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いつもこんな具合に過ぎていく年の瀬

露天に並ぶ裸電球は飴色をしていて

なんだか同じような毎日と風景が

経た年月とともに霞んでいく

空き地でいそいそと

木のはぜる音と燃える ....
枯れ葉が落ちて
空に向かって木々の枝が
生命の脈絡を
とくとくと
打ちながら伸びている

空はとても澄んでいて
いつもより遠く遠くから
眺めている気分だ

裸の枝は
墨汁画のよう ....
起きて 動いて 眠る
起きて 動いて ただ眠る
はっと目が醒めれば 
朝なのか 私は誰なのか たじろぐ

ただ淡々と過ごす日々は
だんだん世界が甘く柔らかくなっていき
マショマロのようだ ....
小学生の頃
校舎と体育館の建物の間に
ピロティと呼ばれる場所があった

そこは特に何かをする場所ではなく
コンクリートの打ちっぱなしの壁があるだけで
ボール当てやドッチボールをするには
 ....
こっちだよ あっちだよ そっちだよ

くるくるもみじがおちていく

てのひらうえに

ちいさなてのひら

あかちゃけた くろちゃけた きちゃけた

かれはがゆくみちうめていく

 ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
真夜中自転車を走らせ
小さな橋の上から
欄干に身体を預けのけ反る

晴れた夜空のてっぺんに
仄かに橙月がぶらさがる

雲ひとつなく銀河の河から流れる
ホシボシの瞬きは淀みなく美しい
 ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
ただのみきやさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(218)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
年の瀬- 灰泥軽茶自由詩811-12-31
冬の輪郭- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-24
マショマロ- 灰泥軽茶自由詩411-12-21
ピロティ- 灰泥軽茶自由詩6+*11-12-18
ふゆのもり- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-16
おもちゃのゴルフボール- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-16
零時皆既月食- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-11
ファミリーレストランサラダバー- 灰泥軽茶自由詩7*11-12-1

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