すべてのおすすめ
蛇が
つばめの子が大変おいしそうだと
どうしても食べたくてたまらないと
細い棒を伝ってやってきました
なにも知らないつばめ親子は
しずかに眠っています
にんげんは驚いて
蛇をつつ ....
オレンジを切る
六等分に切る
大きいのと小さいのができてしまって
やっぱりさ
みんなおんなじってむずかしいね
大きいのをあなたに
そうおもってよくみると
オレンジのかたちが
ま ....
よく思われたいからか
肩がこる
からだに何枚も皮膚ができる
できもしないのに
できます
という顔をする
顔がこる
並んでしまう
ほしがっている
みんな という札の順番待ち
....
おばちゃんは
女捨ててんねんと言う
男と女の中間やねんと言う
おっちゃんは
なんにも言わない
おばちゃんは笑う
笑いながらぐいと
明日のとびらをあける
大きなこえで
明日 ....
忘れずにふってきた雪の
冷たさ身にしみて
憧れや
理想がすっととけてった
雪もまた
これが現実と
おもう白 真っ白な雪
いろんな天気があって
いろんな空があって
自分で選べるわけじゃないから
ただ黙って歩くしかない
ひとりだと思えばさみしい道も
みんなおなじと思えばがまんもできる
不特定多数のだ ....
うたってしまえ
と いいきれない現実の
火 消えることなく
いのちのように
燃えるからこそうたになる
理由といえば理由
秋の葉は
黄色く色付いて
今日の新聞の隅々まで読む
いまここでなにが起こっているのか
私の足元を確かめる
外に出て
花に木に雲に空に
あらためて挨拶をする
ありがとうと
よろしくを
私 うまれたよ
....
値段のつく時間に
ならぶことの憂鬱
イキルってつぶやいた
小さな頃のほうが真剣だった
安易に手に入ることが
平和だと信じさせようとする
がまんって文字を辞書から
排除してもいいこ ....
魅力的な名前のバス停を
すぎて言葉は色褪せて
私のうたがからまわる
早朝に
働く車が輝いて
テストです
あなたが生き残れるかどうか
今日も朝がきた
寒い朝だった
何度も経験している朝だった
静まりかえった
私の耳は
営みを探して
きょろきょろするのだった
目をつ ....
大事にしたから大事にされるわけじゃない
大事にしてほしいから大事にする
同じことだけど
どっちも罪じゃないけど
大事にされたい人の
想いが救われるといいな
その中にあたしがいて ....
傷ついてるあなたには
なにをいっても無駄で
私の言葉が刃物みたいに
あなたを切ってゆく
拒絶する風が吹き荒れて
それでもしがみついて
言いたくないのにとめられないの
わかって
....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ
いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
小さな人は
蛇口を見上げてみている
透き通った水を
それよりもきらきらした瞳で
私は
流れる水を下がる視線でみていた
キット違う
その世界を知りたいけれど
なぜか小さな人の ....
進歩ないってつぶやいたら
進歩ってなに と雲がきいた
同じ白で
私のよく知る姿で
きいた
進歩ってなに と
疑う も
信じる も濃くなると
苦しさで動けなくなってくる
当たり前じゃん
そういってくれたあなたみたいに
大切な人のカテゴリを
笑って守っていきたい
ありがとうございます
一日に何度もいう言葉
どれだけ想いを込めたかを
思い出す頃には
アイスクリームもとけているんだろうな
最新の冷蔵庫が
食う電気の量よりも
ひかえめに笑ってみ ....
笑いながら傷ついて
そうして大人になってゆく
だからみな
笑顔が儚くなって
発しない言葉をまとって
薄くなるのは
影だけじゃないのでしょう
重みをましてゆく年輪は
だれかを想うという
....
お気に入りのフレーズを使うのがすきなあなた
笑っちゃいけないね みんなそうだね
前髪をいじるみたいに
数ミリを気にする
太陽と水と風を頼りに
私たちはこれから
どこまでゆこう
区 ....
幸せにしてやる
なんて失礼だよね
そんなこというから
雨だってどしゃぶるよね
幸せってなんだろって
考えようとしたのに
叩きつけられてくる
雨に興味がわいた
人が人がの列に
....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ
夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている
いつも気づかないことに
気 ....
朝に残っているものは
足跡だけなのに
そこから香りがするとおもえて
そっと口びる寄せる
夜が忘れていったのは
羽ばたけなかった想いだけ
まわりなんか見渡さない
同じ姿しかいない
....
言葉には温度があって
軽々しかったり 重々しかったり
しらじらしかったりするという
かき言葉に
それだけの意味を私が込めたとして
どの線からもそれは滲んではこない
私の指から離れた ....
人の想いがみえないから
私は詩なんてわからない
風景の中に文字があり
はぁとがみしりと音をたて
言わなくちゃ
と走り出すから
とんと並べ
とんとん並べ
あいうえお
って脳が認 ....
桜が咲いて欲しい
咲いてもかまわないよね
そんなことを考えてしまう
人はおろかなんて 今?
遅すぎる春に似てる
どこもかもが痛む季節には
心だけ解放する術はない
あなたのこと ....
避難区域からわずか数歩の場所で
自営業を営む友人
屋内退避してちゃ飯が食えないといい
従業員を避難させてひとり仕事する
だれもなにも運んでこず
うちに蓄えたなにもかもが底をついて
とうとう ....
おかあさん誕生日おめでとう
不思議なことにこの言葉を
面と向かって言った記憶がない
おかあさんが生まれた日を
祝った記憶がない
おかあさんはいちごがすきと
知っていたけど買えなかっ ....
小さい姉妹が
くるくる回っている
一人が回ると
もう一人も回り出した
くるくるくるくる
あなたたちのみているもの
光りは私のそれとは違うの?
問えないまま
そこにはまばゆい ....
猫の目借りて夜をみる
(今日の僕の瞳は信用ならなくて)
鬼が門前で声掛ける
(もう一人の鬼は角で待っている)
私に豆など投げられるはずもない
猫の手では豆は握れない
(そもそも猫は鬼な ....
1 2 3