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徹夜明けで深い眠りのはずが
妻の巨大な鼾に起こされた
鬼の居ぬ間の洗濯…
そんな言葉が鼻先をよぎる
買い物ブギなぼくは
一日のうち5%程度はスーパーで過ごしたいのだけれど
鉄拳宰相はそれを ....
ぼくはいま何処を歩いているのか解らない
春か夏か秋か冬か
歩く足は変わらないのに

季節は変わらず
肩を抱く

あすも変わらず生きていられるのだろうか
それは誰も知らないことだ

 ....
波間を縫うように
飛んでゆくトビウオになれたなら
ぼくはどんなに幸せだろう
七海を越えてゆく君たちの喜びが
ぼくを透明にしてゆくんだ
やがては鳥に進化してゆく君たちと
ぼくは一緒になり
 ....
酸性ガスと
アルカリガスの
満ちた路を彼らは
サイレンの響きに誘われながら
長い行列をなして
飽くこともなく歩き続ける

彼らに与えられるのは
社員食堂の定食の喜びだった
昨日はデミ ....
もろみの薫り漂う街に住んだことがあった
二両編成の電車が走る街

午前2時に仕事を終えて
少しアンモニア臭い
チャルメラを食べる儀式が日課だった
あらゆる生物は眠りにつき
ぼくとチャルメ ....
郵便局に勤めたかったのは
食堂の定食が美味しかったから
そして決められてコースを笑顔で走れたから

電報局に勤めたくなかったのは
借金の返済を迫られた親爺に
出刃包丁を突きつけられたか ....
晩秋の公園の紅葉は
ひとひらふたひらと
夕暮れ蝙蝠のように
ひらひら舞いながら
砂の公園に舞い散る
死語となった落葉焚
子供たちが瞳を落す
僕は子供らに頬笑み
焼き芋でも作ろうか
子 ....
深海に眠る
青年の宴の余韻が波のように
私を侵食する

酒宴は彼らのものだった

眠れない
彼らの酒宴は果てもなく
今も続いている

若い君は金曜日のカレーに夢をみて
年老い ....
有効径0.1㎜+-3%以内
均等係数1.1以下

正確な砂時計をどうする
滅ぼしてしまいたい欲求不満が
電気のように
身体を貫ている

水道も
下水も
建築基準も
道路も
 ....
もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
天を突く壮大なプラントのサイレンが鳴り
ぼくたちはトボトボと歩みを進める

酸とアルカリの狂騒曲にもめげずに
ぼくたちはトボトボと歩く

たどり着いた溶鉱炉は
オレンジの秋の空色だっ ....
秋の空に
魂が飛んでゆく

澄んだ鋼色の空に
身も心も消えていった

今日の時計ゆっくりと
カチリ カチリ と緩やかに
気怠く秒針は時を刻み続けていた

豊穣の祭りも終わりを告 ....
大脳を満たした構造物の流れが
彼の微弱な心音を乗せて
樹々の隙間を貫きながら
空に消えてゆく

硬く焼き締められた鋼のような
銀鱗を纏う龍は
天を突いてゆく
凍り付いた旋律は
涙 ....
そば屋で
肩を落とした
お前をみることはできなかった
あまりにも淋しすぎて

一味でも
七味でも
やたらに振るお前を
見ていることなどできないでいた

ラジオの音だけが
俺た ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
片側二車線の国道に車に轢かれた
猫の死骸が横たわっていた
電線に横並ぶカラスたちの視線は
一点に集中している
ひっきりなしに通り過ぎる車の間隙に
猫の死骸は潰れて
薄くなってゆく
や ....
夕闇の空に
漆黒の羽根を羽ばたいて
ゆれてゆく蝙蝠は
羽虫を追う

