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どれほどに恋焦がれしも
添えるか添えぬは
ひとには分からぬ浮世の定め

永久なる硬き契りを交わしても
いつかは千切れしこの世の定め

惚れて惚れられ来世も共にの
誓いし言葉も虚しきまほ ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
石がひとつ
広くもない池の真ん中に投げられた
その落下点を中心に水の輪が
ひとつまたひとつと
同心円となって広がっていく

きみのこころの池に
石を投げ込んだのはぼくだった

そのぼ ....
愛する哲学者は『神は死んだ』と
我等に告げた 我等に教えた

その言葉は間違ってはいない
哲学者の言う通りすべての神は死んだ

そうでなければこれほどに
世界が無秩序で残酷になるはずはな ....
誰か知らないか
人工衛星しか登場しない
SF短編小説を

その作品を見い出したSF作家は
それを書いたSF作家が残すに価する作品は
その一編だけだと評していた

でも確かにそのSF短編 ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう

流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう

岩にぶつ ....
デジタルは賢明なペシミストに対して
アナログは能力のおとるオプティミスト

デジタルは脆弱
アナログは強靭

デジタルは繊細
アナログは頑健

デジタルは弱虫
アナログは強者

 ....
ぼくはもう新しいRockが聴けない
聴くのは60年代から70年代の音楽

新しいRockは音楽ではなく騒音だ
JAZZも同じ50年代か60年代だけ

診察を受けたとき何気に医師に訊いた
 ....
人間だけが


笑うのは


きっと


それだけ


悲しみを背負って


生きているからなんじゃ


ないだろうか
また列車は停まらず通過していった
もう何本の列車が通過していったことだろう

早朝からプラットホームに立ちつづけて
もう陽は落ちようとしているのに

どの列車も眼の前を速度を落とすことはな ....
天の上にいる方よ
もしも輪廻転生があるのなら
つぎはどうかぼくを大きな岩にして下さい

間違っても生命あるものに
生まれ代わらせることはしないで下さい

もしもどうしても生命あるものに
 ....
何かが近づいている
私の背中の遥か後方から

何かが起こっている
あなたの視界の外で

何かが忍び足でやってくる
彼の見えない方向から

何かが産まれようとしている
彼女の盲点とな ....
XXは シュールと見せかけて
XXは 実はリアリストである

XXは 計算なしで泣くと想わせながら
XXは 正確な解答を知る数学者である

XXは 傷ついたのよと訴えながら
XXは 舌を ....
この世で起こることには

必ず理由が存在する

ただ我等がそれを知る術を

持ち得てないだけである

故にこの世に謎などは存在していない
寒いねときみは白い息を吐きながら言う
でももうすぐ春だ 暖かくなるとも言う

そう想うきみに真実を告げることは
とても辛いけど
だけど告げておかなければならない

自然は一年ごとに四つの ....
善人も
悪人も

名のあるひとも
名のなきひとも

誰だって
他人には察知されない

それぞれに違う重さの
悲しみを背負って生きている

その重さに耐えながら
這うかの様に
 ....
次はと 彼は訊ねた
Y10289035498
執事は答えた

コインが空に投げられた
執事は落ちたコインを見にいった
【裏です】

彼は告げた
【削除】

執事は答えた
【 ....
ひとには


信じようと


信じまいと


神に祈るしか


ないときがある
誰にでも烙印は捺される
火傷の熱さもなく肌を抉られる痛みも覚えず

それはいつも自分には見えない身体の部分が選ばれる
自分には見えなくとも他者にははっきりと見える位置に

転落者とも落後者 ....
私は沈黙と一度話してみたいと想っている
沈黙は一体どんな声で話すだろうかに
興味を覚えるのがひとつの理由であるが

それ以上に沈黙を必要とした
数多の蜂起や謀略や反逆の
密談が為された時
 ....
まだ6時前だが
僕はカウンターのいちばん手前の椅子を引く

マスターが早かったね と言いながら
僕のアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウンタ ....
愛するものを失うことと
愛するものを亡くすことには
天と地の開きが在る

それは失ったとしても
その生はこの地上に在るが
それを亡くしてしまうことは
その生が無であることを
思い知らさ ....
その鳥は雛のとき
父鳥を失った
母鳥は餌を獲りにいく
父鳥の役割と
雛を護る母鳥の役割を
こなさなければ
ならなくなった

母鳥が餌を獲りに
巣を離れているときが
三羽の雛にとって ....
想い出って佳いものだね
そのなかに住むひとたちは
みんな若いままだ 誰も歳をとらない

馬鹿な想い出だってあるけどね
でも いまなら笑って想い出せる

それぞれにひとはいったい
どのく ....
どうだい甘いかい
どうだい酸いかい
どうだい上品かい
どうだい下品かい
どうだい生臭いか
どうだい美味いか

どうだい苦いかい
ピンポン
それが真実の味だよ
もう一度食べてみるかい ....
花街 色街 女街
一夜の愛があればこそ
男は魅せられ
短き夢を見るために
財をはたいて客となる

その財に見向きもせぬと思わせて
春売る女は骨の髄までしゃぶろうと
手練手管の床上手
 ....
ドラキュラから身を護る術を知ってるかい
大蒜と十字架で防げるんだって
もうドラキュラは好き嫌いを克服してるよ
きみは余りにドラキュラを知らなさ過ぎるね

簡単な方法だよ
ドラキュラを家に招 ....
テレビのニュースで古いビルが
爆破で解体されるシーンを観た

ビルはぼくが生まれた年に
建設されたものだと知った

解体の理由は老朽化ですと
アナウンサーが喋っていた

ビルも古くな ....
’69年

Lolling Ageの時代だ
Coltraneが40歳で急逝し
BeatlesがAbbey RoadのEMI Studioで
7月30日にPaulが独りで
Golden Sl ....
ひとはいつ自分の間違いに気づくのだろう
だれかが去っていってしまったときなのか
深夜に目醒め眠れぬ夜を過ごすときなのか
満員電車で家畜の様だと想ったときなのか

あなたはそれに気づいたこ ....
そらの珊瑚さんのHALさんおすすめリスト(271)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
平成_曾根崎心中- HAL自由詩212-2-15
おそれながら- HAL自由詩912-2-14
同心円- HAL自由詩312-2-13
『神は死んだ』か- HAL自由詩512-2-12
隊列- HAL自由詩412-2-10
A_River- HAL自由詩112-2-9
対位- HAL自由詩312-2-8
OLD_DAYS_BUT_GOOD_DAYS- HAL自由詩212-2-7
理由- HAL自由詩212-2-6
夜行- HAL自由詩912-2-5
願い- HAL自由詩412-2-4
何かが- HAL自由詩212-2-3
XX- HAL自由詩912-2-2
- HAL自由詩212-2-1
春夏秋冬- HAL自由詩412-1-31
昇り坂- HAL自由詩112-1-30
コイントス- HAL自由詩212-1-29
祈り- HAL自由詩512-1-28
白い砂利- HAL自由詩212-1-27
問いかけ- HAL自由詩412-1-24
SAD__BAR- HAL自由詩412-1-23
無常- HAL自由詩312-1-22
鳥の歌- HAL自由詩312-1-21
お大事に- HAL自由詩212-1-21
満漢全席- HAL自由詩112-1-20
花街_色街_女街- HAL自由詩512-1-19
伯爵- HAL自由詩2*12-1-18
ニュース- HAL自由詩4*12-1-17
残像- HAL自由詩312-1-15
彼の名残り- HAL自由詩5*12-1-14

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