すべてのおすすめ
とても良い朝には
きみに電話をして
かわいい化け物の話とか
食べきれないピザの大きさなんかを
評論してみたいんだ
ときどき売りにゆく
柱時計がボーンと鳴り
寺山修司が競馬新聞 ....
「眠り猫」
眠りたかった
眠り猫のようにまるくなって
幸せな眠りの世界に入りたかった
好きだった
すべてを合わせても足りないぐらい
そのぶん言葉にできなかった
「猫の眼」 ....
猫でした
まちがいなくねこだったと思うのですが
定かではありません
幸せだったかもしれませんし
そうじゃあなかったかもしれません
宿無しだったのはたしかです
いまでもたいして変わり ....
夕べ僕はかわいい嫁さんをつかまえるために落とし穴をほっていたが
落ちていたのは中年の酔っ払いだったのでそのまま埋めてしまった
週刊誌の運勢をみたらあまりに悲惨なので世の中を憎んでいた
退屈で ....
カウンターの木目の数をかぞえて
自分の歳をかぞえ忘れたお馬鹿な阿呆鳥は今日だってきっと
酔いつぶれてしまうのさ
君の秘密のぬくもりを思い出しながらね
官能の風は背筋をつたい
神経を縦断し ....