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言葉は形容詞から腐ると
教えてくれた小説家がいた
透明人間の唯一の欠点は
自分の姿が見えないため
歩行者が自分を避けてくれないこと
そのため透明人間は繁華街や
人混みなどでひとにぶつかる
でもぶつかったひとは何にと想う
そう だれ ....
余りにも迷宮に似ている
アメリカ人に重要なことを
頼むときは
『そうすれば、あなたは英雄になれますよ』
イギリス人にやって欲しいことを
頼むときは
『そうすれば、あなたは紳士になれますよ』
ドイツ人に大切 ....
祈りであるのかもしれない
年が明けて何かが変わるかもと
歳の数だけそう想って来たけれど
一度だってそうであったことなんてない
悲しみは悲しみのまま
しんどさはしんどさのまま
ずっと飲み込んできた酸っぱいものが
....
結局 この国が失ったものは
任侠という精神だろう
任侠を暴力団に擦り代えることで
強きものを挫き弱いものを救うという
ひととしてしごく当然のことを
捨て去り邪険に扱うことで
多くの ....
ひとは順調なとき
神のことなど想い出さない
逆境に陥ったときだけ
神に助けを求める
ひとは健康なとき
神のことなど想い出さない
ひとは重篤な病に侵されたとき
神に祈りを捧げる ....
大義という主張と主張の狭間で
武器を持たないこどもがその親が
何の躊躇もなく銃弾で殺されていく
そしてその真実を世界に伝えようとする
ジャーナリストも標的にされる
その惨状をソファに座り ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか
その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった
そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
スポーツライターのジェシカ・ガーヴィ
彼女の名を聴いてそれがだれかを分かるひとは少ない
もし彼女の名前を憶えているとしたら
新聞記者かアメリカ銃乱射に余程の興味があるひとだ
2012年 ....
まだ世界のだれも口に発しないが 日本人はすでに絶滅危惧種に指定されている
だけど日本人は得意なのだ マイナス思考を跳ね返すことはどの国も右にでれない心意気を持っている
寄留者(ゲール)を愛しなさい
あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである
『ミツワー、典拠は申命記10:19』
本当に信者とは、一途にアッラーと ....
ぼくはJAZZが好きなのに
チャーリー・パーカーのCDは持っていない
ぼくはRock'n' Rollが好きなのに
チャック・ベリーのCDは持っていない
ただ聴いていた時代はある
チャ ....
貧乏自慢
そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない
そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る
そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
いま項垂れているきみ
少しだけ顔をあげてみないか
いま立ちすくむきみ
少しだけ踏みだしてみないか
世の中は確かに酷い
世の中はとても苦い
でもね
ぼくもきみと同じだった
だ ....
我等を弱者と呼ぶな
力あるものたちよ強きものたちよ
我等はお前達が権力を得るための
道具でもなくまた利用されるものではない
我等には後援会もなく秘書もいず
いるのは互いを慮るものだけ ....
私の棺に僅かでも触れるな
もう私はこの世のものではない
故にこの世に生きているものたちよ
私の棺に触れる資格はない
私の棺に触れることのできるものは
生きながら死に絶えているものだけ ....
Beatlesなかでいちばん幸せだった奴は
ぼくは絶対 Richard Starkeyだと想う
ではThe Rolling Stonesのなかでと問われれば
言うまでもなくKeith ....
意外と気づいているひとは
少ないのだが
ひとが胸に刻みつけて
おくべきひとつの真理は
須くどんな場合に於いても
昇ることよりも降りる方が
遥かに危うく困難であることである
いつもいちばんでありたいと切磋琢磨し
それを邪魔するものを追い払いまたは粛清し
それなりの歳月はかかったけれどようやくにきみは頂きに立った
あれほどに頂きから視える世界を眺めたいと願った
....
洞水門深く掘り中に簀子を当て
上に石を敷き扨て水門石を並べ
縁りも練土にて固め松葉を敷きたり
(『桜山一有筆記』より)
....
狂気と理性が戦ったとき
果たしてきみはどっちが勝つと想う
理性か理知的なきみのことだ
そう言うと想ったよ
でもぼくの解答は違う
勝つのは狂気だ
なぜなら狂気は理性を殺せるが
....
ぼくらが選ぶことは
できないことだけど
できるなら人生のピークは
晩年に訪れた方が佳い
それをアーウィン・ショーは
《50ヤードの独走》と云う
短編小説で余りに早く
人生のピーク ....
本は終わりから読む
音楽は終奏から聴く
恋は別れからはじめる
映画はエンドロールから観る
旅は終車駅からはじめる
夢は目醒めてからみる
そしてぼくは死から誕生する
....
あなたたち大人が悪政や貧困や搾取や弾圧に対して
歯向かうのは分からないではない
しかし それはこどもに武器を持たせ
そのつかい方を教える理由にはならない
大人はいつも勝手な義を矛にし戦 ....
『お客様は神様です』が口癖の歌手を
ずっとぼくは揶揄もし馬鹿にもしていた
しかし彼がシベリア抑留者だと知ったとき
餓死・凍死・狂死・刑死・自死で亡くなった同胞と
同じにならず瀕死の想いで
....
道を極めると書いて
極道とはね
笑わしよんな
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