すべてのおすすめ
楽しそうに笑っていれば楽しくなる
哀しそうに泣いていれば哀しくなる

薄っぺらな安っぽい
電飾で着飾ったフラダンスショー

ハリボテの楽園で目をつぶれば
夕暮れ浜辺で一緒にフラダンス
 ....
道路を歩いていると
クワガタが一匹転がっていた
手のひらに乗せて眺めると
綺麗な姿は無駄がなく音もなく
生きているのか死んでいるのかわからないので
こつこつ指先で叩いてみると

ギザギザ ....
向こうの空で飛翔している

麦わら帽子

風に飛ばされているのか

生き物のようだ

溢れ出てくる感情

幼い頃の私は

その優しさは自分を守り

相手を守っているつもりだ ....
昨日の〆サバがあたったのか

朝起きると吐き戻しお腹も刺すような痛み

背中がかゆくてたまらず

爪を立てるとなんだかツルツル滑る

鏡に背中を向けて首をひねると

なんとも綺麗な ....
うちのベランダに

よさげな苔が生えている

コンクリートのひびから

もこもここと

ふさりふさりと

緑色からエメラルドグリーンへ

鈍く光っていき

それはなんだかシ ....
たいふううぅ

傘がくるくる空に消える

わくわく甘い匂いがしてくるよ

たいふううぅ

子供たちが笑っている

大人たちもはにかんでいる

たいふううぅ

あぁびしょ濡れ ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
段差段差

すらりと綺麗な人が

高いヒールでぐにゃりとごろりところげた

うしろを歩く私へ

勢いよくかかとが飛んできた

私はちょうど

小ぶりで可愛らしい

さんかく ....
今日は何か落ち着かない

そわそわ

そわそわ

空から漫画のコマが落ちてくるように

ぺらぺら

かくかく

現実感のない風景が広がっていき

何もかもが軽くて壊れてしま ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
偶然のすれちがい

微笑み挨拶するけれど

何かを伝えたくて

何も伝えられなくて

優しい風が吹くだけで

明日の気配に

ふわりと衣が

背筋を撫でる
空っぽの缶空をふると

からから

空が揺れる

空っぽの私が頭をふると

からから

空が揺れる

なにかしら

からから

空が揺れて

不意に音が止んだ
たくさんのバナナ一キロ

ふさふさのバナナ一キロ

食べても食べても減らない

いや増えているような気がする

もうちょうど食べごろで

蜜のような味がする

強烈な南国の香り ....
空に向かって高く

超合金製の蟻の巣が

渦巻き状に伸びている

無機質でのっぺらぼうの蟻の巣も

夜になれば

綺麗に画一化された部屋には

優しい灯りが点り

街を照ら ....
もげそうになった

私の身体の一部は

かさかさの瘡蓋で覆われていた

滲む体液が乾燥して

指でなぞると

疼き蠢き熱を帯びているが

やがてだんだん鼓動が波のように去ってい ....
ひっそりと

こっそりと

足を並べて立っている

大きくて哀しいこと

小さくて嬉しいこと

ひっそりと

こっそりと

歩いてみれば

誰も彼も何かに夢中で

 ....
そんなこんなで途中下車
ここはどこだか畑が広がって
葱ばかり
綺麗にぴんと立ってます

空を眺めたら
雲ったら
そんなにすがすがしく
ゆったりと流れていたら
私は馬鹿のパカパカみたい ....
お爺さんが訪ねてきた

孫に会いに私を訪ねてきた
しかしお爺ちゃんっ子だった
私の祖父はもうだいぶ前に死んでいる

今自分がどこに住んでいるかも伝えないなんて
随分ひどい話だなぁと
当 ....
とりとめもない映像を眺めながら

皮を剥き縦に切った細長い人参を
齧る
何もつけずに齧る
美味しいかと尋ねられれば
ちょっと柿みたいで美味しいかなと言う

実際は齧る行為に動物的な快感 ....
少し遠くにいるあなたへ言葉を投げかける

言葉はメロディのように滑らかに

空中を軽やかにステップするでなく

少し自信なさげに

ひらがなは途中でぽろりぽろりと落ちていき

漢字 ....
音もなく流れる疎水路に
しだれる桜

雨が降り風が吹き
もう間もなく散っていく

音もなく流れる桜の花びら
ゆっくりゆっくり流れてゆくから

一枚一枚数えながら
スローモーションの ....
百円で買った文庫本

アメリカのとある古い短編小説

マウンテンパーカーの前ポケに

