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爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね

医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに

気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
わたしのむすめのすごいところのひとつは、ドーナツの穴を食べられるんです。
あるときわたしがおやつのドーナツをかじりながら、「いつだってこの穴が消えちゃうのがせつないよね。」と言ったら彼女は「 ....
嵐のおわる場所に
椅子をならべて
裏がえった愛情が
もう一度裏返るのを待っている

此岸
寄せ返す情
理由と
コンタクト
嵐が
終わるのだ、

信じていた私。
こぐまたちは もう
おとなになって
森をでていった

犠牲のない欲望
なんてあるだろうか?

草がひとすじ
ゆれるのもこわかった
生きていなくても良かった
生まれてきたことは
 ....
鍋や木べらはあらかじめだしておくこと。もうだめってくらいにはりつめた茄子やトマトを刻んだそばから鍋に放ってすぐ火にかけてしまうので。近頃の味付けは簡単で、肉を入れるなら塩だけで、野菜だけの煮込みな .... くまたちが春をわすれると
街はわあっと暑くなる

なんでもない顔をして
生きていかなくてはならない。
箱が産卵する
そして部屋には
部屋のかたちの夜がはいってくる。

眠れずにい ....
季節はつぎつぎ仕舞われて
ま新しいシャツの朝、とびはねた分だけ沈む靴

いつ吹雪がきてもいいように準備しておくんだよ。
たんぽぽを乾かして瓶詰めにして
転んでも泣かないように、いつもすこ ....
音のないテレビが
空間を蝕んでいる 明けがた
熱は引くどころか

からすたちがつくる
今日の切り取り線を
はやく裂かなきゃ
でも なぜだろう もう
からださえ ここにはないのだ
 ....
とおーい 声がするのを、するのを見ている。蛇腹にたたんだ気持のなかで子どもが泣いている。あかるい窓べ、海べ、岸辺。
心に彼岸はないから、いつまでも分かり合えない。猫たち性懲りもなく恋する。
 ....
夕暮の美しい街に居て
かるい目まいと茫洋

健やかに汚れた指
埃くさい夢
磨かれて 傷だらけの

幸福は紙の羽
完璧に白く優しくて
風が吹くほど良く燃える
あなたがいると、
世界は
星くずみたいになるから、
右や 左や
上や 下はなくなって
きらきらざくざく溢れゆく波になって
みんな 傷まみれで
ひかって、
転ぶみたいに流れて ....
男の子が砂漠に沈んでいく
女の子も砂漠に沈んでいく
女の子にみえる男の子も沈んでいく
男の子にみえる女の子も沈んでいく
背の高いひとが沈んでいく
背の低いひとも沈んでいく
痩せているひ ....
脱ぎ捨てられた革靴にすんでるゆめみたいな気配
のどの奥がかゆくてくるしくて
頭にあなをあけて考えてることがみんなだらだらあっと流れていったら楽だなとか
2番線ホームのまん中くらいからみえる公 ....
うつる
ゆめみたいな空に
かわいたお皿
ながれおちる今日と今日と今日
耳たぶのかたさのパン

うそをついてやり過ごした
好きなくつ下をはいても
気持は汚れていて
みあげてもみさげ ....
烈々と熟した夢の桃に似た 滴る目線を振り払う夜

うす昏い部屋には蜘蛛が住んでいて あるはずのない夢等を喰う
朝は熟れていても清潔で、新聞紙のにおいがします。
(瓶詰の海に日をあててから手を洗う)
することはたくさんあります、
洗剤をあわ立てたりほこりを集めたり、
出かけっぱなしのくつ下をペアにし ....
意味はきらきらふる星だし
正しさはもえる草原で
寝息は世界のかぜ薬
あなたの頬がやわらかいうちに
知ってほしいことがたくさんあるけれども
なにひとつ教えられることがない

