流れ着いた花
朧月

朝に残っているものは
足跡だけなのに
そこから香りがするとおもえて
そっと口びる寄せる

夜が忘れていったのは
羽ばたけなかった想いだけ
まわりなんか見渡さない
同じ姿しかいない

狭間なんていうけれど
ほんとは向こう岸と
こっち側はとても狭くて
間は巨大な河

おちるおちないおちたい
みんな迷うけど
向こう側へゆくことだけが
希望じゃないって早く気づけばいい

こちら側に咲く
花は今朝も綺麗です
精一杯に上を向いている
空へとうたっているよ



自由詩 流れ着いた花 Copyright 朧月 2011-05-15 08:51:58
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