十五時のアパートの屋根にこびりつく
蝙蝠たちは
飽くこともなく羽虫を追いかける

哀しいバンドネオンが歌い
 ....
床に流れた黒髪は
流れ 流れて何処までも
白い柔肌が静かな鼓動に波を打つ

君の背中に彫られた地図をたどれば
エルドラドに往き着くのだろうか
果てしない疑問符が襲う

ぼくはまるで ....
ことばをさがしながら
五万の文字をたどる
幸せなのか
どうなのか
私には解らない

一日に百文字を覚えたならば
二年以内にすべては解けてゆくのだろう

眼鏡を着けたり
外したり ....
山葵海苔
納豆
目玉焼き
焼き海苔
シラス
浅利味噌汁
切干大根
高菜漬け
カレーの残り
イワシの目指し
たまごかけごはん
茄子味噌
だし巻き玉子
ベーコンエッグ
バタ ....
イタリアに行きたい
たぶんオリーブオイルとニンニクと唐辛子にまみれて
マンジャーレ・カンターレ・アモーレ


その国では
風邪などひかないだろう

シチリアに行けば
ホルモンの饗 ....
機械仕掛けの身体は軋みながら
訳もなく歌い続けていた

彼の燃料といえば
バーモントカレーの甘口チーズオムレツ載せだ
彼は飽くことなく働き続け
燃料を補給する

死をも恐れない彼は ....
ぽつり ぽつりと歩けば
さまざまな色の花が咲いてゆく
秋なのに

こんな男が歩く先に

花が咲いてゆく
幸せとはこんなものだろうか

音楽に包まれ
木々に抱かれ
日々は静かに過ぎ ....
自由自在な曲線と色彩を描いてみたら
なにも見えなくなってしまった

ロック・演歌・JAZZ・クラシック・ポップス
邦楽・民族音楽・フォーク
大音量で聴いたら耳が聴こえなくなった

石 ....
霧の彼方に映る影
父母の面影が遠くなる
夭折した妹と弟の面影が遠くなる
そこに近づけるのは何時のことだろう
やがては逢えると信じている
輪廻の果てに
きっと逢えるだろう

そうした ....
痩せてしまった身体を探り
骨を確かめる
筋肉は細く
骨だけは頑丈だ
骨格標本になれば幸いかもしれない

医者から言われたのは良い骨をしていますね
ということ

骨格標本になっても ....
独り旅立つ

生まれた命は

ただ死刑を待っている
素直に受け入れないジレンマに慄く

あたりまえなのを受け入れたがらない
あの手術から十五年
ぼくに何の使命が在るのか解らない ....
ジリジリと時が過ぎてゆく
届かない荷物を待っている
何かが邪魔している時間
絶えられない焦りとせめぎあいの中で
インターフォンが鳴るのを待っている
来るのか来ないのか
ぎりぎりの時間だ ....
サワラ     甘やかなピアノのメロディ
赤貝      血潮の香り鼻を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を噛みしめる
えんがわ    脳内麻薬
シンコ   ....
みどりの螺旋をみていた夏の真昼がすぎてゆく

これからは静かに
密やかになくなってゆく

      寂しい

ヒグラシもすでに鳴きやみました

あの夏のヒマワリとダリア
入道 ....
ただのみきやさんのレタスさんおすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サーモン宰相- レタス自由詩415-11-25
冬が来る前に- レタス自由詩115-11-21
波濤の彼方- レタス自由詩615-11-20
化学工場- レタス自由詩315-11-18
錆びた街- レタス自由詩515-11-17
- レタス自由詩5*15-11-16
夕映え- レタス自由詩5*15-11-11
海底のアダージョ- レタス自由詩415-11-7
悲鳴- レタス自由詩7*15-11-7
母の肖像- レタス自由詩13*15-11-6
生贄- レタス自由詩2*15-10-27
釣瓶落とし- レタス自由詩215-10-27
Bの旋律- レタス自由詩2*15-10-26
そば屋- レタス自由詩6*15-10-25
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
ブラックバード- レタス自由詩115-10-21
黒いタンゴ- レタス自由詩115-10-19
夜に狂う- レタス自由詩115-10-19
言葉の森- レタス自由詩415-10-18
朝餉- レタス自由詩115-10-17
人生の果てまで- レタス自由詩415-10-15
別人28号- レタス自由詩415-10-12
秋夜- レタス自由詩115-10-12
妄想の崖- レタス自由詩1*15-10-11
マラソンランナー- レタス自由詩415-10-9
- レタス自由詩315-10-8
やがては- レタス自由詩315-10-5
宅急便- レタス自由詩415-9-30
寿司- レタス自由詩615-9-28
時計- レタス自由詩415-9-27

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