だからいつ ....
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに

もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ....
一枚のを、まん中からわけたら、裏と表のなかにもうひとつ裏と表ができますよね。っていうのを繰り返して、とうとうわけられなくなった薄っぺらの一枚はきっと透けてて向こう側がみえる。おもてとうらが、ぶつか .... ままみて とむすめがいうとき
まぶしくて世界はとてもうすい
ままみて このせんがいたい
というむすめの 指さきに
奇蹟みたいに細くするどいきずがあり
あー これは
花、きずだよ。
と ....
ゆめはつるつるとつめたくて
わたしには夢だとわかる
何度めかの夢で
そのうち終わるのだということも

あるくわたしが
真っ直ぐ行くとしろいさるすべり
もしも曲がれば あかいさるすべり ....
夏用の箪笥から肌を出し
水を通して着替えする
蝉のふる午後にまにあうように

記憶は苦しいばかりですのに
なつかしく
あおい葡萄を含んでは
愛しさをこらえているのです
わたしは、むかし、少女で、女なんてもってなかった。
街灯も、ベルも、雑誌にのってるカフェも、おんなじように憎かった。
破綻した恋をしていて、みじめで、ときどき幸福だった。
だれも、わたしじゃ ....
街の粒子が風にのると
夜はやさしくて
うさぎたちは眠ってしまう
はとも
くまも
金魚たちも

ぼくたちだけが起きている
あまりのさびしさに
抱きあうこともままならず
ママほしをとってきて はーちゃんちいさいからてがとどかない
むすめの背も手もたしかに小さくて、でもかんたんに星に届きそうな気もするけど。
わたしにも届かない、あれはとても遠くにあってだれにもす ....
空腹のわたしに
パンを焼いてやるよ
というひと
でもあんまりやさしいので
ついていくことができない
さむいくらい空腹で
びんの蓋もあけられないというのに

波がひくみたいな当然 ....
さて今日も花が咲き
往来はあざやかな灰色
卵を割る指に思いが絡まって

( )

シャツを洗い シーツを洗い くつ下を洗い
はがれ落ちる自意識をかき集めてくり返し洗い
 ....

からだじゅうのあなたを摘みとりながら
指はあおく湿っている
記憶はうすくひきのばされて
ところどころやぶけながら
いつまでも種を蒔きつづける

おもたい夢を湯舟に投げこんで ....
ベロアの
ワンピースきないまま終わっちゃった
冬の、
のりしろを引っ張ってだきあう

夜になるとひかる体は
百円ショップで買った
キーホルダーみたいに
だんだんにぶく光をやめる
 ....
世界が世界であるかぎり
わたしたちは夢を見るのだし
なんどでも夢からさめる
放りだされたさいころみたいに
つめたい体を転がしながら ときどきは、
咲いたりもする
咲いたふりをして逃げた ....
梅昆布茶さんのはるなさんおすすめリスト(308)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛される- はるな自由詩1319-11-12
メモ- はるな散文(批評 ...619-10-1
- はるな自由詩219-9-15
こぐまたち- はるな自由詩119-9-8
メモ- はるな散文(批評 ...219-9-4
くまたち- はるな自由詩819-5-25
たんぽぽ- はるな自由詩1219-4-18
音のないテレビ- はるな自由詩319-3-23
春のこと- はるな自由詩619-3-21
紙の羽- はるな自由詩419-1-22
まみれる- はるな自由詩1218-10-6
フラット- はるな自由詩318-9-29
けはい- はるな自由詩918-9-8
青い塗料- はるな自由詩718-8-19
滴る- はるな短歌318-8-5
穴でした- はるな自由詩518-5-22
寝がえり- はるな自由詩19+18-3-22
かたまり- はるな自由詩1418-3-1
0、ゆりかごとレース、踊り子の傘のことなど- はるな散文(批評 ...617-10-28
ままみて- はるな自由詩717-10-9
ふりむく2- はるな自由詩417-8-27
あおい葡萄- はるな自由詩217-7-31
手を打つのこと- はるな散文(批評 ...417-7-25
デジタル2- はるな自由詩217-7-19
ママほしをとってきて- はるな散文(批評 ...617-6-24
パン- はるな自由詩217-5-24
洗いざらし- はるな自由詩917-4-30
- はるな自由詩1217-4-5
蓄光- はるな自由詩517-3-14
夢みる- はるな自由詩817-2-15

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