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悲しいことの、その理由は
こうしている間にも
いくらでも増えてゆく
昆虫の卵のように
冷たく白く光る
小さなつぶつぶとなって
いくらでも増えてゆく

その卵をぷつんと割ると
苦い涙の ....
目覚めたら私の腕や脚の皮膚が黄緑色になり、固くなって、ところどころささくれ立っている。私は足や手が植物の枝になっていく気がした。柔らかなたわみのある腹や乳房は幹になり、口紅をしたままの唇が花か果実にな .... だって
どの午後にも
煩い色彩がありました
静けさは無く
とりわけ静かな白は無く


ぬるい絵の具にわたし
どうしたってなってゆくみたい、と
教わらなくても、 ....
 何もいらないだなんて、 真っ赤な真っ赤な嘘でして、 谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた

忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのは何故かしらと呟きながら

忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる

忙し ....
 あなたの首筋はいっそう細くなり
 顔には凝灰岩が多くなる。
 また体重が減ったよと力なく笑うあなたに
 私は何と答えたら良いものか。
 84歳まで生きたと、自分の家系では知る限り4番目か5番 ....
思う
絶え間なく思う
この時その時あの時の分かれ道
二分の一の右左右左の岐路に
それぞれ違う選択をしていたら
今私は違う私だったんだろうかと



天文学的確率の曲がり角
歩 ....
こんこん
つたえたいことを
もってきました
ああ
ごくろうさま
そのへんにおいといてください
じゃあ
たしかに
おとどけしましたから
はいはい
ちゃんとうけとりましたよ
あの ....
夕ぐれが夜になるふしぎ

月がかけていく夏の朝


地球のかたむきを

人はいつも忘れている
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
誰も知らないどこかの
小さな部屋で
歌わなくなったピアノに
ほこりが積もっています
鍵盤を叩けばまだ鳴るのに
音符はまだカエルになってないのに
歌を忘れてしまったのは
きっとわた ....
夏にゆうれいがいなくなってから
夜はとても蒸し暑くなって
何だか過ごし辛くなった

ゆうれいを捜しに
ときどきぼくらは心霊スポットに出掛けるけれども
工事中にたくさん人の死んだトンネルにも ....
年を重ねることではなく
生きることへの
笑顔にすむ
哀しげなしわ
触れれば
暖かな
てのひらから
伝わる
重み

ありがとうを繰り返す
私はもっと綺麗なこえで
さえずりたい ....
ボクは君を
幸せにしないでしょう

それと
逢いたい気持ちとは



小さなパラソルに
寄り添って歩く

少しだけ
雨が降って
 
 
 
曇った窓ガラスに
家の印をつけて
それから
母の勤めている店の印をつけて
でたらめな道でつなげる
窓が汚れるから、と
後で怒られたけれど
それがわたしの初めて描いた
世界地図でした ....
君がぽかんと口を開けているのは
口の中で風が吹いているからだ
その正体が何であるのか
問う方法も知らないまま
ある日突然に
君は君であることに気づくだろう
そしてそれは
君が君で無いこと ....
おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
笹を食べ飽きた
パンダのよう
腹を出して
倦んで少し照れくさいな
毛むくじゃら
涙でしっとり
湿ってても
抱きつきたい
そっちは汗ばんで
温かいんだね
タオルで巻いた氷を
二人の ....
月のきれいな夜に友達に言った
そんなポンコツスクーターじゃ
どうがんばっても月には行けない
じゃあ見てろ、と友達は言うと
アクセルを一ひねりして
鳥海山をジャンプ台にして
飛んでいってしま ....
真夜中に笛を吹くと蛇が来るよ
死んだお婆ちゃんは
いつもそう言っていたけど

んじゃ
真夜中にディジュリドゥ吹いたら
一体何がくるんだろう

試しに吹いてみたら
隣の家のダンナさんが ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
脳みそが
君にとっぷりと浸かってしまって
手がつけられない

引きずり上げても 引きずり上げても
ひたひた滴る君の残像が
後を絶たず 伝って落ちる

もはや私は 君で形成されている
 ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
用なんかないよ
会いたいだけ
見せてよもっと
君を

明日はきっとあるなんて
どこの誰が保証してくれるの
今君と会えなかったら
今君と愛し合えなかったら
どこに生きる意味があるの
 ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
大西 チハルさんの自由詩おすすめリスト(267)
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