傷ついた鳥
朧月

傷ついてるあなたには
なにをいっても無駄で
私の言葉が刃物みたいに
あなたを切ってゆく

拒絶する風が吹き荒れて
それでもしがみついて
言いたくないのにとめられないの

わかって
わかって

あなたのためじゃなく
私のために
言ってるってわかってても

ごめん
ききたいのあなたの
私をうけいれてる証

どうして人は苦しむの
歩く道は同じなのに
安らぎなんてどこにもないと
あなたの涙が語る

言葉を捨ててあなたの横で
一緒に呼吸をしていたい
それすら言葉にしないと
伝わらないのがもどかしい



自由詩 傷ついた鳥 Copyright 朧月 2011-09-14 08:26:16
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