを閉めて
 ....
るるりらさんの衣 ミコさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こわいろ- 衣 ミコ自由詩815-3-26
夜のオクターヴ- 衣 ミコ自由詩9*15-2-16
やさしい花とセキレイ- 衣 ミコ自由詩8*14-12-24
羽織- 衣 ミコ自由詩414-12-16
黒い太陽- 衣 ミコ自由詩713-1-13
誰も- 衣 ミコ自由詩5*12-12-16
灰が降り積もる埠頭の先で- 衣 ミコ自由詩412-12-13
葬列- 衣 ミコ自由詩10*12-12-13
- 衣 ミコ自由詩9*12-11-12

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する