ちょうどだからと出かけるときに文庫本

雨がぱらぱら

結局ざぁざぁ

一日降って傘をさし ....
ぽっかりとあいた満月
掌をむけて撫でるように
まわしていくと

桜のつぼみが
勢いよく
ぽんぽん弾けて
噴く噴くよ

夜空にたくさん
打ち上げられた
桜の花びらは
凱旋を祝うパ ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに

夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
私のついた嘘が
ひとり歩きして
本物と変わらない姿をして
私の前に現れる

そうしたらもうわからないじゃないか

嘘をついてすぐ嘘だよ
今の嘘だよと笑えるぐらいなら
いいのだけれど
 ....
いかにも楽しそうに
エプロンをつけた
ふくよかなお母さんたちが
トランポリンで器用に
跳ねて宙返り
錐もみで
所狭しと回転している

その宙には
くるくる生地がまわりまわり
具材が ....
プリンが逃げた

スプーンですくった勢いを利用して

逃げた逃げて

とっさに細胞分裂繰り返し

増えた増えて

もとのかたちに戻って

勢いよく

はねてはねて

と ....
お稲荷さんを歩いてたら

耳の千切れた猫が一匹

やぁやぁ久しぶりおやつをちょうだいなと

お前と会うのは初めてなんだがなぁと

仕方がないからリュックを下に降ろして
開けようとする ....
綺麗なきみどりいろした
耳たぶは
そらまめだった

ある日
ひょっこり芽が出てきて
日が経つにつれ
どんどん伸びて

耳の奥へ
耳の奥へ

ずうっと伸びていって
まわりの音が ....
ただのみきやさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(218)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠い国のフラダンス- 灰泥軽茶自由詩11*12-7-8
雨の跡- 灰泥軽茶自由詩11*12-7-5
麦わら帽子- 灰泥軽茶自由詩5*12-7-4
サバ人間- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-28
よさげ- 灰泥軽茶自由詩14*12-6-24
台風やってくる- 灰泥軽茶自由詩8*12-6-19
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
さんかくのかかと- 灰泥軽茶自由詩11*12-6-11
漫画のような- 灰泥軽茶自由詩10*12-6-7
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
明日の気配- 灰泥軽茶自由詩7*12-5-28
からっぽからから- 灰泥軽茶自由詩9*12-5-27
特売バナナ- 灰泥軽茶自由詩10*12-5-25
蟻の巣- 灰泥軽茶自由詩11*12-5-25
もげる身体- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-19
ひっそりこっそり- 灰泥軽茶自由詩12*12-5-17
五月晴れ- 灰泥軽茶自由詩9*12-5-11
お爺さんはお爺さん- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-4
ニンジンガスキー- 灰泥軽茶自由詩13*12-4-29
かたちのあることば- 灰泥軽茶自由詩12*12-4-20
琵琶湖疏水しだれ桜- 灰泥軽茶自由詩8*12-4-16
雨に濡れた文庫本- 灰泥軽茶自由詩20*12-4-12
桜の蕾が噴く噴くよ- 灰泥軽茶自由詩8*12-4-8
雑居ビル地下一階- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-8
嘘と麦チョコ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-5
カルパッチョ雑技団- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-4
逃げるプリン- 灰泥軽茶自由詩6*12-4-2
猫のしっぽ- 灰泥軽茶自由詩9*12-3-31
そらまめ- 灰泥軽茶自由詩8*12-3-29

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